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香港に戻るまであと58日

*香港に居た時に撮りためた写真を使用。南丫島(ラマ島)で見たウォール・アート。

こんばんは。8月10日、香港から驚きのニュースが立て続けに入った。

先ずは、Apple Daily (アップルデイリー)という香港唯一の民主派新聞を発行しているNext Digitalという報道と媒体の会社を経営するJimmy Lai (ジミー・ライ)さんと彼の息子、彼の会社の重役4人が国家安全維持法を犯した罪で逮捕された。おまけにApple Dailyのオフィスに200人を超える警察官が家宅捜査に突入したのだ。

時間を置いて、別の著名民主派活動家、周庭(アグネス・チョウ)さんとその他2人の民主派活動家が逮捕された。彼らは反中派ではあるが、過激派では無いし、暴力の先導者では無い。これら逮捕に関しての詳しい日本語のニュースは以下のリンクからも確認出来る。

香港行政長官のキャリー・ラムは国家安全維持法が”この法が香港市民の権利を制限することはない”と言っていたが、大嘘であったと言えよう。香港の言論の自由が侵食していくのを目の当たりにして心が痛む。私の多くの友人達も悲しいし凄まじい速度で状況が悪化していく毎日に不安なんじゃないだろうか?でもそういった政治に関わるメッセージをやり取りするのも今は迷惑を掛けてしまいそうで気が引ける。

Signalというメッセージアプリがあるのだが、これは一定の時間が経ったらお互いの画面からメッセージを消すように設定出来る。例えば10分と設定したら、10分後にはやり取りしたメッセージが画面から消えてもう見れない。1人Signalで30分でメッセージを消す様に設定している友人がいるので、メッセージを送ってみた。

「今日は香港のニュースに延々と驚かされ続けているよ!」

そうすると、友人が「香港はもう終わったよ」と返してきた。

その友人は、去年会って話をした時に、民主主義な台湾に移り住む可能性も考えていた。しかし、台湾は香港と違って広東語ではなく普通語を話すし、食べ物も違う。おまけに台湾に行ったからと言って中国共産党の脅威が無くなる訳では無い。なので、決心出来ないでいると言っていた。私の知人の香港人達は香港は狭い、人が多過ぎる、等と文句を言いながらも、実は香港の文化が大好きで、出来るなら香港に居たいと思っている人が殆どだ。

Twitterで#FreeJimmyLai#FreeAgnes #StandwithHongKong  とハッシュタグを入れて呟くくらいしか出来ないが、早く逮捕された人達が保釈される事を祈る。

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