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シャンパーニュ地方、ランスのパン•デピス

パン•デピス。スパイス入り(パンとあるが、どちらかというと)ビスキュイ。バサーで作って売ったことがあるが全くウケズ、、。しかし、食べ方を知れば美味しいし、蜂蜜や粉の種類によっても、色々なバリエーションがあって大変興味深いお菓子なのである。

ヨーロッパでは、オランダ、ドイツ、ベルギー、ハンガリー、ポーランド、フランス東北部と、広範囲でパン・デピスが食べられているが、そのオリジンは、中国のミ・コンというハチミツと粉で作った保存のきくお菓子で、スパイスは入っていなかったという。ミ・コンは、戦争によってアラブに伝わり、ヨーロッパン人が十字軍遠征(1095-1492年)に出向いたときにこのパン・デピスの存在を知り持ち帰ったのである。その後スパイスを入れるようになり、各国で作られるようになったが、フランスではとくに、シャンパーニュ地方ランス、ブルゴーニュ地方ディジョン、アルザス地方、北フランスのあたりでも盛んに作られるようになった。ランスのパン・デピスの特徴は、ライ麦粉と地元のはちみつを使ったもの。ランスでは職人のギルドが設立され、1596年に時のフランス王アンリ4世によって公認されている。ランスと言えば、かつては代々フランス王の戴冠式が行われたフランスの主要首都。ジャンヌ・ダルクのおかげで戴冠したシャルル7世の寵姫、アニエス・ソレルのお気に入りでもあったそうだ。)余談だか、この方、世の女性で初めて真珠を身につけたのだそう。それまでは、男性しかつけられなかったのね)

そのまま食べてもいいし、バターを塗って朝食にも。フォアグラと合わせるのも美味!汁気の多いお肉の煮込み料理(牛肉のビール煮など)に乗せて、食べる時に沈めればとろみづけになる。北フランスでは、ビール煮込をこのようにして食べていた。りんごなど甘いものを入れないカレーなどと合うかも?

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