夫の転職、夫婦のかたち

「今より年収が数百万以上は落ちる可能性がある。安定した状態になるかだって分からない。それなら、今の職業に就いていた方が家族にとっては幸せなのかもしれない。挑戦したい気持ちは山々だけど、正直悩むんだよね。」

先日、夫が私に言った言葉。
夫は今、職業を変えようとしている。

自分のやりたいことや将来なりたい自分像はある。それが、今の状況では叶えられそうにない。だけれども、家族を養っていく必要もあるし、もう一人で自由奔放に生きるわけにもいかない。

夫の頭の中はこんな感じであろう。
彼の葛藤を知った私は、そうやって考えてくれていたことに少し驚いた。
驚いたけれども、単純に嬉しかった。

夫はもう、夫婦それぞれ一人ひとりの単位で物事を考えているのではなく、
夫婦を一単位として考えくれているのだ。
結婚をしてまだ1年ちょっとだけれども、彼は自分でなく、自分たちの将来を考えてくれているのだ。

今年の春まで、私たち夫婦は二人でわりとガツガツ働いていた。
けれども、急な体調不良で働くことができなくなってしまった私。
そんな状況でも、夫のお陰で金銭面では何ら困ることなく、今まで通りの生活を送ることができている。

彼はまだ２９歳。
挑戦を諦めるにはまだまだ早すぎると私は思う。
安定や安心よりワクワクする冒険を選んでほしい。
家族のために、自分の進みたい道を諦めて欲しくない。
挑戦したいのであれば是非挑戦してほしいと思っている。

もちろん、生きていくのにはお金が必要だ。
美味しい物を食べたり、行きたい場所に行ったり、素敵な物を買ったり。
お金は人生を豊かにしてくれる場合がある。
お金がないと余裕がなくなり、イライラや不安が訪れるかもしれない。

でも、好奇心だとか冒険心だとか若さだとか、今の彼には熱もパワーもある。一度っきりの人生なのだから、そしてあなたの人生は、あなただけの人生ではもはやないのかもしれないけど、あなた自身の人生なのだから、
思いっきり挑んで欲しい。

そんな中、今の私にできることは、お金の勉強をしようということ。
自分には金融リテラシーというものが不足している。
これから家庭を築くのに、お金のことを知らなすぎる。

彼の挑戦しようとする背中を思いっきり押しつつ、
私はお金について学ぶことにした。

きっと夫婦ってそういうもの。
お互い、自分自身ができる範囲で夫婦一単位の中の少し足りないと思っているパーツを補っていければ良い。

夫よ、頑張れ！
こっそり、でも、しっかり応援しているからね！

#お金について考えていること