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想いを言葉にするのは難しい

言葉というのは厄介だ。口から音として出てくる言葉と、心の中にある感情にはいくらかの誤差が、もしくは大小さまざまな嘘が含まれることがある。

塩谷舞さんのnote『取るに足らない言葉は命を守るよ』

これは、ふだんの生活はもちろん、内面をもっと吐露するべきコーチングの場でも感じることがある。自分がクライアントとしてコーチングを受けている時、コーチからの問いかけに対し、つい響きの良い言葉を並べて答えてしまうことがある。本当の自分の感情とは多少の誤差があるかもしれないと思いながらも、大きな嘘ではないように感じる。しかし、結果的に小さな嘘をついているのかもしれないとも思う。

そうした嘘は、ときに自分を守りながらも、もう一方で自己理解を難しくしてしまうこともある。

出展は同上

これは、できれば、避けたいことだ。

そうして言葉にしなかった感情は、言葉にできた感情たちの影に隠れて、存在が薄れていってしまう。というのも、感情は言葉を与えてあげるとぐんぐん育つ。言葉にすることでその輪郭が明らかになり、他者にも共有しやすくなるし、「あぁ、私はこう考えていたのだな」と、驚くほどに自己理解が深まることもある。自分自身の書いた言葉に鼓舞されることだってある。

出展は同上

『感情は言葉を与えてあげるとぐんぐん育つ』、なんとも温かい表現で、勇気をもらえる文だと思う。

これを書かれている塩谷舞さんは作家さんなので、書くという表現をされているが、話すということにおいても同じだと思い、引用させていただいている。

そして、これを読んで気を付けたいと思ったこと。

日々の生活で、心の中にある感情を言葉にする際、丁寧に取り組みたい。言葉にしなかった感情が、言葉にできた感情の影に隠れて、その存在が薄れてしまうことを忘れずにいたい。もちろん、すべての感情に全力で向き合うことは難しいが、大切にしたい感情にはじっくり向き合いたい。

特に、クライアントとしてコーチングを受ける際、口から出る言葉と心の中にある感情に誤差があると感じたとき、その誤差の存在をコーチにも伝え、その場で立ち止まって考えることを躊躇せずにやっていこうと思った。貴重なコーチングの時間をさらに有意義にするためにも、答えを急がず、自分の想いや考えをじっくり味わい尽くすことが大切だと思う。

そして、コーチとしても、クライアントの口から出る言葉と心の中にある感情に誤差があるかもしれないことに気づきながら、じっくり向き合っていきたいと改めて思う。

引用させていただいたnoteはこちらです。
最近見つけたのですが、とても丁寧で温かい言葉が並んでいて、強く惹かれました。

今日はここまでとします。またお会いできたらうれしいです。

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