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ほんとうにやりたいことを見つけたい!「私の推し本」シリーズその2。

【マイ・ゴール】

この本との出会いは、40歳を過ぎた頃でした。
人生のどん底期。
10年連れ添った奥さんと離婚して、1年ぐらい経った頃。
一人ぼっち、もがき苦しんでいました。

10年前に思い立った、
新刊書店開業の夢も破れ去った。
生きる目標が欲しかった。

そんな時、
たまたま入った郊外型古本屋で、自分がやりたかったことを思い出した。

新刊書店がダメでも古本屋ならできるかもしれない。(開業資金に10倍の差があるため)
第二希望の夢にかけることにした。

新刊書店の開業資金稼ぎのために始めた、靴のオーナーシステム制度を急遽解約した。
そして、古本屋開業へ向けて動き出した。
残念ながら、修行のための古本屋への就職はかないませんでした。

代わりに、新刊書店に潜り込みました。そこで出会ったのが、この【マイ・ゴール】と言う本でした。

古本屋に向けてスタートしたものの、心のどこかに、この方向で果たしてあっているのだろうか、と言う不安がありました。

ほんとうにやりたいことを、どうしても見つけたかった。

この本の言わんとするところは、
「人生で成功するには、揺るぎのない確かな目標を設定することが必要である。この確かな目標は、どこにあるのか? それは、小さい頃に見ていた夢の中にある。その夢は、成長とともに小さく萎んでしまったのだ。だから、自分の過去を掘り下げて、確かな目標を掴みに行こう」ということです。

挫折してしまうのは、目標設定が甘いから。
マイ・ゴール=これだっ!という確かな目標。

この本の内容は大きく分けると、三つ。
1.マイ・ゴールを見つけるための理論。
2.マイ・ゴールの理論を理解するための物語。
3.マイ・ゴールを見つけるための500の質問によるワーク。

1では、自分の大好きなことを、やりたいことを見つけるとなぜ良いのか、その理論。
2では、人生の途中で挫折した若者が本当にやりたいことを探し出す感動の物語。
3では、約500個の具体的な過去に対する質問によって、自分が本当にやりたかったことを思い出すワーク。

理論で納得して、物語で感動して、ワークで自分を振り返る。本当に自分がやりたいことを探すための、完璧なプログラムとなっています。

ポイントは、
『自分の過去に具体的な質問をする』
と言うことでした。
例えば小学生校の時の自分はどんな子供でしたか?
この質問の仕方は枠が大きすぎます。

この本の場合は、小学校の時代の自分を思い出すために、あなたが通っていた学校の名前は、好きな学科は、嫌いな学科は、好きな異性の名前は、その子とのエピソードは、などなど、具体的な質問をたたみかけてきます。

不思議なことに、これに対して一つ一つ思いつくままに書き出していくと、次々と自分の中に眠っていた過去の記憶がよみがえってくるのです。

記憶が記憶を呼び、芋づる式に
全く覚えていなかったことが、頭の奥の方からどんどん溢れ出てきました。気づいたら夢中になっていました。

まるで、ジグゾーパズルのピースを一つずつ埋め込むように、ピタリピタリとパズルがハマっていくように、自分の過去から自分の自画像が立ち上ってくるのでした。

その結果、出た答えがありました。

それは
「自分は本に関わって生きていきたい」と言うことでした。

もう少し具体的に言うと、
1.本を売ること。
これは古本屋で実現予定。
2.本の話を人に伝える。
3.本の話を文章にして人に伝える。

以上のことが自分の中で明確になりました。

その数ヶ月後、江戸川区篠崎にある「読書のすすめ」の店長清水克衛氏と出会う。その一年後、彼が理事長として立ち上げたNPO法人読書普及協会設立と同時に入会。

ここで、私は「読書ソムリエ」という役割を拝命し、本の話を人に伝える、と、本の話を文章にして伝える、も実現されていくことになります。

それから約10年、街の古本屋「本の越後屋」の営業とNPO法人読書普及協会の活動を、実に楽しく続けることとなったのです。

まさに、「人生の逆転満塁ホームラン」となった本でした。

(なお、この本は、ある成功プログラムのPR本でもあります。本の最後の方にハガキが添付されています。もっと深いことを知りたい方は、こちらをお送りください、とお誘いがあります。ここから先は自己責任でお願いします)


「マイ・ゴール』でまとめて振り返るのもいいですが、【書く習慣】があれば、コツコツと毎日自分を振り返ることができます。
これほど、自分を知る有効な手段は、なかなかないと思います。

#書く習慣

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