見出し画像

福島から世界へ


ヘアメイク Misaki です。

3.11

東日本大震災にて亡くなられた方のご冥福をお祈りし、被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。


福島で大地震を経験する

2009年 美容師になりたいと思い、16歳で入学した美容学校。

学費は自分でかけもちのバイトをして働きながら払い、国家試験のために人生で1番練習と勉強した日々。国家試験も終わり、無事に関東の就職先も決まり、3月12日に神奈川に引っ越しが決まり。

ついに卒業。

2011年3月10日

美容学校の卒業式


2011年3月11日
最後の学校で『先生私関東で頑張ってくるね〜!』とさよならをして、卒業式の着物を呉服屋さんに返そうと、友達を乗せて車を運転していたところ、
『ギュインギュインギュイーン』と、携帯電話の地震アラームが鳴り、今までに感じたことのないジェットコースターに乗ってるような車。全く操縦の効かずに慌てて、目一杯のブレーキを踏んだ。

とりあえず、冷静に、、、。明日は引っ越し。

着物を返さないと。と車を走らせ、ショッピングモールに返しに行くと、見たことのない光景。看板や、足場が崩れ落ちて車がぐっちゃぐちゃで泣き叫ぶ人や、帰れない人ばかり。周りは水道管が破裂したり、瓦や壁が崩れ落ちてる古民家がたくさん。

震災からしばらくは、ライフラインがなくなったり、今まで海水浴に行っていた海が、悲惨な状況になってる映像に、毎日涙していました。続く余震に水も出ないので、トイレを庭でしたり、不安な毎日。

ついには原発が爆発すると言われ、家族全員で、なけなしのガソリンで山形に避難。

18歳ながら不安や混乱で精神が追いやられる日々でしたが、私達よりも大変な人はたくさんいる。家族が無事で、命があるだけありがたい。と自分の胸にきかせてきました。

一方関東の就職先からは、『もう新人研修がはじまりますが来れそうですか?』など電話がかかってきて、不安な気持ちや現在の状況と、どうしても関東に引っ越しを早くしたい。けど、新幹線は1ヶ月以上動かない。
と、当時のブログに綴っていたら、とあるコメントで『NEXCO東日本は、避難のためなら高速道路を通してくれる』とコメントをしてくれた方がいて、NEWSでは高速道路は封鎖されていると流れていたのですが、両親に頭下げて『私は美容師になりたいので、連れてってください』と、車に家族全員で乗り込み、避難と同時にスーツケース1つぐらいの荷物から始まった美容師生活。


最初の数年は福島というだけで、必ず地震の話。前向きに頑張りたいのに、地震の話で不安な気持ちになったり。ひどい時には、『被曝してるんじゃない?』とか、『福島の女の人は被曝してるから結婚しない方がいい』とか、浴びせられたこともありました。

18歳ながらに傷つくこともありましたが、妹が当時5歳で、家族も福島にいるので、『負けていられない』『いつなにが起きるかわからないのでやりたいことをしよう』そんなハングリー精神は震災を通して湧き出てきたのかもしれません。

当時のブログでコメント頂いた方にとても感謝しており、私自身もSNSを通して困った方を助けたりお役に立てる発信ができたら良いなと思い、このNOTEを書いております。

『備えあって憂いなし』
震災の時におばあちゃんが誰よりも先に、ガソリンを入れたり、お風呂に水を溜めたりして教えてくれた言葉でした。みなさんも明日は我が身で万が一に、備えるようにしてみてください^ ^



、現在の活動

あれから、12年。が経ちました。

福島といえば原発事故のマイナスなイメージが世界中には浸透していますが、『がんばろうふくしま』を、モットーに福島でたくさん頑張ってる方もいて、福島を盛り上げて、日本の着物を世界に広めたいという思いの郡山市の『紬のたけやま』さんでヘアメイクの講師をさせて頂いたり、


日本の伝統衣装の『着物』
ドイツ人🇩🇪をモデルにして『福島から世界へ、世界から福島へ』という想いを込めて、撮影活動などに取り組んでます。

実は私の祖父の実家の、岩手県山田町にあった『呉服屋』津波で流されてしまいました。きっとご先祖様が与えてくれたチャンスだと思い形にしていけたらいいなと思っております。

一時帰国した際は、母校の福島の美容学校で、『震災と同時に卒業〜これまでの経歴や震災の時に胸に秘めた思い』などの、講演などをしました。


カメラマンも福島出身で震災を経験し、いつか地元の福島に恩返しができたらいいね。という想いを込めて、福島出身の私達は活動しています。

ドイツでもありがたいことに、福島出身の方とお会いすることが多く、とても優しい人に恵まれて素敵な出会いに感謝してます。

少し重たい内容にはなってしまいましたが、『いつなにが起きるかわからない』ので、もう戻ってこない今この瞬間を、大切にして頂きたいなと思っております。

健康で元気な姿をお写真に残して、離れているご家族に送ってあげるなど、写真を通して皆様のお役に立てることができたら嬉しいです😊!



私達の生まれ育った
福島はとても良い所なので
行ったことない方は
ぜひ行ってみてくださいね😊

福島県磐梯町

〜慧日寺跡〜での撮影

camera/koki
hair/misaki  
kimono/tsumuginotakeyama



衣装協力、撮影協力して頂いてる
『紬のたけやま』さん

福島でスタジオ撮影、ロケ撮影を
する際は是非ご連絡してみてください😊




がんばろうふくしま

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?