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あの時をずっと

カタリバ との出会い

初めてカタリバ を知ったのは、今から約3年前。
たまたま昔の写真を見て、当時のことを思い出してしまったので綴ります。

大学2年生になりたての時。
welcome!福岡カタリバ !のチラシが配られた時だった。
いわゆる、新入生歓迎イベント。説明会も兼ねてた。
教員志望だったこともあり、友達と行くことに。

めちゃいろんな人がいてびっくりした。
もっとびっくりしたのが、「先輩の話」というプログラム。
結構イケメンだなぁ。割と選んだ理由はそのくらいだった気がする。
だからびっくりした。
話して行くにつれて、その人にとってめちゃくちゃ嫌な場面がきて、そのイケメンが涙ぐみ始めたから。
え?そんなことある?って。
今でも思い出すだけで涙が出そうになることなんて僕はなかった。
泣くくらい真剣に生きてもなかったし、そんなに自分と向き合ったりすることもなかったんだといまになって思う。
でもその時の自分は
「予備校通って他のやつよりめちゃくちゃ自分について考えて来たぞ!だから高校生に対して何かできそう」なんて思っていた。
カタリバ との出会いの日は本気の先輩に何か羨ましさのような憧れを抱いた日だった。
新歓の後の交流会で、結構チャラそうな男の先輩と話してて、企画があるって知って、行くかぁみたいな流れになったのを覚えている。
その時企画のサブリーダーをしていたゴリゴリの4年生の先輩も話に入って来て、ぜひ来てほしいみたいになって、授業あるけどサボりますって言ったんだっけか。

初めての研修
福岡では現場に行く前に研修を4時間受ける。
なんかよくわからないけど、1つ上の学年の人がめちゃくちゃ話しかけて来て仲良くなった。この時はその人がカタリバ においてめちゃくちゃお世話になって同時に尊敬もするようになる存在になって行くとは思っても見なかった。
その日、びっくりしたことに企画のリーダーは自分と同じ学年の女の子。
え?なんかちょっと可愛くね?とか思いながら始まった研修。
今でもすごい研修だったなって思ってる。
そんなにわかりやすく、しかも大切な考え方もしっかりと伝えていて、企画に対してワクワクした。
もちろん、ワークに関しては不安しかなかったけども。

カタリ場当日

初めてのカタリ場で、5人の生徒と班を組んで、めちゃくちゃ難しかった。
なんて声をかけたらいいんだろう?
生徒の声になんて返したらいいんだろう?
わからないことばかりだった
現場が終わって控え室で、同じく初めてだった人が
良かったー、楽しかったー、なんかできたかもー、って。
え?なんで?
最後までうまくいかなかった僕は共感できなかった。

班作りの時、全然人が集められなくて、先輩キャストが生徒を集めてくれて、
5人を前に、
あの時なんでもっと面白い話ができなかったんだろうとかそんなことを思ったのかもしれない。
1対2になった座談会を思い出して、
あの時どっちの生徒を優先すべきだったんだろう?
あの時結局どうしたらよかったんだろう?
とかそんなことを思っていた気がする。
1対5に戻っての最後のまとめで、
結局自分が何を話して、
結局生徒に何をして、
生徒がどんな表情をしていたのかを、
僕は全く覚えていない。
ただただ、無力感が募って行った。

「カタリバ もう来るのやめようかな」

その時に思ったのは忘れもしない。
なんだか俺にはあってない気がする。
なんだか俺には向いてない気がする。
俺なんか誰の人生のきっかけにもなれやしないんだ。
俺なんかーーなんもできやしないんだ。

せっかく、
高校生だった時の自分に対してしてあげたかったことをやれそう思ったのに。
進路もちゃんと考えないでテキトーに生きていた。
友達とも別にめちゃくちゃ仲が悪かったわけじゃない。
別にいじめられたことなんてなかった。
でも、
せっかく予備校まで行って、
自分て何がしたいんだ?
受験ってなんだ?
将来ってなんだ?
めちゃくちゃ悩んで来たから、それを過去の自分と同じような生徒に何かきっかけになれば!って思ってたのに!

正直な感想だった。
自分に対してしたかったことをするためにカタリバ に入った。
それは今でも変わってない。
自分に対してしたかったことは少し変わったけど。

今でも覚えてること

初めての現場で先輩や同じく初めてのキャストがめちゃ面白かったこと。
みんな声をかけてくれたし、僕もそれが嬉しくて声をかけまくった。
だから打ち上げまで行ったんだけど、すっごく面白くて、
大人の人もいて(当時理事なんてことを知るヨシもない。その時は面白いおじさんたち、という認識)
なんかよくわからないけど、女性の先輩と手を繋いでもらうとかいう意味わからんことしてた。
なんかよくわらかないけど、やんちゃぽい先輩にお菓子といろんなジュースが混じったクソみたいなドリンクをもらって意味わからんけど一気飲みしたのも覚えてる。
クソまずかったけど、それでみんなが笑って、盛り上がってるのが面白かった。
そこには、
初めましてとか、めちゃくちゃ経験豊富とか、
生徒とうまく行ったとか、いかなかったとか、
大学の先輩だとか、後輩だとか、
大人だとか、学生だとか、
そんな垣根なんてなかった。

今の僕は、多分ずっとその時のコミュニティを目指している。
あの時の人たちみたいになりたいって思ってるんだと思う。
あの時のみんなみたいな人をもっと作りたいって思ってるんだと思う。


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