中国は案の定、春節での消費回復・経済の復活を大々的に宣伝している。
個人消費だけでなく生産面でも復活しはじめていて、下記の記事によると長く続いたロックダウンや春節で休んでいた従業員を呼び戻すために自動車や飛行機のチャーターまで行われているらしい。
中国でのビジネスも再開していくだろう状況のもとで、1月10日から中国政府が日本人に対するビザ発給を停止していたことが話題となっていた。しかし公務やビジネス向けには発給されており、27日には就労・留学ビザも再開され、今日29日には完全にビザ発給を再開した旨が中国大使館から発表された。依然として観光目的での入国はできないが、日本人観光客の受け入れもそのうち始まっていくだろう。5月8日に5類に引き下げられたあとのタイミングになるのかもしれないが。
中国から日本に来る観光客についてはどうか。コロナ前の2019年の段階では、日本に来る中国人観光客のうち団体客は3割程度で、ほとんどが個人客だった。個人客は観光ビザの取得を旅行代理店に依頼しなければならない。個人向けの観光ビザには4種類あるが、そのうち高所得者向けのもの1種類だけが発給されている状況になっているらしい。富裕でない普通の中国人にとっては日本に観光に訪れるのが難しくなっているが、こちらもやがてすべての種類のビザが発給されるようになることが見込まれている。
飲食店や小売店は、中国語のメニュー表や商品リストを用意して観光客の来訪にいまのうちに備えておくべきだろう。中国語のハードルが高いならば、せめて英語の案内を用意することくらいはするべきだ。