見出し画像

イベントレポート:【社会起業塾OBOGに聞く】ビジネスの成長を通じてより良い社会をつくるための最初の一歩

5月27日(月)に【社会起業塾OBOGに聞く】ビジネスの成長を通じてより良い社会をつくるための最初の一歩というイベントが開催されました。

今回は株式会社mairu tech 共同創業者・CEOの大村慧氏、株式会社坂ノ途中 代表取締役の小野邦彦氏、株式会社BANSO-CO 代表取締役の土井理美氏(以下敬称略)をゲストにお迎えしました。

本記事はイベントの中から、ビジネスの成長と社会課題の解決という両輪を進めていく上でのリアルな体験談が集まった対談パートをお届けします。

登壇者紹介

大村慧(おおむら けい)/ 株式会社mairu tech 共同創業者・CEO

「テクノロジーを活用した人の生活の変革」をテーマとし、事業開発の世界に飛び込む。高校在学時より数々のプロジェクト立ち上げや、その失敗経験を経て、株式会社mairu techを立ち上げる。あらゆる人が安心して使うことのできる移動のインフラを構築することを目指し、医療・福祉搬送サービスの開発・展開を推し進めている。
2023年度NEC社会起業塾

小野邦彦(おの くにひこ)/ 株式会社坂ノ途中 代表取締役

1983年奈良県生まれ。京都大学総合人間学部では文化人類学を専攻。外資系融機関での「修行期間」を経て、2009年株式会社坂ノ途中を設立。100年先もつづく、農業を」というメッセージを掲げ、農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物の販売を行っている。提携農業者の約9割が新規就農者。少量不安定な生産でも品質が高ければ適正な価格で販売できる仕組みを構築することで、環境負荷の小さい農業を実践する農業者の増加を目指す。その他、東南アジアの山間地域で高品質なコーヒーを栽培することで森林保全と山間地での所得確保の両立を目指す「海ノ向こうコーヒー」を展開。農業分野を代表するソーシャルベンチャーとして事業成長を続けている。京都市「1000年を紡ぐ企業」、経済産業省「地域未来牽引企業」「J-StartupImpact」など、受賞多数。2009年度NEC社会起業塾。

土井理美(どい さとみ)/ 株式会社BANSO-CO 代表取締役・東京医科歯科大学 政策科学分野 助教

公認心理師、臨床心理士、疫学専門家。博士号(臨床心理学)を取得後、東京医科歯科大学の公衆衛生学・社会疫学の領域で、臨床心理学(特に認知行動療法)の知識を生かしながら、主に母子保健(周産期メンタルヘルス、子ども虐待予防)に関する研究を行っている。2021年7月に、鶴田・伊角と「誰もが日常の中で心のケアをすることが当たり前になる社会を実現したい!」という共通の想いから、株式会社BANSO-COを設立。2023年3月より代表取締役、東京医科歯科大学発ベンチャーに認定。メンタルヘルス不調の悪化を防ぐ「予防」に特化し、すきま時間にオンラインで専門家と気軽に話ができるサービスを、個人向けのほか、法人向けに提供しています。
2021年度NEC社会起業塾。

大村さん、小野さん、土井さんが参加された社会起業塾イニシアティブについてはこちらからご覧ください!2024年度の応募を受付中です!(6/24正午〆切)

【社会起業塾OBOGに聞く】ビジネスの成長を通じてより良い社会をつくるための最初の一歩

非営利法人ではなく株式会社を選んだ理由

加勢(ETIC.):よろしくお願いします。ETIC.は社会起業塾という取り組みをしてますが、6,7割くらいが非営利法人(NPO法人であったり一般社団法人の非営利型)だったりします。今日お集まりいただいている皆さんは全員、株式会社で事業をおこなっています。創業時にどのようなことを考えていたのか、非営利が良かったなど迷いはなかったのかを伺いたいと思います。

土井:最初に始める時に創業時のコアメンバーで結構そこを話した記憶があります。例えば資金調達や運営の仕方はそれぞれどういったパターンになるのか、NPOから始めて株式会社にするのはどうなのか、その時にまた同じ分のお金がかかるとかなど、いろいろ話し合って、株式会社にしようという話になりました。記憶が薄れてきてますが、すごいいっぱい話した記憶はあります。メリット、デメリットをそれぞれみんなで検討しました。

