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「メイカーとしての心がけ」から考える。

Maker Faireの時期がやってきましたね。今年は京都開催と思いきや、COVID-19の影響でオンライン開催になっている模様です。僕が昔お世話になったFablab仙台スタッフの大網さんが今回のMaker Faire Kyotoに関わってるようで、彼のイベント登壇情報を知り、そのYouTubeを観ていました。

余談ですが、僕は2014年から2015年にかけてデジタルファブリケーション関連のプロジェクトを個人的にやっていました。大学で研究していたコンピュータグラフィックスのGeometry Processing(幾何計算)の知識を用いつつ、レーザーカッターや3Dプリンタを使って効率的に立体ステンドグラスを作れないかな、と考え、経済産業省の支援を受けながら、一ヶ月間ベルリンやサンフランシスコにて調査をさせてもらったり、あとは地道に作品作りをしていました。経産省での成果発表会として仙台で公演する予定があり、そこでFabLab仙台スタッフの大網さんと小野寺さんと知り合いました。その後、FabLab仙台でインターンやワークショップをさせていただけたりして、とてもお世話になりました。そして、また立体ステンドグラス作りたいですね。ものづくりの醍醐味は手を動かしながら無心になれることですね。

メイカーとしての心がけ

詳しい内容は上記のFabLab SENDAI FLATのGitHubにあります。

YouTubeの中で登壇者の方々が議論されていたのは、メイカーとしての心がけについて。メイカーとしての心がけとして提示されている3つの行動原則が以下です。

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この議論の中で、久保田先生が仰っていた「アマチュアリズム」という言葉が気になって調べてみると結構深い内容が出てきました(以下引用欄)。この内容に沿って考えると、まずはものづくりに参加することで体験を分かち合って、その後お互いの作品を認め合い、話し合うことでより深く知ることが大事だと言うことですね。うんうん、わかります。

クーベルタン男爵の「参加する事に意義がある」という言葉は名言だと思う。オリンピックに限らずスポーツはみな参加する事に意義がある。そして参加する事に意義があるならばアマチュアでないといけない。しかし、世の中ではこの言葉の意味を誤解されているような気がする。

「参加する事に意義がある」という言葉は、勝ち負けにこだわる体質の批判である。スポーツでは勝つ事が至上命題であり、何が何でも勝たなければいけないという考え方に対して、「それは違う」と反対意見を出したのだ。スポーツの意義は勝つことではない、参加することだ、と。

これは「スポーツは参加しさえすればよい」という意見ともまた違う。スポーツの目標は勝つ事である。そして目的は参加する事である。目標と目的を取り違えている事が問題なのである。

オープンソースカルチャーに近い?

今年に入ってBlenderを始めたり、昔からopenFramworksが好きだったり、そういったオープンソースカルチャーが好きなのは、無意識にこのアマチュアリズムに共感しているからなのかなぁ。

最近僕がnoteを書き始めたのも、「2020年の抱負」に書いたけど、「2020年は、なりたい自分や創りたい未来について、考えたり、話したり、創ったりして過ごしたい」なぁと思っていて。コロナの影響もあって、家にいることが増えるにつれてインプットも増えたので、これを自分の言葉でアウトプットしたいなぁと思ったので書いてます。自分の考えを共有することは、自分のことをより知ってもらえたり、新しい出会いのきっかけにもなるかなぁ、と思っています。

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文字を書くこと以外にやりたいことは、小難しい技術をもう少し民主化したいですね。特にVolumetric Videoはまだ高度な知識を要するし、MicrosoftやGoogle、MagicLeapなんかが特許を大量に持っていたりして、もはやレッドオーシャンになりつつある分野です。(コア技術開発競争に関してはそうで、彼らのプラットフォームに乗れば話は別かもしれません)

まだ難しいけど、絶対使えたら楽しいから、まずは多くの人が参加して、分かち合えるようにできたらと思っています。その仲間集めみたいな役割もnoteにあるのかもしれません。

オープンカルチャーな教育があったら良いなと思う。

今まで教育に特段興味がなかったけど、このあたりを考え始めて教育も面白そうだな、と思ってきました。というか純粋に、知らないことを知ることが面白いというところに立ち返ってきました。だから、僕は僕が知っていることをできるだけ共有して、他の方が共有してくれた内容で僕の知識もupdateしたいなと。

余談ですが、この前志村動物園?をたまたま観たら中村倫也さんっていう俳優がとても動物に詳しくてびっくりしました。

Volumetric Videoに関しては、自分はComputer Visionの専門家ではないのでほぼド素人みたいなところから始めていて、会社の詳しい人にめちゃめちゃ聞いたりしています。会社の外にも専門家はたくさんいますしね。でも研究者の人って論文ばっかり書いて、みんなにわかるフォーマットにしてくれないじゃないですか笑 そのあたりも先ほどのYouTubeにあった「おばあちゃんがラズパイがお菓子かと思った話」に近いなと。笑

実際、Open3Dっていうとても便利なライブラリがあって、これを使うと数行で頂点色付きのメッシュを出せるんですよね。こういうやればすぐできちゃうことはもうすぐさま共有しちゃって、その先から始めていきましょう。富士山を何合目から登っても富士登山だし、それからの道のりはそれぞれ自由なんだし。知は皆で積み上げていくものであって、独占するものじゃないなと思っている最近です。

まとめる

なんか偉そうなことを言ってしまいましたが、これが「メイカーとしての心がけ」を観て考えた雑感です!

余談) 最近論文に関する問い合わせがあって、コードとかオープンになってないの?と聞かれたので、過去に作った研究コード(肉揺れ)をこっそり公開しました。(実行環境古いけどね。)
(そろそろこのアイコンやめようかな...笑)



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