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中国人観光客に向けた対策をいまから始めるべきこと

 中国は案の定、春節での消費回復・経済の復活を大々的に宣伝している。

今年の春節 (1 月 21 日から金曜日) は、過去 3 年間の春節の休暇により、大規模なウイルスの再燃を防ぐために人々がじっとしていることを奨励した後、国内の溜まった旅行需要が大幅に解放され、大勢の観光客が再び訪れました。お祝いの休日を楽しむために全国で発見されました。金曜日に発表された文化観光省のデータによると、1週間の休暇中に中国で合計3億800万回の国内旅行が行われ、流行前の2019年の春節休暇に見られたレベルの88.6%に回復しました。同省の統計によると、休暇中に発生した国内観光収入は合計で 3,758 億元 (554 億ドル) で、2019 年の同時期の水準の 73.1% でした。中国南部の島、海南省の都市である三亜では、日光浴や免税ショッピングを楽しむために全国から旅行者のグループが飛んでいるのを見ました。海南省商務省のデータによると、海南省の 12 のオフショア免税店の売上高は、春節の最初の 5 日間で合計 16 億 9000 万元で、2022 年の春節の最初の 5 日間と比較して 20.03% 増加しました。 2019 年の春節の同時期と比較して 325% 増加したと、地元の報道機関である海南日報が報じました。観光と小売りは別として、映画市場も7連休中に元に戻りつつある。興行トラッカーのDengta Dataによると、休日の興行収入は金曜日までに80億元(11億8000万ドル)を超え、2019年春節の興行収入58億元を上回った

https://www.globaltimes.cn/page/202301/1284307.shtml、グーグルによる翻訳、太線は引用者

 個人消費だけでなく生産面でも復活しはじめていて、下記の記事によると長く続いたロックダウンや春節で休んでいた従業員を呼び戻すために自動車や飛行機のチャーターまで行われているらしい。

福建省の福州や江蘇省の無錫などでは、雇用確保の面からチャーター便や飛行機を派遣し、従業員の職場復帰を支援している。

https://www.globaltimes.cn/page/202301/1284383.shtml、グーグルによる翻訳

 中国でのビジネスも再開していくだろう状況のもとで、1月10日から中国政府が日本人に対するビザ発給を停止していたことが話題となっていた。しかし公務やビジネス向けには発給されており、27日には就労・留学ビザも再開され、今日29日には完全にビザ発給を再開した旨が中国大使館から発表された。依然として観光目的での入国はできないが、日本人観光客の受け入れもそのうち始まっていくだろう。5月8日に5類に引き下げられたあとのタイミングになるのかもしれないが。

 中国から日本に来る観光客についてはどうか。コロナ前の2019年の段階では、日本に来る中国人観光客のうち団体客は3割程度で、ほとんどが個人客だった。個人客は観光ビザの取得を旅行代理店に依頼しなければならない。個人向けの観光ビザには4種類あるが、そのうち高所得者向けのもの1種類だけが発給されている状況になっているらしい。富裕でない普通の中国人にとっては日本に観光に訪れるのが難しくなっているが、こちらもやがてすべての種類のビザが発給されるようになることが見込まれている。

 飲食店や小売店は、中国語のメニュー表や商品リストを用意して観光客の来訪にいまのうちに備えておくべきだろう。中国語のハードルが高いならば、せめて英語の案内を用意することくらいはするべきだ。


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