小野:創業の時は熟考してとかメリットデメリット比較検討してというのはなくて、自分が一番知ってる法人格が株式会社だったので株式会社にしました。改めてメリット、デメリットという話で言うと、実務上は資金調達まわりや、助成金や補助金をとりやすいとかだと思います。あとは見た目が変わるというのはありますよね。NPOなのにお金取るんですか?と。。かなり減ってきてるとはいえ、NPOの人は清く正しく貧しくあらねばならない、みたいな考えを押し付けられる場面はいまだに聞きます。逆もそうですよね。株式会社なので、自分たちのメリットしか最終的には考えてないでしょ、みたいな考えをぶつけられることもあります。そのあたりが検討ポイントなのかな、と思います。

大村:私たちの場合は、創業メンバーの中で自分たちって何がしたいんだっけ?という話をした中で、私たちは、自分たちが提供するものを爆発的に広げていって、世の中全体に行き渡らせていきたい。それによって自分たちが課題だと思っている社会問題自体を根本的に解決したい、とチームの中で言語化しました。
そのための手段として、私たちがやることは、スタートアップというやり方が向いてるんじゃないかという話がありました。調達しないスタートアップなどもあると思いますが、自分たちのあり方としては、調達してどんどんスピードを上げて、社会全体のインフラを作っていくという方向に舵を切るというのを決めた上で、創業というプロセスになったので、株式会社一択でした。

小野:大村さんくらい、最初からでっかく行くぞ、と考えてたら株式会社一択だと思う。そうじゃなかったら、あんまり差がないかなと。多分そこよりも真剣に悩んだほうがいいことはきっと他にたくさんあると思います。細かいこととしては、税理士さんや社労士さんに仕事を頼む時に、株式会社やったことないという人は存在しないんですよね。それが例えば一般社団法人とかになると不慣れな人とかいたりします。

社会起業塾に参加して変化したこと、得られたもの

加勢:質問がきております。社会起業塾に参加して、大きく自分たちが変化した、ここだから得られたものなんでしょうか。

小野:僕が参加したことがあるのは社会起業塾だけですが、何で、何がしたいのかばかり聞かれるんですよね。自分の言語化能力がこんなに低いって思ったことがなかったです。何をしたいのかを結晶化させる時間としてとても良かったし、変え難い場だと思います。
創業メンバーの一人がそれくらいのタイミングで辞めたんですよね。スタートアップ経験があり、色々教えてもらうみたいな感じで一緒にいたけれど、スキルべースで組織を作るのは無理なんだなと気づきました。本当に根本的に大事だと思えるところで、ある程度お互いにリスペクトを持てないと、長距離走っていけないなと。
社会起業塾は良くも悪くも凄く真剣にならざるを得ない場なので、その辺を上手くやっていくみたいなことの限界を感じて、相手もそうだなと感じていなくなったという。やわらかい組織のまま起業塾に突入すると、分解リスクがあったりするかも、みたいな気もします。

土井:小野さんがおっしゃってたところと結構近いのですが、本当に自分たちがやりたいことが、研究者として成し遂げたいことと完全にイコールじゃないこともあって。同じ界隈でパッと話して通じていたことが、全然違う領域のメンターさんだったり、他の人たちにいかに言語化し、プレゼンができるかということを、創業してすぐだったので、めちゃめちゃ考えていましたね。今もブラッシュアップ途中ですが、土台を得ることができたので、あの期間がなかったら…というのはいつもメンバーで話しています。
あとは、私たちはNECさんのサポートでやらせていただいていたので、その後も長く関わらせていただいています。例えばプロボノの方に入っていただいて、事業計画やマーケティングなどサポートしていただいたりとか、他の色々な人たちとのネットワークができたというところもすごく参加して良かったところです。

大村:小野さんがおっしゃっていたような、何やりたいんだっけ、みたいな話はすごい回数聞かれました。私たちは、こういうタイミングでこういう世の中の流れを掴んで爆発的に広がるから、市場が広がっているところにちゃんとアプローチできますよ、という所謂スタートアップ的な伝え方以外の、自分たちの表わし方・プレゼンテーションの仕方はすごい考えさせられました。その伝え方のエッセンスが、実際に現場の人たちと話したり、自分たちを応援してくれようとしてる人たちと向き合ったりする時には、凄く生きているなと思っています。根本的に私たちはスタートアップをやるんだと起業したタイプなので、スタートアップとしての戦い方しか知らなかったところがあったんですが、小野さんをはじめ、株式会社として社会性も併せ持ちながら戦っている人たちを初めて間近に見る機会に恵まれて、別の戦い方を学べたなと。それが今の自分たちの明確な武器になってるなという風に感じてます。

資金調達の苦労話

加勢:資金調達の苦労話などはありますか?

