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同業界転職のメリット

今年になって、自分の周りでは転職する人が増えている。理由はマチマチだが、20代〜50代まで年齢問わず増えている印象なので、それだけキャリアアップのための転職が当たり前になってきた、ということなのかもしれない。

そういう私自身も、5月に4年ぶりの転職をした。周囲のおおかたの予想に反してまたサッカー業界を選んだわけだが、同業界の転職は思いのほかメリットがあるように感じた。今日はその話を忘備録として書いておきたい。

会社によるカルチャーの違いを感じられる

同業種・同職種での転職であれば、やることはそんなに変わらないのではないかと思われるかもしれないが、まったくそんなことはない。意思決定のプロセスも結果も異なれば、スピード感も異なる。これは、何度か転職をしている人にとっては当たり前のことだと思うのだが、初めての転職では面食らう人もいるだろう。

私の前職と現職もその例に漏れず、同じサッカーチームであるにも関わらず、事業規模や所属するカテゴリが違うということもあり、さまざまな点で違いを感じる。ただ、それは悪いことではなく、むしろ自分にとっては経験の幅が広がっているので、良いことなのだと捉えている。

サッカー業界では、「オーナーがいるかいないか」「カテゴリ(事業規模)」「地域(大都市かそれ以外か)」この3つの軸が異なるクラブをいくつか経験すると、そこそこクラブ経営(運営)ではオールマイティな存在になれる気がする。そのくらい同じサッカークラブでも、扱うお金の額から何から何まで違うので、1つのクラブで業界を判断すべきではないと思う。

さらに言うと、自分は経験がないけれども、競技を跨いでの転職も良い経験になりそうだと感じている。知人にも、野球→バスケ、サッカー→卓球、バスケ→ハンドボールというような競技を跨いだ転職をしている猛者がいるが、こういった方々からのアドバイスは、視野が広く多面的で参考になることが多いと感じる。

人間関係が広がる

もちろん、以前の所属クラブと関係が切れていなければという前提になるが、私の場合は前職の関係者とも密に交流できているので、そこに今の職場の人間関係が加わったような感じで、単純にサッカー業界で深い付き合いのある人が2倍になったように感じている。

たとえば、人を紹介してほしいとか、この点についてアドバイスがほしいといった場合に、同業界の中に頼る先がたくさんあるのは心強い。もちろん昨今はSNSで知り合いを作ったりもできるのだが、一緒に働いていた人との間にある「前提を端折っても大丈夫な空気」とか「相手のキャラクターを知り尽くした上でのアドバイス」みたいなものは、なかなか得難いなと思う。

また、単純にちょっとした愚痴をこぼす先があるというのも精神衛生上大切なことだと思っている。上司や部下などの利害関係者には言いづらいことも、元同僚や元上司ならしがらみもなく気楽に相談できることもある。しかも、同業界の人はそこでしか通じない内輪ネタや業界外には出しづらい話もできるため、話が弾みやすい。

とくに役職につくと本音をストレートにぶつける機会が減ってしまうので、こういった利害なく仕事の話ができる人が増えていくことはありがたいことだと感じる。

そして、3つ目のメリット。実はこれが自分にとっては一番大きかった。

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