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52Hzの声を聴きたい。

原作を読んでから
映画を観るのはほぼ初めて。

原作が良くて映像作品も観たくなった。
実際、観てみると
キャラクター設定だったり
ストーリーだったり
この場面削っちゃうん?って
思ってしまったとこはあった。

原作はポップな題名に比して
かなり重たい。息が詰まるような。
ストーリーだと感じてて

貴子や愛、アンさんを取り巻く人物が
自分では理解し難い人物像ばかりだった。

だけど、
映画は少し原作よりもポップな空気感で
制作されているように感じたなー。
全てが丸く収まってると言うか(?)
もっと皆、毒なのにー!ってなった
(んー。言葉に表すの難しいな、。)

でもね。映画ではアンさんに
かなりスポットが当たってて
良かったかなぁ〜
原作ではアンさんの52Hzの声は、
あんまり触れられずサラッと進むから。

┄┄┄

虐待、育児放棄、
ヤングケアラー、トランスジェンダーって
難しいテーマを題材にしてて

私には想像することの出来ない
理解し難い絶句するような出来事は
実際に沢山あって
かなりもどかしい気持ちになったな。

重みが違えど、
内に秘めている誰にも相談できない
悩みや葛藤の52Hzの声は
誰でも抱えていてると思ったし

自分は、その声に気付き
耳を傾け包み込んでいける人間でありたいと
強く思わされたな。

映像で観ると
愛が初めて「キナコ」って言えたシーンは
毛穴が広がるのが分かるくらい震えて
とっても良かった◎

けどやっぱり、原作の方がいいなと感じた。
260ページものストーリを
2時間15分に収めるのは難しいし
収めようとしたらこうなるのもよく分かった。
細かい情景や感情まで感じたかったら
断然に原作がいい。
大まかなストーリーを把握するだけだったら
映画も充分に見応えあったし
キャストもとっても良かった。

原作と映画で涙が伝った場面が
違うかったことが驚きだったな。

原作から映画、映画から原作。
結局、どの順番に観るのがいいのかは
多分、一生、誰にも分かんないよね(笑)

まぁ、でも結局さぁ、
読んで良かったし、観て良かったと
私は思ったなあ〜って話!

52Hzのクジラたち読んどったら
ごっついビール呑みたくなる(笑)

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