大村:最終的には良い投資家さんに恵まれて、条件的にも人的にも本当に恵まれた環境で活動させていただいていると感じています。ただ、一番最初は各VCがどういう立ち位置なのか、あまり知らない状態でスタートしたので、今思うと最初の方に出されてた条件等への適切な評価の方法を知らなかったな、と。そういうところの自覚を持つ、つまり私たちはある種、情報的には弱い立場にならざるを得ないとわかった上で、ちゃんと情報収集して、最大限のリスクヘッジをしてやっていくっていう考えがなかったということが、今思うと凄い怖いなという風に思います。途中でそれに気づいてから、その方法を学ぶのがとても大変でした。

土井:私達はかなり慎重にやっているところで、投資家さんとの繋がりは少しあるんですが、基本的に調達は今考えてないです。大村さんが話してくれたみたいに、本当にいろんな人たちがいるので、壁打ちはいっぱい受けていただいてます。いろんな角度で、こっちはこういったけど、こっちはこうとかもあります。自分たちは三人とも理念や信念というか、こうやりたいというのが結構強いので、そこ曲げなきゃいけないとか、納得していないことをやらないといけないという可能性も、こういう領域だとあるので、そういう意味でも今は慎重に進めています。

小野:一般論として、「シードの調達ができること」と、「その事業が成長するのに必要なシードの調達ができること」は全然違うんですよね。
シードの調達自体はある程度工夫して調達用の資料を見た目よく仕上げたら、だいたい誰でもできる。だけれど、事業を伸ばすために必要なお金や、パートナーとしての投資家を入れられるかというのは全然違う。
僕のエピソードは、そもそも資金調達をせずに、自己資金でやりくりしてきた初期フェーズがあります。8期目に初のVC調達としてシリーズAをやったのですが、その時に凄く考えたのは、いわゆるVCが求めるような速度での事業成長って難しいよなと思った。ファンドを組成したばかりなので丸々十年待てますよ、というところに入ってもらおうというのも意識しました。
最近は共同研究を始めたりとか、仲間集め要素が強い資金調達になってます。意識してるのはお金出す側が偉い、出される側が下手に出なきゃじゃないよねということで。僕らはお金出してもらうときに、おめでとうございます、これであなたは坂ノ途中を応援する権利を獲得しました、どうやって応援しますかみたいな感じを意識しています。
役員会にオブザーバーできている株主が僕らに圧をかけられるみたいな。え、社員食堂でうちの野菜つかえないんですか?なんで?とか。そんな感じのスタンスでやっています。もちろん逆のパターンもあります。坂ノ途中の事業進捗遅くない?ここのリスク気づいてなくない?とか。そういう、やいやい言い合える関係を作れるかみたいなのは結構大事だと思います。

創業期に一番大変だったことと、その乗り越え方

加勢:事業をやる中で壁にぶつかったりとか、創業後に一番大変だったこと、それをどうやって乗り越えたかをお願いします。

小野:壁しかないから、どれのことという感じ笑。

大村:以前、採用しようとしていた方が、組織の中で望ましくない形でのコミュニケーションをとるようになってしまって、会社の中のカルチャーが大変なことになりました。今はひと段落着いて、少しずつ組織として回復してきているところです。

