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顔が熱くなるほど、恥ずかしかったけど

日曜、20時の新大阪駅。
想像していたよりお土産屋さんが少ない。

それにしても、551はどの店舗も混んでる。
何度か並ぼうとしたけど、そこまで欲しくはない……お土産を見ていた時にギャルが

「パチモンはいらないっしょ」

と言っていた、冷凍の肉まん。
ふーん、パチモンねぇと思いながらも購入。

改札を抜けた構内は、修学旅行から帰宅したであろう学生、スーツの社会人、観光客でごった返していた。

大阪グルメの最後に、だるまで串カツをたらふく食べた後だったので、甘いものが欲しくなり、九十九堂本舗のクリームパンと、明日の朝ごはんに、SHIZUYAのペッパーカルネもお供に加えた。

だるまの紅生姜
紅生姜って美味いな


コーヒーもついでに売店で買ってしまうけれど、行きのホームで行列になっていた自販機を思い出す。調べてみると、JR東海はホーム横にミル挽きコーヒーが置いてあるみたい。

気になるんだけど、
もう、コーヒーを買った後なんだよなあ。
忘れるんだよなあ……

なんだか、こだわりがあるみたい。
noteにも書いたので、次は絶対に飲んでやる!

新幹線に限らず、座席が決まっている場合、結構不安というか慎重になり、何度も確認する性格だ。

コロナ前は、カウンター席や映画館では、隣に座っている人を今よりもそんなに気にしていなかったと思う。

身長が183cmあるので、邪魔にならないように縮こまる癖もある。まあ、太っていないから、肘掛けを独占するようなことはないんだけど。

行きの新幹線の車内では、隣にふくよかなおっさんが座って、当たり前のように肘掛けを2個使う。あれもやめてほしいよな、不可侵領域にしくれってよ、それか課金制。

そういう奴は、富士山も無言で写真撮りにくる。いや、窓側にいる私に声かけろよ!って思うんだけど!なんなん?

ちなみに、映画館もよく利用するが、東宝シネマズは肘掛けが片側にしかないことが多いのであまり好きではない。

109シネマズは2つ使えるのが好き。ただ、最近ペプシコーラ派からコカコーラ派になったので、ドリンクに関しては東宝のがいい……悩ましい。

帰りの座席は車両の真ん中の方だったので、早めに並ぶ。私は15分は前に並んで待機していたい派で、何度も見返しながら着席。

すると、わらわらと賑やかな声が……読んでいる本を下げ見渡すと、大きなスーツケースに手提げを携えた6人組が、いや、キラキラな服を着たアイドルグループらしき若者達が乗り込んできた。

なんだか珍しい状況だと思ったが、新大阪駅を使う人にとっては、あるあるなのかな。

着席後にスーツケースを足の前に、その上に大きな手提げを置く配置に「手慣れているな」と横目で見ていると、前髪を仕切に直し、お茶を片手に何度も自撮りをし始める。アイドルは移動中も含めて仕事なんだ。

こちらも負けじと、
先ほど買ったクリームパンを撮影。

九十九堂本舗のクリームパン
クリームパン

これでもブロガーの端くれなんで、と思いながらコーヒーと一緒に流し込む。カスタードのバランスがよく、甘くて美味しい。


そうこうしていると、京都駅に到着。
すると、気の優しそうなおばさまが、

「あら?」とか言いながら見つめてくる。


……あ、やってしまった。



あんなに確認したのにも関わらず、席を間違えていた。1列前が買った座席だった。しかも、前もアイドルさんで、めっちゃ寝とる……

悔しいなあと思いながら「申し訳ないです」と隣のアイドルとおばさまに向かって呟き片付ける。

隣のツインテールのアイドルさんは、わたわたと不思議な挙動をしており、席を立った私に向かって何かつぶやいている。マスク越しで聞き取れなかったので、顔を近づけると

「これ、閉めてもらえますか」

これ、がなんなのか判断できなかったことと、上目使いかつ、可愛い声でお願いされたことで、ドキッとして心拍数が上がった。

……危うく推し変するところだった

どうやら、机が閉められずに邪魔になっていた。くるっと回すタイプの留め具を、自分で留められないみたいだった。

……?

膝上にはスマホを、両手はスーツケースと手提げ荷物に使っているため、閉められないとのことだった。

先に閉めてから押さえれば良いのでは?などと不思議に思ってたが、それを代わりに回して留めてあげた。お願い上手ってコト?

席を間違えるなんてことは
誰にでも起きることだし、
恥ずかしいことなのか?とも思うが。

今回の特殊なシチュエーションと、疲れていそうなアイドルに手間をとらせてしまっていること、それを周囲のアイドルたちに見られていることで恥ずかしさを感じ、顔が熱くなっていたのだった。

しかし、問題はまだある。

通路側に出て、前に座っている、同じグループであろうアイドルさんを、申し訳なさそうにを起こし、窓側の席に着く。すると、おばさまが

「私が代わりに前に座りましょうか」
と、私に提案してきたのだった。

それを言うなら、元の席を立つ前に提案して欲しかった。いや、待てよ、なんだその提案は。

……これは推測でしかないが、私とそのアイドルさんがやり取りしている様子を、知り合いと判断して、そう言ってきたのだと思った。

私の頭に浮かぶハテナ。
アイドルたちに浮かぶハテナ。
おばさまの善意も宙に浮いてしまった。

カオスだった。

「大丈夫です。」とだけ返し、着席する。

おばさんの発言の意図や、変な勘違いをしているかもしれない自分にも、また恥ずかしくなった。

暑い、暑い、暑すぎる……

酸欠になった脳に酸素を送るため、大きなあくびをすると、喉の奥が痛い。昨日のユニバで絶叫したからだと思いながら、今の出来事をメモ帳に書き込む。

描くと冷静になれる。
メモ帳持ってきてよかった。

その最中は本当に、恥ずかしかった。
1番くらったのは、若くて可愛らしいアイドルグループに一連の流れを見られていたという自意識だったんだと、そう思った。

恥ずかしいって、誰が決めるんですかね。
実際にある他人の目でしょうか。
自分が想像する他人の目でしょうか。

結果、全ては自分の頭の中で起こっていて、
事実だけ見ると席間違えただけなんですよね。

問題提起のような終わり方になってしまった。「恥」については、また恥をかいたなって思った時に書きたいと思います。


over.  

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