見出し画像

サンプリング全文

今から僕の話を始めたいと思います、拍手〜パチパチ。
じゃ、早速僕の話を始めたいんだけど、みんなは僕の顔と名前と話のあらすじしか知らないと思うので軽く自己紹介したいと思います。
今、北九州の大学に通ってる大学生で、

出身は鹿児島なんだけど、めーっちゃ田舎で生まれたんだよね。どんくらい田舎かっていうと、山ー!畑ー!海ー!みたいな感じ(笑)
あと、僕の通ってた小学校は全校生徒190人くらいで、同級生は僕入れて17人っていうちっさい学校だったんだ。
そんな超田舎で育った僕の家族はっていうと、

こんな感じ。
6人家族の4人兄弟で、一番下の末っ子なんだ。この中で末っ子の人とかいる?いたらわかると思うんだけど、なんか甘やかされるくない?この中で末っ子の人とかいる?いたらわかると思うんだけど、なんか甘やかされるくない?
僕もそんな感じで末っ子っていうこともあって、結構甘やかされて育ったんだよね。
そんな僕は、自分で言うのも恥ずかしいんだけど、甘えん坊で、人懐っこかったんだよね。だから人と一緒にいるのが好きで、今でも人といるのが好きなんだ。
だから、

先月の2月まで友達と住んでたんだよね。この絵、めっちゃ似てんだけど、さかもとくんって言うんだよね。目が細くて、髪の毛がこんなかんじで、どこにでもいそうな顔してるんだ(笑)
そんなさかもとくんと一緒に住んでた、人といるのが好きな僕の話を今からしようと思うんだけど、まずは昔の話からしようと思います!
僕、小学校3年生の時に、同級生が17人しかいない学校から転校したんだよね。

その時からめちゃくちゃ人の目を気にするようになったんだよね。だって、知らない人しかいない場所で、自分がどう思われるか、仲良くなれるのかな、みたいなことを考えて気にしてたんだ。
そんな中で、転校さきの学校の人は保育園の頃からずっと一緒だったみたいで、たまに保育園の頃の話をしたりするんだよね。その時、なんか自分が仲間外れにされたみたいな感じがして、嫌だったんだよね。
でも、なんとか友達もできて、楽しく過ごせたんだ。中学校もそのままのメンバーでいって楽しく過ごした。
そんな僕もいよいよ高校生になる日が来たんだ。みんなは高校生になる前ってどんなこと考えてた? 
僕は高校生になったらたくさん友達作って、できたら彼女とかも作りたいし、田舎で育ったから放課後に友達とマックとか行ってだべったりしたいなぁって思ってたんだよね。そんなことを思いながらワクワクして入学したんだけど、

入学して最初は全然友達できなかったんだよね。
同じ中学の友達が同じクラスにいなかったってのもあるんだけど、僕の席の周りに女子しかいなくて、全然話しかけられなかったんだ。
まぁでも、なんとか男の子に話かけたりとかして少しずつ友達を増やして行って、なんとか高校生活を楽しんだんだよね。
ただ、僕勉強は全然できなくて、数学とか模試で19点とかとったことあるし、英語とかも赤点ギリギリだったんだよね。だから、受験みたいなところはうまくいかなくて、

行きたい大学とかじゃないんだけど、とりあえず大学には入れた、みたいな感じだったんだ。
それでも大学では高校までとは違ってたくさん友達ができて、楽しかったし、いろんなボランティアをやっていくうちに違う大学の友達もたくさんできたんだよね。
そんな中で、ある時ボランティアをしてる人とかがたくさん集まる会みたいなのがあって、初めましての人も、お久しぶりな人もたくさんいたからめちゃくちゃ楽しんだんだよね。だって、初めましての人と仲良くなって行くのが楽しかったから。
そしたら、大阪から来た大学生が僕の前に座って来たんだ。初めましての人だったから僕はよし、仲良くなろうって話しかけたんだよね。
そしたら、その人が急にガチな顔で、俺お前みたいなやつ嫌いなんだよねって言ってきたんだ。

だってお前、全然本音じゃない。
そういってその人はどっか行っちゃったんだ。
え?本音?どいうこと?って思った。てかいきなり何言ってんの?って思ったけど、なんかしらないけど、本音じゃないって言葉がめちゃくちゃ心に残ったんだよね。
それがわからなくて、ずっと考えてて、その会が終わって帰り道で友達に本音ってなんなんですかね、って話をしてもわからなかった。
だから、その大阪から来た人に直接話を聞こうって思ってダッシュでUターンしたんだ。すぐ会えるって思ったんだけど、その人の姿はなかった。
そのとき夜中の2時超えてたんだけど、その人を探した。連絡先をなんとか探して、連絡するけど既読にならない。電話をかけても出てくれない。
どうしよう、どうしようって思ってたら、ふと、
このまま変われないんじゃないか
って思ったんだよね。そしたら涙が出て来て

