KENさん

函館在住の32歳。新時代の経済を考える私塾・済民堂主宰。日々の徒然を書き付けています。…

KENさん

函館在住の32歳。新時代の経済を考える私塾・済民堂主宰。日々の徒然を書き付けています。公式グッズショップ →https://suzuri.jp/eurasia-kensan

マガジン

  • KENさんの放言高論

    経済・経営・社会について、KENさんが独断と偏見で忌憚なく意見を述べる記事を集めたマガジンです。

  • 済民堂ラジオ📻

    ラジオ配信の記事を集めたマガジンです。

  • 済民堂徒然日誌

    新たな経済論を生み出すための文化・歴史・人類学を考察する記事をまとめたマガジンです。

  • 偽志倭人伝

    捏造された偉人の歴史。このマガジンの記事に書いてある内容はすべて嘘です。

  • KENさんの週刊国際経済解説

    毎週火曜日15時頃更新の週刊国際経済解説です。

最近の記事

まずは昭和に回帰かも

 最近突然ツイッターで1秒動画を先頭に複数の動画がまとめられている投稿が急激に増えた。最初の1秒の動画が何度も繰り返され、鬱陶しいことこの上ない。もともとツイッターは短文で要領よく情報を見ることができるというのがメリットだったはずなのだが、最近は長文や動画が添付できるようになり、急に流行りだした変なフォーマットのせいで大変見づらくなってしまった。それでも見てしまうのは中毒しているからだ。紙の本を読むようにしたりしてツイッター中毒の自家療法も進めているが、たまに役に立つ話も出て

    • 失業の救済など知らねど

       ゴールドは1オンス2,200ドル超え、シルバーも26ドルを超えるようになってきている。国内価格もグラム当たり12,000円を突破して、今日は銀も140円台に到達した。もうしばらくすると、ドル建てだの円建てだのの価格表示自体が無意味になるという状況が到来するのだろう。貴金属価格が上がっているとは言っても、それは不換紙幣経済の崩壊と表裏一体で、素直には喜べないだろう。仮に10億とか100億とかの資産を持っていたとしても、今度は取られる苦痛・減る苦痛ばかりが続いて心身をすり減らし

      • 語学の覚え書き 令和6年4月3日(水)

         黙々と記事や文章を読んで単語や表現を調べているだけだと飽きてくるので、散発的にメモもしていこうかと思う。英語・ロシア語を中心に、定住世界を考えたりロシア語情報を読み解く上で便利であろうものを記載していく。 sedentism "Against the Grain"の著者による造語で、「定住主義」とでも訳すべきものか。辞書に記載の単語としてはsedentary「座りがちの、定着性の」というものがあり、sed-はsit(座る)に連なる印欧語根。a sedentary sta

        • 済民堂ラジオ 2024/03/29

          済民堂ラジオ 令和6年3月29日(金) ・他人の価値観に干渉しない ・身体を動かして自分の人生を生きること

        まずは昭和に回帰かも

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        記事

          搾取と支配の近代

           14世紀ごろから、ヨーロッパ各地で封建制に対する反乱が起こるようになった。初期の反乱はあまり首尾良くいかなかったが、1347年にペストが流行すると人口が大きく減少し、小作農・労働者が大きな交渉力を持つようになっていった。1381年にはワット・タイラーの乱、1450年には「ジャック・ケイドの反乱」が起こっている。「乱」と呼ばれていることからもわかるとおり、これらの反乱自体は首謀者が処刑されるなどして沈静化されたが、結果的には農奴制が廃止されることになった。農奴から解放されると

          搾取と支配の近代

          済民堂ラジオ 2024/03/19

          済民堂ラジオ 2024/03/19号 ・運動は大事 ・定住によるストレス発散 ・刺激を求める脳がストレスをもたらす

          済民堂ラジオ 2024/03/19

          済民堂ラジオ 2024/03/19

          運動すればストレスはかなり減る

           3月からジムに通い始めた。東京に住んでいた時分から、なんとなくジムを契約してしばらく行ってからは足が遠のき、やがて退会する・・・というしょうもない動きを繰り返していたのだが、函館に住むようになってからはいろいろと状況が変わったこともあり、ほとんど毎日のように行っている。  一番の要因は、年を取ったので身体を動かさないと読書や勉強を続けられなくなってきたことを身を以て実感していることかもしれない。去年はジム通いはしておらず、iPadやパソコンを使って情報収集や勉強をしていた

          運動すればストレスはかなり減る

          サイコロジー・オブ・マネーの著者のインタビュー動画

           ・・・がツイッターで流れてきていた。  『サイコロジー・オブ・マネー』は未読だが、動画の内容は大変良いものだった。動画には日本語字幕が付いているので、もとの英語のスクリプトを記しておく。最初は自分で聞き取ってみて、その後Chromeの機能の文字起こしでチェックする。いい時代になったものだ。私なりの訳も下につけておく。  この主張は、フランスの哲学者・ジャン=ボードリヤールの言葉で言えば「消費をやめて浪費しろ」ということになる。ジャン=ボードリヤールは1970年の『消費社

