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小3長男の行き渋りは少しだけ背中を押すのがポイントだったって話

前回の投稿から2か月が経っていて、自分の飽きやすさなんだか、計画性のなさなんだか、そういう続けることに大切ないろんなモノが欠如していて嫌になりますね…。

そんなことはさておき、ここ2か月間私の生活にいろんなことがありました。大きなことと言えば〝長男の行き渋り〟です。

「学校に行きたくない」

そう言って、お天気の良いゴールデンウィークが明けた日の朝、長男が涙を浮かべて私に言いました。

「あ、これは何かあったな」

この話については、すでにnoteでも触れているのでお時間あるときに読んでいただければと思います。

ひとまずその日、…というかその週の月曜〜木曜まで休ませて、長男がやりたがることをなんでもさせて、たくさんお話をしました。

今回は、小3長男は何が嫌だったのか?行き渋りと親の戦いについて話していきたいと思います。

学校に行きたくない

泣いて行きたくないと言ったあの日

私には小学3年の長男が、年長さんの次男がおりますが、長男はとっても環境の変化に弱いという苦手なところがあります。

長男は悪く言えばガンコな性格なので、そこに合理性を見つけられなかったら従う理由に直結しないと考えてしまいます。

ガンコな長男とのお話は、以下のnoteでもお話させていただいているのでぜひ…

ひょっとしたら、新学期のクラス替えや担任や支援学級の先生が変わることに大きな抵抗があったのかな?とも思ったのですが、そうではない。

そうなんですよ、基本的に大人は子どもの味方ですから、試し行動をしても大人が子どもの嫌がることってよっぽどじゃないと無いんです。

長男が学校を休んだのは、5月のある日。

月曜から木曜まで家で過ごし、気分転換がてら家のお手伝いやお散歩ついでの買い物にでかけました。

そして、繰り返し私が長男に伝えた言葉があります。

話したくないことは、話さなくて良い。だけど、話さないことで苦しいなら話してね。

これは、私が中学3年生で不登校になったときに教訓で得たこと。

話さないと、どんどん自分の中に蓄積していって、最後は崩れ落ちて収拾が付かなくなる。

…残念ながら、私は両親や姉に話すことはなかったし、話せる信頼関係を築けなかったけれども。

そんなことはさておき、この話をしてから、長男は寝る前にゆっくりと話をしてくれるようになりました。

長男が学校を〝怖い〟と感じた理由

治らない心の傷

はじめに私が、「どうして学校に行けなくなったのか教えてくれる?」と聞いたときに、「怖いことがあった」と長男は答えました。

事案だといけないので、登下校中に知らない人につきまとわれたとか、声を掛けられたとか、身体を触られたとかはなかった?と聞いたら、「それはない」と、これはこれで一安心だ。あくまで学校の中での問題のようです。

長男が学校に行っていなかった月〜木曜日の期間中、寝る前はお話タイム。

ぽつぽつと、パズルのピースを小出しするように話してくれたのは主に以下の3つでした。

お友達とのトラブル

我が家のベランダから見えるくらいにご近所の同級生のおうちがあります。

もちろん集団登校も同じ、学年も同じということで1年生のときはよく遊んでいたんですけど、2年生の夏頃からトラブルが絶えなくなったようです。

仲良くなっては、ケンカしての繰り返し。

私がベランダ掃除をしていたら長男の泣き声が聞こえたで、下までいったらとっくみあいになって、相手の子のお母さんが引き離した後ということがありました。

相手の子のお母さんとも話しをしましたが、「この時期は自分の言動が相手に対してどう伝わるかわからず行動するからねー。気にしないでー。」と解散。…まさか長男は小学2年の夏休み頃からこんなに悩んでいたなんて…。

さらに学校でも、〝怖かったこと〟があったそうです。

友だちに話かけたら、その子は長男を無視して居ないふりをしたそうです。それが1人なら、話しかけるタイミングが悪かったのかなぁ、と思うのですが、2人、3人と複数人でおもしろがってやっているそうです。

それは、嫌というよりも〝怖い〟

私は知っている。話しかけても返答をもらえない、目も合わせてもらえない恐怖。ここに本当に私が居るのかわからなくなる恐怖を知っている。

だけど私は大人だ、違う視点から見てみよう。

ひょっとしたら、その子たちは複数人でわいわいおしゃべりを楽しんでいたんじゃないか?何か集中して取り組んでいたんじゃないか?…こういうシーンにいきなりはなしかけても、声が耳に入ってこないなんて大人でもあるあるだ。

それを無視された、居ないことにされたと断定するには、まだまだ時期早々だろう。

音の聞こえ方の問題

長男は年長さんのときに ASD傾向のあるAD/HDと診断を受けています。

特別な治療や手帳の取得などはしなかったけれど、学校は支援学級の利用を選んで配慮を受けた学習に取り組んでいました。

私たちが住む町は、例えば5時間授業があれば、そのうち1〜2コマを隣の部屋の支援学級で過ごすというスタイル。基本的には教室で過ごすことが多く、そのときにザワザワ、キャー、ワァーという大きな声や音が長男の耳を襲うようです。

