40代までにやってよかったこと、やっておけばよかったこと
先日60代になった先輩に「50代までにやっておいてよかったこと、やっておけばよかったこと」を聞いた。とても参考になったので、私も40代までにやってよかったこと、やっておけばよかったこと」を書いてみたいと思う。
【やってよかったこと】
①異業種へのチャレンジ
やってよかったことの筆頭は、未経験の異業種への転職である。IT業界から現在のサッカー業界に移ったのは、44歳の時だった。
もちろん未経験とは言っても、マーケティングや経営の経験はあったので若者の「未経験」とは意味が異なるかもしれない。しかし、業界が異なるとこんなにも存在する人の考え方や評価基準が違うものかと驚くくらいに、自分にとってはカルチャーショックな出来事が多々あった。つまり、それだけ自分の中で「破壊」と「創造」があったということである。実際、マーケティングひとつとっても、それまでの常識が通用しないことも多々あり、試行錯誤する中で「打ち手」の幅は2倍にも3倍にも広がった感がある。
昨今、大企業のミドル・シニア世代向けにリスキリングのための研修などが実施されているが、正直この年代で研修を受けたくらいで劇的に自分の中で新たな価値を生み出すのは難しい。なんだかんだ言っても、やらざるを得ない環境に身を置くのが一番だ。
ではなぜ「40代まで」なのかというと、50代になってわかったのだが、50代になると「修行」をさせてもらえる場がめっきり減ってしまうからだ。これまでとはまったく異なる仕事で身を立てていくには、多少なりともその業界・職種で下積みというか修行をしないと成功しないと思うのだが、それができるギリギリの年代が40代なのではないかと思う(少し前までは35歳くらいまでだったが、少子高齢化で10歳くらい限界値が上がった感がある)。
②マネジメント(中間管理職)の経験
自分は20代はフリーランス、30代は自己資本で起業して、40代で初めて「中間管理職」を経験させてもらったのだけど、これは経験しておいてよかったことだと思っている。理由は、さっきの話に通じるものがあるが、40代までに経験しなければ、おそらく一生経験することがないと思うからだ。
ちなみに、中間管理職はかなり「向き・不向き」のあるポジションではないかと思うが、自分は思ったより向いているのではないかと感じている。やる前は「絶対向いていない」と思い込んでいたので、自分の意外な適性を知れたという意味でも経験できてよかったと思う。
③住宅ローンでマンション購入
50代になるとわかるのだが、どんどん住宅ローンが組みにくくなる。20代や30代ならたいして頭金も年収もなくても35年フルローンで持ち家を持つことができるが、50代になるとまず35年ローンは組めない。
また、生命保険がわりになるという「団体信用生命保険(通称=団信)」に加入するには健康診断の結果を申告しなければならないが、50代になると過去に病歴があったり、そうでなくても高血圧などで加入を拒否されることが増える。団信に加入して万が一の場合は家族に家を残せるというのが住宅ローンを組むメリットの1つでもあるので、これに加入できないのはもったいない。
自分は家の内装を好きに改造したい「持ち家派」なので、いざというときに売ったり貸したりできるマンションは、買える時に買っておいてよかったと思っている。
④フルマラソンなどのハードなスポーツ
50代でも60代でもやっている人はやっているのだが、こういう人たちはそもそも30代や40代のときからやっている人であって、50代や60代で急にハードなスポーツを始めたという人は自分の周りにはいない。
そして実際に今の自分から見ると、フルマラソンなどのハードなスポーツは、怪我のリスクが気になる。というのも、この年齢になると怪我の治りが異常に遅いからだ。30代であれば適切な治療をすれば元通りになったような怪我も、50代になると長引いたり、ひどいときは完全に元に戻らなかったり、寝たきりになったりする。それを考えると、いきなり未経験のハードなスポーツをやるのはどうしても躊躇してしまう。
自分は人生で一回はフルマラソンを走りたいと思っていて、41歳のときに東京マラソンを完走しているのだけど、今後またチャレンジするにせよしないにせよ、あのとき走っておいて本当によかったと思っている。
【やっておけばよかったこと】
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