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かなり嬉しい

大した長さを生きてもいないのに反省だらけの半生の記憶が彩りに満ちてきたのは、あらゆる余計を削ぎ落としたからだと思いが至り

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幸福、抽象的な概念を紐解かずとも「自分は満ち足りている」と、誰も彼もが自分に向き合う平日の夜独り、四六時中いる事務所の照明を落とし、寝床を整え、椅子にもたれて、Alone againがランダムにかかって、母が手塩にかけ育てた梅干しをつけた梅ジントニックを飲み、くだらぬ東京の夜景が目に滲んだ時にピークで思い、これを書き始めた。

音は移り変わり、さっきの改行をした頃に、Sinatra が我が道の自信を高らかに歌い上げている。

出来すぎてるなこりゃ、と、ハットに青い眼、白い歯が浮かび、我褒めのナルシズムに、開けた窓から入る6月の夜の風のせいか、半裸が粟立った。いい加減にしとけよおい。

まあいいじゃないか、滅多になかったんだこんな時と自分語りをし、野暮にビールに戻り注いだ。

こんな時、あるでしょう?あるんだよね?

あったっていいでしょう?

綴るかどうかは議論の余地あるけれど、辛い、悲しい、怖いだけが人生じゃないものよ。

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あらあら、思いがけず選んだ、billy joel の、Honesty をかけたら、夢から醒めてしまった。そんで途中、次の曲ランダムでpink floydがかかったんで、ああ!もう!違う!

流れに身を任せておけばよかったよな…

誰とも知らぬ山本純子DJにお任せして、また書くに戻る。いいね。

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家族が不幸事ではないときにまた集えればいいな。
親父が死んで以来、もう12年一回り、一度も勢揃いした時はなかった。もう少しじゃないかな、家族兄弟みんなが等身大のなにがしかを抱えて、皆泣き笑えばいいよね。あれもこれも、全て過去だろう?生きながらえただけでもよしとして、今を持ち寄ろうよ。またそのあとダラダラと真っ当に、真っ当に、真っ当に、適当によ。

神はよいとこの出なんだろうね、そんで飽き狂っちまったもんで、全能に、万能にやらかしているんだろうな。

逆らいたくなる気持ちを暖かくも、冷たくも包みこんじゃって、たどり着く果てが機能的な問題だと悟らせるなんて、酷なこと、見向きもせず、振り向きもせず、ただ俯瞰し、延々とだらだらと同じようなゲームを何度も何度も。遊びじゃねえぞこっちは、たまにはいいとこ見せろよな、舐めやがって。いないなんて話は通用しないぞ。あらゆる全てを飲み込み、心に僅かな恐れすら消えようと、この話は消さねえぞ、限界までやりきってやろうじゃないの、機能の限界まで挑んで、振り向かぬおたくを忘れきって、邪を立ちきり、渇き切って、枯れ果ててやろう。そういう意味では感謝はしているな、それもこれもおたくの手の中にか。悔しいなあ。

しかしこんなつまんねえ話をなんで書くんだろう?誰も見てないのに、たまたまも見て欲しくないのに。あらゆる思いつきが実現してほしくてほしくて仕方ないんだろうな、適当に流せる話じゃなかったのか、皆どんな気持ちで離れ離れに生きているんだろうか、血のつながりってのは厄介だ。そう思わない人もいるんだろうな。わかんねえな。愛憎か。でもどこかで楽しんでてくれりゃそれでいいのか、思い上がりが過ぎるな、全く俺は。泣きべそかいてばかりのガキの時分をもう少し堪能しときゃよかった、くだらない出来事をもっと俯瞰しときゃあな。まあ、これから出来ていくんだろうな、成長、それもまた一つの彩くらいなもんか。

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ああ、いい今夜は出だしだったのに、むず痒い鼻をかんだ音がうるさいから、セラピーもほとほどに、寝るかな。明日も仕事だ、生きてみせろよな、やるならとことんだぜ。

「俺も、あいつもこいつも、やつも、同じ空の下、晴れも、曇りもねえ、頑張ろうって話」

Music :   …。
Location : 東京、勘違いの頭の中

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