禍話リライト:庭と蝋燭と子供
A君がまだ小学校にあがる前ぐらいに、父方か母方か忘れたが、とある田舎のおじいちゃんの家に両親と一緒に行ったことがある。幼いながらにわかったのは、お父さんもお母さんもあまり行きたく無さそうだったということ。2人とも、向かっている途中の車内で、
「○○さんのとこ、嫌だなあ。行きたくない、気が重いなあ。」
というようなことを話していたのを、うっすら覚えている。
到着したその家はずいぶん山奥にあった。両親は「ご無沙汰してました~」と明るく振舞っていたが、幼少のA君にもわかるほど必死