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大好物ほど人と合わない

好きなものは?と聞かれれば、蕎麦と即答する

祖父母が健在な頃には、よく上野や浅草にお散歩に行き、蕎麦を食べて帰った。そんなに食が細いタイプでもなかったけど、昔から蕎麦だけはすげぇ量を食う、と母がよく話す。

「蕎麦好きなんですよね」は、割と賛同を得やすい。

でもその『好き』の粒度が合ったことはほとんどない。

蕎麦そのものの味、出汁の味、蕎麦湯の濃さ、コスパ、セットメニューがいい感じかどうか、飲める蕎麦屋かどうか。この辺の良し悪しの感覚を全部合わせるのは難しい。

蕎麦は10割も好きだけど、二八くらいが好き。できるだけ香ばしく蕎麦の匂いは強めのものを。白いのは綺麗だねって思うけど自分から選ばない。いろいろ混ぜ込まれたのもあんまり。へぎ蕎麦は良い。

蕎麦つゆは甘くないものが好き。出汁の味がよく出ているもの。できれば自分で量を調節したいので、猪口に入った状態だと少しがっかりする。山葵は入れない。ゴマも入れない。ネギは必須。

蕎麦湯はあればいいわけではなくて、できれば濃くて混ぜないと沈殿しちゃうのが欲しい。先にあっても後から来ても、ポットでも大丈夫。香りのついたお湯、みたいのだとすごくしょんぼり。あればいいわけではない。(2回目)

値段を出せば美味しいものが食べられるのは当たり前だから、コスパも重視したい。大抵せいろ蕎麦しか頼まないけど、魅力的なミニ丼はワクワクするから好き。シンプルなおつまみがあって、好きなお酒があったら最高である。

さて、これ以外にも書き切れないくらい細かい感じが合うのは今のところ夫だけ。ふたりで「サイコー」と言えるお店は2軒だけ。

でもね、別に全部クリアしてなくても隙あらば蕎麦を食べるのだ。大好物だから。

いつか夫以外にも同士が現れると良いなと、どうでも良いことを考えながら。

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