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南極ですよ

毎日小学生新聞の連載 有名中学高校の先生による特別授業「学びや」。2021年12月は世界史と地理で南極をとりあげていました。世界史、地理、ならではの視点で取り上げどころが違うのが面白いな〜と思いながらイラスト描きました。

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まずは地理「世界が関心を寄せる大陸」南極ってどんなところ?。白い砂の砂漠(氷の砂漠)と呼ばれていますが、意外とカラフル。という事で、ペンギンの背景に、青く輝くブルーアイスとオーロラを描いてみました。長い年月を経て圧縮された透明度の高い氷は、太陽の青い光だけを反射するので、青く輝いて見えるのだそう。見てみたいものです。

さて、南極は1959年12月に結ばれた南極条約で、どこの国も領有できません。1991年に南極条約の追加文書が締結されましたが、当面の期限は2048年です。その後はどうなる?南極の地下資源をめぐって争奪戦が始まるかも?。各国が先を見越して南極に基地を構えています。という所も見せたいので基地を示した地図を入れてみました。すべての国名は入りきらないので簡略化していますが、各国ぞくぞくとといった印象です。「さまざまな地域に目を配り、アンテナを高く張りましょう!」と今の子供がちょうど大人になる頃を見越して呼びかける。

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世界史で伝える南極は、探検家の南極点到達競争!。先人未踏の南極点到達を狙っていたのは、ノルウェーのロアール・アムンセンと、イギリスのロバート・スコット。結果はというと、1911年12月14日アムンセン隊が南極点一番乗り。その34日後、南極点に到着したスコット隊が見たものは、ひるがえるノルウェーの国旗‥‥。そして、落胆して帰途についたスコット隊は吹雪にはばまれ前進できなくなり、隊員全員がテントの中で凍死してしまいます。切ないな〜。

さて、この両者の勝敗が分かれたのには理由があります。移動手段や服装、そして計画性。備えと決断力でも差が出た訳です。その後もアムンセンは活躍を続けていましたが、1928年友人の探検家の遭難を知り、北極点に捜索に行ったまま帰らぬ人となりました。探検に全てをささげた探検家らしい最後です。上の地図の南極点にある恒久的科学観測基地は、アムンゼン・スコット基地という名前です。(アメリカが建設した基地)。

歴史があって今がある。歴史は現在に至るまでの道筋です。普段の生活の中では、守る事に気を取られがちですが、チャレンジで開ける世界!ということがあることを忘れないでいたいものです。歴史も地理も、未来につながる学びの授業なのでした。


「学びや」は毎日小学生新聞の金曜連載です。


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