見出し画像

シュー菓子に見る、フランス菓子の発展の仕方。

久しぶりにクッキーシューを作った。上にかぶせる生地の配合は、粉10としたら、バター5,砂糖5のいわゆるスタンダードなシュクレ生地である。


今フランスで流行っている日本のクッキーシューのまねっこ(だって日本のそれのほうが早くから作られていたから)の上にかぶせる生地は、クラックランと呼ばれ、バターと砂糖が粉の8割入る。したがって、一度冷凍して半解凍状態で素早くくりぬいてさっとシューに乗せないと
溶けてしまう。砂糖、バター多いうえ扱いにくい。日本式で十分と思っているのは私だけ? 

クラックランはなるほど焼いた際、細かく割れ目が入って見た目はきれい。そっちを選ぶならクラックラン生地がオススメである。

日本ではポピュラーなシュークリームだが、フランスにはない!いや、あった? 私の年代のフランス人シェフたちは知っている、が作って店に出そうとはしない。パリで唯一見かけたのはJean-Paul Hevin.

フランス人のシュー菓子に対する考え方は、上になにか他の食感がプラスされてこそ一つの商品になるという考え方である。例えばフォンダン。あるいは刻んだナッツ。あるいはサランボなどはキャラメル。

そして、どんぐり?イチジク?の形をしたありゃ、なんという名前だったか?どなたか教えて~。グランだったかな?あれは緑のマジパンとチョコスプレーで覆われております。しかし、現在はこれらはすっかり姿を消してしまいましたね。

技術の進歩と味覚の発達続く限り、フランス菓子は発展していくのだろーか?10年後もクラックランシューはあるのだろーか?

あ、写真のシューはグルテンフリーです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?