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父と娘の日々

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認知症が進行していく、憎たらしく愛おしい父との、尊い日々の記録。
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2022年4月の記事一覧

盛りすぎ注意。

盛りすぎ注意。

3月の最後のほうは
やさしさどころか
笑えなくなっていた。

いつもの父のちんぷんかんぷんを
笑い飛ばしてネタにしてきたのに。

自分の父親が
早朝からうーんうーんと
唸っているのを聞いて
見に行ってみると
私の顔を見るなり
「俺たち 凍っちゃった。
死んじゃってもう息してないよ。」
なんて苦しそうな顔をして言うのを聞いて
笑い飛ばすことも
寄り添ってあげることもできず
受け入れられなかった。

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新しく始まる。

新しく始まる。

4月になって
苦しさが通り過ぎたら
気持ちが前を向きだした。

接するひとも
前向きなひとばかりで
インスピレーションを受けまくる。

父の介護生活も
新しく動き出した。

苦しかったことが良いきっかけになり
介護サービスを受けることにした。

この一年も
ひとりで抱え込むつもりはなかったのだけど
意思の疎通がうまくいかず
望むサービスが受けられていなかった。

というか、望むサービスがなんなのか

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食べるということ。

食べるということ。

元気元気になってきたと思っていた父。

元気元気のピークに寒空の下
久しぶりに近所をウロウロ徘徊してから
ガタッと元気がなくなった。

それは日本中が
ググッと寒くなった時期とも重なった。

少しずつ暖かくなってきたので
また元気も戻ってくると良いのだけど。

おかゆを含めた
お米が食べられない。

味噌汁が嫌いになり
ポタージュスープも喉に詰まると訴える。

野菜も肉も魚も
見た目のイメージで受

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光が届く。

光が届く。

ニューヨークの空で光る星から
メッセージが届いた。

30年前
高校のクラスメイトが
ロバートデニーロに手紙を書いたら
返事が来たと騒いでいた。

すごいなー以上に
熟年好みなんだなー
と。そして
書いてみたら返事って
来るもんなんだなーと思ったりしてた。

30年後の今は
いろんな交流手段があるので
遠くにいるスターも
すごく近くに感じられるようになった。

私は普段
そういうことはしないけど

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娘離れ大作戦。

娘離れ大作戦。

今日は父の介護保険の更新で
認定調査の調査員の方が来てくれた。

いろいろ聞いてもらって
「聞けば聞くほど大変そうですね〜〜」
と言われ
「そんなに大変じゃないんだけど
すっごく大変なんです」
と答えたくなる。

もっともっともーーっと大変な
介護をしているひとたちが
たくさんいるのを知っている。
だからそんなに大変じゃない。

でも私のレベルでは
もうギリギリに近いくらい
大変になっている。

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困った時は、奮い立たせてみる。

困った時は、奮い立たせてみる。

八方塞がりになったとしても
上にジャンプするか
下に潜ったら良いのだよな。

まだまだ全然
塞がってないのだけど
今のこの固まった状況から
どうにか動き出せないかと思ったら
上に飛ぶことを思いついた。

難しいチャレンジのようで
そうでもないのかもしれない
やってみないとわからない。

苦しくてもがいてるより
失敗してもいいから
やってみる方が楽しそう。

やるぞう
やるぞうー!

今日の pas

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寂しがりやの色眼鏡。

寂しがりやの色眼鏡。

父が誰かと話している。

ときには楽しそうに。
ときには困ってそうに。

ときには怒ってそうに。

いつも誰かが側にいるようで
寂しそうでないのが良い。

私は小さい頃からずっと
父がひとりでいるのが
なぜだかとてもかわいそうだったから。

小学校の夏休みや冬休み
家族で両親の田舎の長野に帰るのだけど
いつも父は仕事があるので
母と弟と私は
先に田舎に帰って
父がお盆やお正月に
仕事を終えて後から

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実証されたポジティブ日記。

実証されたポジティブ日記。

世の中はゴールデンウィークに突入したみたい。
(2019年)

Karuna のマフィンを送ってもらい
おうち de GW も
楽しく過ごそうと思う。

雨だったり寒かったりするけど
おいしいものの助けと
気の持ちようでひるがえす。

母が読んでた本を捨てようと思い
整理していたら
また母のブツブツノートが出てきた。

これで多分 10冊くらいになる。

母はノートに日頃の辛さやウップンを書き出し

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自然と共に生きる。

自然と共に生きる。

全部全部自然。

全ては自然の営みの中。

できること精一杯やって
あとは待つ。

ちゃんと見えてくる。
自然が見せてくれる。

見えてくるまでが
苦しい
苦しい
私には楽しめない。

でもそれでいいのだ。

然るべきときに
見せてもらえれば。

自然だったんだ。

いつも一緒にいてくれるのは。

父、バージョンアップ中。

父、バージョンアップ中。

父がおなかを壊している。

5日間ほど下していて
良くなったと思ったら
また同じような感じでもう3日くらい。

自分のからだじゃないから
良くわからなくて気になるけど
おなかが痛かったり
嘔吐したりしてるわけではなく
もう少し様子を見ると本人が言うので
そうすることにしてみている。

認知症のひとの便秘が改善されると
症状が緩和されるようで
父もおなかはそんなだけど
けっこう普通に意志の疎通ができ

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