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「不適切にもほどがある」を観て #テレビドラマ感想文

クドカンの新ドラマ「不適切にもほどがある」はやっぱり面白かった。

バスで紙タバコを吸っている阿部サダヲを見て、この前会社でどなたかが昔は飛行機でタバコが吸えたとか言ってたなと思い出す。

体罰、エロい深夜番組や女性に向けられるデリカシーのない言動も昭和世代なら「あったよねー」となったはず。

このドラマは昭和ど真ん中の阿部サダヲが、2024年にタイムスリップしたところから物語は進んでいく。

2024年では、後輩を励ましたつもりがパワハラと言われてしまった磯村勇斗が、翌日の聞き取り調査に向けて居酒屋みたいなところで上司から色々言われている。

隣のテーブルにはタブレットでの注文に失敗して炙りシメサバばかり運ばれてくる阿部サダヲ。

途中黙っていられなくて勝手に話に参加した阿部サダヲは「頑張れって言っちゃいけないのか?」と上司達に問いかける。

今は、それがプレッシャーに感じる人もいるんだと説明する上司達だが、昭和のおじさんは「頑張れって言われて、期待に応えようと頑張るんじゃないのか?」と反論する。


今は良くも悪くも何かを言うにも慎重にならないといけない時代だから、お説教なんてもってのほか。

私の勤める会社でも、指導のつもりがパワハラ認定されてしまった人も何人もいる。

どっちがいいのかわからないけど、叱られて、頑張れって応援されるのは悪いことではないと個人的には思うけど。
(罵られるのはもちろん嫌だけど)

そんな中、平成生まれの後輩男子が「頑張れって言っちゃいけないの?のところでなぜか涙出たわ」と今朝LINEしてきた。

グループの教育研修に関わっている彼は、もともと期待に応えたいタイプなのでグッときたそうだ。

わかるよー、わかる。
このドラマ、令和の新入社員とかどんな感想を持つのかな。

あそこまであけっぴろげな時代が全ていいとは思わないけど、今のように後輩に何か教えるのも気を遣いすぎて疲れてしまう時代も困ったもんだと思う。

とりあえず今期も楽しみなドラマがあって良かった。
昭和と2024年の違いを改めて楽しもうと思う。

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