土井:私たちは三人でやっているので、その中でのコミュニケションの工夫が必要なところもありますが、つらいこととか楽しい事も三人で受け止めて、なんとかなるでしょという気持ちで、三人でいい方向に持っていける。一人でやられている方はすごい。やっぱり自分のことを本当に理解してくれて、同じレベルじゃなかったとしても、そういう方が近くにいる、一緒にできるという環境を早めに作っていくというのは大事なのかなと思ってます。
壁としては本当にいっぱいあるんですが、私達の会社には従業員がまだいないんですが、心理士さん達とか他の専門家の方々、五十人ぐらいに業務委託してやっているんですね。これもただ登録してカウンセリングやってくださいという形じゃなく、質の担保をしたり、連携したり、スーパーバイズという指導みたいなこともかなり丁寧にやるので、その人達が私達に共感してくれて、一緒にやっていこうっていう思いがないと結構お互いにきつい状況になったりしちゃうんですね。なので採用とかもかなり厳しくやってますが、大事なところなので、逃げずにやっています。人のマネジメントっていうところは大切にして、私たちの方向性にみんなで一緒に向かっていくということはすごく難しいけど、大切なだと思っています。

小野:なんか常に何か起きてるみたいな感じで。。そんな間違いしないのにみたいなのが、疲れ果てていくとしちゃうんですよ。僕は計数感覚に優れた人間なつもりなんですけど、創業初期、家賃九万円のところをヘトヘトすぎて九十万振り込んでしまったりとか。五、六期目ぐらいのときに、人が増えて、感情をコントロールできない、セルフマネジメントのできなさで、会社全体が微妙になるみたいなのがあって。その時に謎のETIC.コミュニティっていうのは結構助けられてましたね。俺、すげえあかん代表なんちゃうかと思った時に、ETIC.の周りの有名起業家とかに聞くと、わかる俺もやねんとかってなって。すごい救われるし、自分はこうやって乗り越えてきたよとかって教えてもらえるのはめっちゃよくて。巷ではETIC.包囲網とかって言われてるんですけど。社会社会起業塾の同期の人も未だにしょっちゅう喋ったりするし、大村さん、土井さんもその同期の繋がりとかあるのかなと思ったりします。そんなこんなでどうにかやってきました。

加勢:ETIC.ではプログラムが終わった後も、例えばリーダーシップが課題となったら、そういう研修プログラムに参加してもらったりしています。特に社会起業塾に出ると、そういう情報が入ってきやすかったりとかがあるかもしれません。せっかくなので、同期みたいな観点でも、土井さん大村さん、いかがでしょう。

土井:皆さん結構全国に分散してるので、集まるってのはないですが、どこかの学会で会ったり、東京組で集まったり。海外に行ってる人がいるんで、その人が東京に帰ってきた時に、みんなで東京組集まろうとか、自分が今こういうのやってるよとかをシェアしてもらったりとかっていう感じですね。今後もっと連携したりができるのかなと思ってます。

大村:まだ卒塾してから二、三ヶ月なので、まだまだ具体的に企画とかをやったこととかはないんですけど。ただなんやかんや、ちょくちょく会います。この前、東京でやってたインパクトシフトというイベントで同期の方と遭遇して、みんなで喋るみたいなのが実はあったり、私たちのCOOがピッチしているのをみんなで眺めたり。ETIC.の人とも他のプログラムでも遭遇したりして、こういうところで繋がってるんだなっていうのは感じていたりします。同期っていう意味では、少なくとも半年後、一年後ぐらいに会うっていう話はしていて。そのタイミングでどうなってるかを楽しみにしてます。

複数名でやっている中での意思決定の仕方

加勢:ありがとうございます。土井さんに質問がきています。三人でやっていると、最終的にどうやって意思決定するんですか?

土井:意思決定は三人の中でこの人っていうのはなくて、基本的には三人が合意して進めます。得意分野が違うので、例えば事業計画を主に担当する人、専門家をマネジメントする人とか、分担はあるんですけど、結果的に意思決定は三人でしていますね。

大村:共同創業者が三人でスタートしてますが、今の意思決定のプロセスは結構明確になってきました。色んな方向のメンバーが増えてきたというのもあるんですけど、ある程度の範囲までだったら誰が決めて、最終的には今だったら私とCOOの二人で話して決める形になっています。ただ、どうしてもやっぱ専門性の話もあるし、今はちょうど意思決定の形をどんどん明確化していこう、組織としてユニットなどの形を、横の繋がりを保ちつつ作っていこうとしているようなタイミングです。

