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最後の砦か。ついにあのジムへ。

 人生で続かなかったものに「運動」がある。
あ、習い事のバレエは別だ。4歳から13歳まで。小一か小二のころに通った剣道は自ら辞めてしまったので(思えば自家中毒のはじまり)、バレエは好きだったんだと思う(ソロを任されることはないコールドだったが)。
 それでも中学生になって周囲の影響とか、部活とかなんとかで辞めてしまった。辞めて後悔する方ではないのだが、バレエを辞めたことだけは残念だ。別にプリマを目指していたわけではなく、14歳から肩こり人生がはじまったから。あと、へたくそだけど踊るのが好きだったんだろうな。
 部活の運動も続かず、20代で働き出してから友人とジム通いもしてみたが、気づいたら寄付会員になっていた。それでも中年以前は痩せ体質で、体重が増えたとしても(今のワタシから見ればどこが!って感じ)大したことはなかった。
 そ、れ、が!!
 40代になり、運動習慣が変なストレッチと変なダンスくらいしかない、出勤なしフリーランスの日常は悪癖となり、じわじわと体重と体脂肪が増えてきた。気づけば10kg増。親・友人・知人に指摘され、落ち込むこともあったけど、甘いものとビールはおいしかった。こりゃいかんとまたジム復活。ほどなく、またもや寄付会員に。
 そのうちプレ更年期の困惑期を迎え、ますます運動不足=不調になってきた。いかんぞ。加えて、「脂肪肝」「中性脂肪」「メタボリック」といったチェック項目が気になるようになってきた。そこでついに、この秋、毎日SNSのバナーに現れていたあのジムのキャンペーン広告をクリック!

 え?ついに○イザップ??
のんのん。んなわけない。散々運動系文化系習い事で散財してきたワタシもさすがに身の程知っております。勝手にお高いイメージ持っているトレーニングには手を出しません。きつそうだし。
 「きっかけは何ですか?」との入会アンケートの回答には健康診断とかSNSの広告がといった項目にチェックしたが、実は、本当は、正直言うと、違う。きっかけは「阿佐ヶ谷姉妹」なのだ。たしかチェック項目に「姉妹の影響」はなかったので伝えることはなかったが、彼女たちの書籍とドラマ(のほほんふたり暮らし)に登場したジムの雰囲気を見て、興味の扉が開いたのだった。
 そう、ワタシが入会したのは、なんとなく先輩女性たちが通うイメージのジム、「カーブス」だ。

 トレーナーさんの明るい挨拶。軽快な音楽。初対面から下の名前で呼ばれる。うんうん、そうそう、美穂さんが書いていた通り。ドラマでは姉妹とジム仲間がゆるゆるとおしゃべりしながら運動してたっけ。なんて、思っていたら初回の体力測定時、「ゆるくない」事態に。
 「少しでも立てませんかね?」優しく、キビキビとしたトレーナーさんが、顔に出さないまでも明らかに困惑している。知ってる。それ、数年前に入会したジムのトレーナーさんにも「え?ほんとに?」的なことを言われたことがあるもん。低めの椅子に座り片足をあげつつ、立ち上がるのだ。全身の力を込めても立ち上がれるイメージすらできなかった。

 それでも笑顔で前向きなことを言ってくれるトレーナーさん。すごいお仕事だ。筋トレの必要性を実感して入会。初回から数回は彼女がサポートして運動方法を教えてくれる。
 これは勝手な勘違いだったのだが、オール情報が阿佐ヶ谷姉妹のドラマだったため、ゆるく体を動かして健康維持のような内容かと思っていたら、ぜんぜん違った。
 カーブスの運動メニューは基本筋トレ。30秒ずつ足踏み、マシントレーニング各種を交互に繰り返すサーキットメニュー。しかも常に「腹圧」を意識するというもの。ほら、あれだ、ドローインだっけ?下腹ひっこめてみぞおち方面に引き上げるイメージ。
 マシンで筋トレ中、トレーナーさんがときどき「腹圧入れて〜」とお腹をグッと押してくれる。けっこうグッと。ムニッ。最初は「腹肉すごくてすいません」と心の中で照れていたが、そんなのは2回目からはもう気にならず(気にしろ)。気づけば帰り道とそのあと立ち寄るスーパー内くらいはグッとドローイン気味になる。これがいい。
 続けられた要因のひとつが、運動不足のワタシにしては筋肉痛がそれほどなかったこと。いつも久しぶりのヨガ、久しぶりの運動をするとたいてい筋肉痛か首肩に余計な力が入ってへんな頭痛になるのだが、それがなかったのがよかった。ワタシが手を抜いたという訳じゃなく、きっとそれが無理のない続けられる運動なんだろうと好印象。慣れてきてからもトレーナーさんたちが常に効果的な動きなどチェックしてくれ、前に通っていた(通わなくなった)ジムより効くような気がしている。

 通い出してからまる2ヶ月。今のところまあまあのペースで通えている。人生の先輩ばかりかと思ったジム仲間さんたちだったが、日によっては同世代っぽい人もいるいる。しかもドラマの阿佐ヶ谷店のようなおしゃべりもそれほどなく、ワタシにいたってはトレーナーさんとの会話くらいしかないのも程よい(もちろん挨拶くらいはする)。
 最初は笑顔のトレーナーさんの「来られましたね!」という陽気な挨拶に目が泳いでしまったのだが、今では声をかけられるのも楽しい気がする。
 いやね、自由業しているとリアルに家族以外の誰かと会話しない日がザラですからね。これくらいの刺激がないといけませんな。

 と、いいペースだったのだが、出張先で思わぬ寝違いを起こして一週間以上。首痛肩痛が取れない。なんとなく影響のないように動いているが無理もできず、こんなことでジム習慣が途絶えないか心配。気になる体重の変化は?今度こそ続けられるのか?つい運動後の帰り道に目に入るカーネルサンダースの影響は?毎月の計測で結果が出るのはいつなのか…。

いろいろ気になりつつ、記録はつづく。

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