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私とは何か。

3週間ぶりになりました。
この3週間は、気持ちのアップダウンが激しく、そこに気力・体力を消耗してしまいました。

うまく眠れない。眠っても数時間で目が覚めてしまう。
食欲がわかず、1日1食なんとか食べる。
そんなこと、本当に起こるんだ、という体験でした。

1つ、自分にとって大切な、重要な、岐路に立っています。
詳細はまた落ち着いたころに投稿します。

さて、本日は平野啓一郎さんの新書「私とは何か」について。



10年以上前、2012年出版なので、もう読んだこともある人も多いかもしれません。

実は私も2年前、2022年に職場の上司に薦められて読んだのです。
けれど、感想は「うーん、意味がよくわからん」「つまらない」でした。
すみません、私がその本の内容を理解できるほど精神・経験が成熟していなかったのだと、2024年の私は言えます。

この本で興味深いのは
1人の人間で「分人」という、それぞれの人に見せる顔や態度があること。
Aさんと接する自分、Bさんと接する自分はどちらも自分だけど、でも、会う人によって自分の印象や雰囲気って多かれ少なかれ違いますよね。

そして、その「分人」をたくさん持つのが、自分のバランスを保てて良いということ。

例えば、上司とうまくいかない時、「自分がダメなんだ」ではなく「この上司といるときの自分の分人」は好きじゃないな、と自分とひとくくりにしないで、その一部の自分として考えること。

好きな人がなんで好きかというと、「その人といるときの私が好き=その人といるときの自分の分人が好き」ということ。

など、自分を1つの単位ではなく、「分人」という複数の自分の集まりで考えるというのが斬新で、たしかに、何か自分の嫌な部分が目についても、それは自分のすべてではない、とクールに冷静に考えるための、良いイメージになりました。

そういう意味で、この本には考えさせられ、分人という筆者が作った単位が面白く、共感しました。

薄くて読みやすいので、ぜひどうぞ。

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