これから起業する、現在している方へのメッセージ

加勢:ありがとうございます。時間が来たので、これから起業しよう、もしくはしたばかりの皆さんにメッセージがあればいただければと思います。

小野:今回はたまたま複数人スタートが3社並んでいますが、僕は誰かがいないと起業できないとかだったら起業しない方がいいんじゃないの?って思ってます。誰もほめてくれなくてもどうしてもこれが気になっちゃうみたいなところで起業するほうが、自分が納得できるサービスとか事業を作れる。そうすると逆説的ですけど、なんかすげえ面白いことやってるなと、私もそれに興味があったんだみたいな感じで、人が集まってきてくれるというのがあります。
ETIC.のコミュニティに入ると、みんなワイワイしてきて楽しいよと、もし伝わったとしたらそれは誤解で、基本的に孤独で、でも独りぼっちでもやりたいことをやった方がいい。ただ、その日の仕事は黙々とやるんだけど、何かの拍子にETIC.を通じて、ずっと困ってたことが解決したり、持てなかった視座が得られたりみたいなことがあるよ、みたいな感じですかね。自分がやむにやまれず、どうしてもこれがやりたいっていうテーマを深掘りできたらいいと思うし。社会起業塾はそういうの無理やり深掘りさせてくる場として機能してたりもします。

土井:本当に自分たちもそうなんですけれども、絶対これを成し遂げたいみたいな強い思いがあって、そこに毎回立ち返るっていうところは、今後も必要があるのかなと思います。辛いですが、やっぱりワクワクもきっとあるはずなので、それを忘れずにやっていけるといいんじゃないかなって私はいつも思ってます。でもやっぱりメンタル的にも大変なときもあるので、そういうときはETIC.の人たちのサポートもあるでしょうし、周りのサポートとか、あと、よければBANSO-COを使ってください!

大村:ちょうど私たちも、やっとサービスローンチができて事業をもっと本格的に進めていこうというタイミングになりましたが、めちゃめちゃ色んなところでトラブルが何回も起こっています。もうだいたい毎日なんかが発生していて。その対応をしてたら本来やりたかったことが全然終わらなくて、最後にそれを追いかけて一日が終わっていくみたいな。取りたいアクションを取る時間は十分になくて、さあどうしようみたいな感じが毎日です。どうしても精神的にも負荷がかかることでもあるからこそ、皆さんが本当にやりたいなと思えることをやることに大きな意義があると思います。その上でどうしようもなく辛くなったりとか、自分がここにいていいんだろうかみたいなことを思ったりした時に、周りに頼れる人がいたりだったりとか、同じように思ったことがある人が周りにたくさんいるっていう環境はすごい有益だと思っていて。そういった場所の一つとしての社会起業塾には大きな価値があると思っています。
特に社会性と事業性を両立させようとしている人たちが、ここまで密度高く集まっていて、なにがやりたいのかを全部さらけ出して共有していく場所はあまりないと思っているので、そういうところに魅力を感じているのであれば、良いチョイスになるんじゃないかなと個人的には思っています。

加勢:ありがとうございます。ETIC.という組織は三十年あって、紆余曲折があるんですけども、長らく標語みたいに言われてることがあって、起業家とか経営者というのは元来孤独である中で、孤独な人達が少しでも安心できる場所だったりとか、それが相談かもしれないし、コミュニティかもしれないですけど、そういう場所でありたいということで活動しています。ですので、そういう時に孤独な経営者だったり、起業家の皆さん達のよりどころになれればなということで、その一つが社会起業塾でもありますし、ほかにも取り組みをさせていただいてると思っていただけたら嬉しいなと思います。

▼登壇者のみなさんが参加された社会起業塾イニシアティブは現在2024年度の応募を受付中です!(6/24正午にエントリー〆切)
非営利・営利を問わず、スタートアップ期の社会起業家の挑戦をサポートするプログラムです。
メンターによる事業の本質に迫る問い、起業家を信じてサポートする伴走チーム、そして世の中を良くしたいと思う起業家仲間との出会いも、社会起業塾ならではの魅力です。
オンラインと対面研修を掛け合わせて、実践と学びの往復を繰り返すことで、事業を形にしていきます。
 
エントリー締切は6月24日(月)正午になります。
ご興味持っていただける方はこちらからプレエントリー(エントリーシートのダウンロード)と、エントリーシートの提出をお待ちしております!!

お問い合わせ先:incu@etic.or.jp

この記事が参加している募集

#イベントレポ

26,376件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?