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最近気になったFoodtech関連ニュース

フードテック関連の記事としては再び間があいてしまったのですが、今回は、個人的に最近気になったFoodtech関連ニュースについて、いくつかジャンルごとにピックアップしてみたいと思います。


*規制関連

食品のラベル表示については、以前からさまざまな議論があり、ヨーロッパについては、以前イギリスにおける代替乳製品商品の表示方法に関する議論について、私のnoteにおいて記事にしたことがあります。

今回の記事によると、EUの最高裁にあたるECJが、植物性代替肉製品の表示に「肉を想起させる表現」の使用を禁止するフランス政府の政令を却下する判決を下したとのことです。

この判決により、EU加盟国においては今後、企業は製品ラベルに「ベジバーガー」などを自由に使用でき、各国政府による同様の禁止措置の導入は原則認められないとのことです。

また、フランス国内においては、国内の裁判所が今後、この政令について再度判断を行うとのことです。

*業界動向

以前から私のnote記事でも、Good Food Institute(GFI)の情報ソースを参考に、様々な情報発信をしてきましたが、シンガポール、インド、イスラエル、ヨーロッパ、ブラジル、米国に続き、この度日本にも拠点が置かれたとのことです。

個人的には、今回のこの日本にもGFI拠点が置かれたということは、今後のフードテック分野における、アジアの中での日本の役割について、ますます注力がされるトリガーの一つになると考えています。

Foovoさんから、インパクトのある記事が発信されていました。

冒頭の植物性食品のラベル表示に関する論争とも関連しますが、ヨーロッパにおける既存の畜産業と代替肉産業との共存の可能性、消費者のトレンドなど、一つのニュースとはいえ、今後の欧州におけるフードテックの動向について、色々と考えさせられる、大きなニュースだと思いました。

以前から注目していたソーラーフーズが、こちらの記事にあるマーケットに上場をしたとのことです。
ソーラーフーズは、味の素がソレインを用いたスイーツをシンガポールで販売したり、ソーラーフーズ自身もソレインを用いたアイスクリームをシンガポールで販売するなど、少しずつ市場に商品が出ている状況で、近々アメリカ、EU諸国においてもソレインを用いた商品が市場に出ることが予想されています。
引き続きこの企業の動向について、知財動向とともにウオッチングしたいと考えています。

*フードテック商品について

日本ではまだ、実質プラントベースのフードテック商品しか市場で手にすることができない中、こちらもFoovoさんの記事より、一部国際線での提供となりますが、JALのファ―ストクラスおよびビジネスクラスにて、精密発酵甘味タンパク質が使用されたチョコレートを食べることができるとのことです。

なかなか海外に行く機会のない中、どんどんと日本の外では、精密発酵製品や、培養細胞製品を口にするチャンスが広がっていて、その中での今回のJALによる提供は、個人的には少し意外な気もしましたが、いつか機会があれば、是非私自身も、トライをしてみたいと考えています。


*エトワール国際知的財産事務所 

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