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「ルポ 食が壊れる」を読み終えて

フードテックについて主に知財の観点から世界の動向を追おうと思っているうちに、あれよあれよとどんどん新たな動きが出てきて、そんな中、2022年末に国際ジャーナリストの堤未果氏が「ルポ 食が壊れる」という本を出されたので、フードテックというテクノロジーに対する批判的な見方をされている内容だという前提のもと、早速目を通してみました。

結局のところ、半分以上の内容は、ごくごく単純化し、かつ個人的理解の言葉でいうと、土壌を大切にした、昔ながらの農法を行うことで、地球環境、生態系、そして人々の健康も取り戻せるということのようでした。どちらかというと昨今のアグリテックというか、デジタル農業といわれるものに対する批判的主張が全面に出ている内容との印象を受けました。

とはいえ、第1章、第2章はフードテックに対する紹介、そしてそれに対する批判的内容が続いていたので、表現として気になる記載を一部抜粋し、勝手に少し突っ込みをいれてみました。

最新技術を批判することは簡単ですし、そして最新技術が出るたびに必ず起こりえることではありますが、個人的には、正しい理解もなしに批判ばかりするのは、あまりフエアではないと思ったからです。


第1章「人工肉」は地球を救う? 第2章フードテックの新潮流より、少し気になった記載について

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