このまま変われないのって嫌だ。そう思ったんだ。
でも結局その人とは会えなかったんだ。でも夜中にその人から連絡が来てて、次の日に会えることになったんだ。
正直に話したんだよね、あの日、本音じゃないって言われて、よくわからなかったけど、探してる時にこのまま変われないのって嫌だって思ったこと。そしたらめちゃくちゃ涙出て来て。
その人にはそれが本音だよって言われて、めちゃくちゃ嬉しかったんだ。
何かわかった気がしたんだ。

ただ、その日だけそう思って、また楽しければいいって日々に戻っちゃったんだよね。そんな日が1年経って、
そんな時に、

自己紹介の時に話したさかもとくんと住み始めたんだ。
こいつめちゃくちゃいいやつで、面白くて、一緒にご飯作って、一緒にご飯食べたりしたんだけど、1つだけ気になることがあったんだ。
それは、

すぐ人のせいにすること、なんだ。
あいつができてないから!でも俺はできてるんだけどって言うのね。いやお前もできてねえやん、そう思ったけど全然言えんくて。
そんな時にさかもとと一緒にボランティアに行ったんだ。

そのボランティアのスタッフの大人の人がさかもとと超話してて、それを近くで聞いてたんだ。
大人の人がさかもとに「さかもとってできない自分を受け入れられてないだけなんじゃない? ビビってんじゃん」って言ってて、それがなんだか自分にも言われてるみたいで、さかもとが考えてると同時に僕も考えてたんだよね。
大人の人が、その後、「できない自分って受け入れられないよね。受け入れるためには」

「できなくても大丈夫って言われる経験って必要だよね」って言ってた。それは大人の人がさかもとに対して言ってた言葉なのに、めちゃくちゃ自分に言われてるような気がしたんだ。
僕って、できなくても大丈夫って言われたり、思われたりしたことって全然なかったんじゃないかなって。だから僕もできない自分を受け入れられなかったんじゃないかなって。だって

そのさきに嫌われるのが怖かったから。
できない自分を見られて、「えつおってそんなこともできないの?」とか「おもんな」って思われたりするんじゃないかって思ったんだ。そして僕の隣にいてくれなくなっちゃうんじゃないかって思ったんだ。

そう言う意味で、僕はどこかでできなくても大丈夫って思えるような安心できる場所なんてどこにもなかったんだ。
そんなできなくても大丈夫って思えなくなったのはなんでだろうって考えた時に、そういえば昔からそうだったなって思い出したの。そのきっかけって、

お父さんが死んだこと、だったんだよね。
最初に転校したって言ったんだけど、小学校2年生の時にお父さんがなくなって、それがあって転校することが決まったんだよね。
その時から、

家族の状況が変わっていったんだよね。
お母さんは看護師だったんだけど、夜勤をたくさんいれるようになって、僕が家に帰ってもいなかったりとか、居ても夜勤のために寝てたりとかで話したくても話をすることができなかったんだ。すごく寂しかった。
そして一個上のお兄ちゃんとはめちゃくちゃ喧嘩するようになった。お姉ちゃんとは喧嘩したくないから喧嘩しないようにいい弟を演じるようになって、一番上のお兄ちゃんはただでさえ口数少ないのに全然話さなくなったし何考えてるのかわからなかった。
家はそんな状態で学校は初めましての人しか居なくてどう思われるかわからなくて。
だから、

誰かにみてもらうためにできる自分でいようとしたんだよね。誰かに隣に居てもらうために、なんとか頑張ってたんだ。それがわかった時に、あの時大阪からきた大学生に本音じゃないって言われた意味がわかってハッとしたんだ。
僕はただ、

誰かに認めて欲しかった、みて欲しかった、褒めて欲しかった、愛して欲しかった。ただそれだけだった。できることならお母さんから。でもそれができなかったからできる自分を作ってただけだった。

本当の僕は頭は悪いし、面白くもないし、性格なんかめちゃくちゃ悪くて、平気で相手の悪口とか思っちゃうし、好かれるような人じゃないんだよね。
そんな僕だからこそ、そんな僕みたいな人に対して、

それでもいいよ。
できなくてもいいよ。
面白くなくてもいいよ。
それでも俺は隣にいるよ。って思ったんだ。
こう思ってる僕だからこそ、みんなに考えてほしいことがあるんだけど、


本当はみんなは何を考えて居て、どんなことを感じてて、どんなことがいやで、どんなことが好きで、っていうのを考えてほしい。
それを班に戻った時にぜひ先輩に話してほしい。みんなの班にいる大学生は絶対みんなの言ったことをバカになんてしないし、絶対受け止めてくれるから。
これで僕の話を終わります、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?