これはASD当事者の私にもいまだに経験のあることで、私の場合は音割れは耳の奥でバリバリと起こります。まるで耳垢が一気に剥がれ落ちているような感じ。

私はKsGearさんという国内メーカーのイヤホンタイプの耳栓を利用しているのですが、これが気圧による体調不良にも対応していてかなり良い。

対処法としてイヤーマフを先生から提案され、学校のものを借りたらとても快適だったそうなのでKsGearさんの子ども用イヤーマフを注文。こちら、使用感などは、KsGearさんの許可を得てからまたnoteにまとめさせていただければと思います。

長男が抱える個人的な問題

長男は、自分の気持ちを相手に伝えるのがとても苦手です。

アイデアはわきあがってくるので、発言はよくするのですが、友だちとトラブルになったときに「どうしてそんなことを言うの?」「僕何かしちゃったかな?」というようなコミュニケーションがとれません。

これはまだ幼いというのもありますが、たくさんの児童が通う学校に行かなければ、「この子はどうして自分に対してこんなことをするのだろうか」と考える力は養われない力だと私は考えています。

嫌なことがあったときこそ、自分の気持ちを相手に伝えること。

伝えなければ、相手には伝わらない。
だから、〝どうして?〟〝なぜ?〟は特に相手に確認しておきたいところでもあります。

母が願う学校行って欲しい理由

具体的に行けない理由がないなら〝お試し〟で行ってみよう

「おまえなんてキライだ!」

こう言われた場合でも、相手と長男が真っ正面に向き合っていれば、その言葉のままに意味を捉えられます。

しかし、一歩ずれてみましょう。

そうすれば、「お前は○○するからキライだ!」と、自分の悪いところが見えてくることもあります。

こうした多角的な視点は、たくさんの人と交流しない限り学ぶことができません。

私は長男に学校へ行って欲しい理由のひとつがコレなんです。

私が学校に行けなかった中学生時代

私も、中学生3年生の間学校に通うことができませんでした。

誰かに何かを言われたとか、されたのはゼロではないにしろ、直接的な原因がないものでした。

しかし思い返せば、長男のように教室のザワザワとした感じ、「なんで学校に行かないといけないのか」という合理的に考えられないことが大きな原因になっていました。

学校って勉強しに行く場所ですが、勉強って机に向かってテストで良い点数を取ってくることだけじゃないですよね。

友だちとたのしくおしゃべりする、時には微妙な雰囲気になったり、ケンカしてしまったり、…それをそうやって乗りこえて解決するかも学ぶ場所だと思います。

私はその経験が出来なかったからこそ、長男にはテストが0点でOKだから、友だちと沢山関わってほしいと考えています。

人との関わりを絶ってほしくない。

そこで私は、長男に〝気持ちノート〟をプレゼントしました。

特別感のある「鍵付き」がポイント!

このノートを書くのは毎日じゃなくて、何か嬉しいときや悲しいときなどがあったとき、いつ、長男がどう感じたのか自分の言葉にするためのノートです。

〝気持ちノート〟を書くルールはいたってシンプル。

  • 日付を書くこと

  • できごとを書くこと

  • そのできごとで長男が何を感じたのか自分の言葉で書くこと

喜んでもらえたようで、渡した日の夜に早速何か書いていました。

言語化することで、意外と頭の中をまとめることができるから、上手に書かかなくていいから、続けてもらえればいいかなって思います。

長男を受け入れつつ、背中を押しつつ

受け入れて、背中も押して…

長男は、前述の通りの理由を話しながらも、具体的にどの子がやってきたのかは話しませんでした。

「学校に行きたくない…」と言う長男をそのまま受け入れて、よしよしいい子だね、だいじょうぶだよ…このようにしても子どもは育ちません。

だから私は、長男を受け入れつつ背中を押す事にしました。

「今日は行きます」「え?」今日も休みたかった長男の意外な返答が、少し胸にささった。

準備してから家を出てからも、行きたくない…行きたくない…と繰り返す長男に私は話をしました。

「なんでこんなことするん…」

長男の言葉が、私の胸に突き刺さる。

「はっきりとした行きたくない理由がないなら、とりあえずお試しで行ってみてよ。もし長男君からこうしてほしいってあったら、教えてくれたら先生と相談できるし」

納得したのか、それから長男は翌週月〜水まで母子登校、金曜日は集団登校で行けました!


しんどい気持ちは、大人にもある。
だけど大人は、人との接し方や、自分の機嫌の取り方をよく知っている。
だから、頑張れる。

長男、学んでいこう。

あなたが生きていくために、人との関わりをどうか絶たないで。

今後の記事作成に役立てたいと思うのでサポートいただければ幸いです