お菓子も外交手段。お城のケーキ、ガトー・ド・サヴォア。

フランスにMarquise de Sevigne(eの上、アクサンテギュ要る)マルキーズドセヴィニエとかコンテスドバリーComtesse de Barryとかお店の名前に貴族の称号ついているお店ありますけど、マルキーズドセヴィニエは、セヴィニエ夫人というインテリ侯爵夫人がいて、娘にショコラの効能などを説いた手紙(その書簡は、同時の時代背景を知ることができるということで有名)を送ったりしていたんですよね。だから、その夫人の名前を借りたチョコレート屋さんというわけですね。

ヨーロッパ爵位まとめ:
高い順から以下。

公爵 Duc, Duchesse(ご夫人はこちらの女性形)
侯爵 Marquis,Marquise
伯爵 Comte,Comtesse
子爵 Vicomte, Vicomtesse
男爵 Baron, Baronne

写真のお菓子は、Gâteau de Savoieガトー・ド•サヴォアと言うのですが、一説によるとですよ、時は14世紀、当時イタリアに属していたサヴォア伯国に、ドイツを中心にオーストリア、チェコ、北イタリアなどを支配していた神聖ローマ帝国皇帝が訪問。よし、ここは一つ我が城を模った立派なお菓子を作って威厳を見せつけ、あわよくば公爵の爵位も頂戴しようではないかとサヴォア伯、アメデ4世は考えたのです。そのお菓子がこれ、ガトー•ド•サヴォアです。皇帝はそのお菓子をたいそう気に入ったと言うが、しかし上の爵位は与えてもらえず。伯爵になったのは、その孫の時代。その時サヴォアは晴れて公国になったそうです。

ガトー•ド•サヴォアの作り方、配合を、その歴史とともにYouTube にアップいたしました。決まった型はありません。お城の形を目指そう！

焼き上がりを型から外すところもアップしましたが、ちょっと難産でした💦が、まあオッケーとしよう。

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