          サイコロジー・オブ・マネーの著者のインタビュー動画

          ラテン語雑記

           古代ローマに関する本をいろいろと読んでいる。英語や英語圏の文化をより深く理解するためにも古代の知識は必須である。現代の英語に連なるローマの風習などについて、どうしても総花的にはなるが記していこうと思う。 candidate  無論「候補者」の意味だが、ラテン語(candidatus)の元々の意味は「真っ白な」という意味である。彫刻などでイメージされるとおり、古代ローマの人々はトーガを着ていた。  このトーガは、彫刻では当然白だが、実際には多種多様な色のものが着用されて

          ラテン語雑記

          嗚呼、リヴァイアサン

           先日ヤフーニュースを見ていると、決闘罪で実刑判決が下ったという記事が出ていた。  近代に入るまで、決闘・果たし合いや仇討ちということは普通に行われていた。日本でも禁止されるようになったのは明治維新ののちのことで、上の記事で適用されている決闘罪(決闘罪ニ関スル件)は1889(明治22)年12月30日に公布されており、いわゆる仇討ち禁止令は正式名称を「復讐ヲ厳禁ス(太政官布告第37号)で、江藤新平が1873(明治6)年に出している。  この決闘や仇討ちの禁止は、表向きは社会

          嗚呼、リヴァイアサン

          定住・農耕という軛

           人類社会を見る視点として私が依拠しているのは、「人間は遊動生活に適するように進化してきたにもかかわらず、定住を強いられており、そのためにさまざまな不具合が生じている」という大きな仮説である。これはもともとは7〜8年前に國分功一郎の『暇と退屈の倫理学』という本で知った視点で、様々な現代社会の問題をよく説明できる仮説として優れたものだと思っている。同著は「退屈とは狩猟採集を生業としていた頃に発達させた脳や身体の能力を持て余している状態のことである」ということを様々な例証を挙げな

          定住・農耕という軛

          雑記 2024年3月10日 土偶を読み終える

           最近は「雑記」でも「日本の歴史を考え直す」でも別に厳密に区別する必要はないのでは、と思うようになってきた。どちらにせよ気ままに日本と世界の愚かさ加減について文句を言うだけの記事なのだから、そのときの気まぐれで雑記にしたり歴史の話にしてみたりする。今回はサムネに先日食べたラーメンの画像を使ってみた。このラーメンは恵山の道の駅に隣接する、スープがなくなったら終わるタイプのラーメン屋で、1,100円だったと思う。最近は町中では1,000円くらいではちゃんとしたものが食べられない中

          雑記 2024年3月10日 土偶を読み終える

          日本の歴史を考え直す その9 歴史を見る大きな視点

           歴史や神話を勉強しようと思い立って関連する本を読み始めてみても、出来事や史料、固有名詞の羅列とそれに関する学説の展開が続き、なにが問題になっているのかよくわからないままに挫折してしまうことは多い。専門書と呼ばれる部類に入る本を選べばそういうことになるし、一般向けに出されている本ならいいかと言えば、今度は「昔の人も大変だったんですね」とか「こういう精神は守らなければなりません」みたいな教訓めいた、説教くさい話になりがちで、今後の世界や社会の動向を考察する土台となるような知見が

          日本の歴史を考え直す その9 歴史を見る大きな視点

          雑記 2024年3月8日

           ゴールドの価格は2,100ドル/オンスを超え、シルバーも24ドル/オンスを超えるようになってきている。日本国内では銀価格が前日比プラマイゼロでまったく動かないという日が増えてきていて、シルバーの市場も何かが起こりつつある。何かはよくわからないが。上海ではゴールドもシルバーもアメリカ市場よりも数パーセント高い。  こうした観測される事実から背後にある勢力の意図と動向を推察するのが本来のインテリジェンスの仕事なのだが、近代以降延々と続けられてきた愚民化の成果によって、公式発表

          雑記 2024年3月8日

          最近の雑記 2024年3月5日

           スコット・レイノルズ・ネルソン『穀物の世界史』によれば、18世紀にはエカチェリーナ2世が建設した貿易港オデッサを通じて西欧に安価なロシア産小麦が広まっていた。オデッサは古代ギリシアの食料供給地であったオデッソスのような都市にするべく、エカチェリーナ2世がオデッソスを女性名詞化(ロシア語ではaで終わる名詞が女性名詞)して命名した自由港(関税のかからない港)である。  当時のロシアは不凍港を求めて南下政策を取っていたが、オスマン帝国との度重なる戦争(露土戦争。数え方は諸説ある

          最近の雑記 2024年3月5日

          日本の歴史を考え直す その8 力士と埴輪の関係

           相撲の発祥の地は、出雲だと言われている。出雲大社の中に野見宿禰神社というのがあり、この野見宿禰が相撲の祖とされているのである。  『日本書紀』には次のような話が載っている。  大和国に当麻蹶速という大変力の強い男がおり、時の垂仁天皇が「誰かあいつと戦ってみろ」と述べ、出雲から野見宿禰が召喚され、当麻蹶速と相撲を取って勝った。  また、垂仁天皇32年7月6日、垂仁天皇の2番目の妃である日葉酢媛命が亡くなった。当時は殉死の慣習があり、貴人が亡くなるとその家臣たちも後を追っ

          日本の歴史を考え直す その8 力士と埴輪の関係