頼もしいレンズ。
おはようございます
今朝は久しぶりに乗ろうとした愛車の調子が良くないです、某影響からほとんど転がしてなかったからですかね、ということで点検に来ています
窓越しに見えるサービスピットですが目の前にあるポスター貼用の吸盤が気になってしまう、、そんなe.です(笑)
けどあのモワッとした収差を見てると何だか広角レンズが気になりだしました
僕が持ってる広角レンズと言えば28mmしかありませんが、今日はそれを紹介させてもらえたらと思います
まず28mmと言えば、現代の広角としては地味な立ち位置でしょうか、ひと昔前だとこの28mmは標準ズームの広角端域では普通だったんですけどね
現代では35mmは準広角、24mmが広角として確立されている時代、その中間の28mmは目立たない存在となっています
そんな28mmですが、往年のレンズとしては広角の顔ともいえるメジャーな画角、オールドレンズ好きな方なら1つは持ってるでしょうかね
僕が使っている28mmは2本あって、先ずはこのニコンです
表記が「2.8cm」というところに古さを感じますね、昭和35年頃に発売されたレンズです
詳しいことはニッコール千夜一夜物語で説明してありますが「小さな巨人」とも書かれている銘玉です
その2.8cm(28mm)の写りですが
( Nikon F2 NIKKOR-H Auto 2.8cm F/3.5 f値開放 FUJI100 )
いきなりの真逆光(笑)
けどこの放射状に出る美しい虹色フレア、僕がこのレンズを使う時はそれを期待し開放で使うことが多いです
ここで逆光耐性とか性能について語るつもりはないですけど、絞って撮ればそれも解消されてしっかりと写ります
※今回は開放の写真だけでお送りします
これも開放で
日陰での写真で軟調になったこともありますが、発色のいいフジカラーで撮ったわりにはおとなしめの色調になりました
( Nikon F2 NIKKOR-H Auto 2.8cm F/3.5 f値開放 FUJI100 )
撮影場所が大きく変わりましたが、順光の写真がこれしかなかったので‥開放ですが程よいコントラストで綺麗に撮れてますね、あと収差で建物が少し歪んで写ってますが、オールドレンズならではの面白味だなと思います
この2.8cm、、もっと書きたいことありますけど、もう1つ紹介したいので、いつかまたということで次に行きます
僕が使ってる28mm、もう1つはトップ画にもしてるこのクルタゴンです
クルタゴンといえばM42マウントのものが有名ですが、僕のは前に標準レンズの記事でも書いた、
こちらでも紹介したフォクトレンダーと同じデッケルマウント、レチナレフレックス用のものです
では早速写りのほうにいってみましょう
( Nikon F2 Retina-Curtagon 28mm f/4 f値開放 Kodak200 )
また逆光(笑)
でも、前のニッコールのような虹フレアは出ません、逆光で空は白く飛びそうな条件ですが、濃青な描写になるところはやっぱり銘玉シュナイダーブルー、美しい
こちらも開放で
雨がパラパラしていて不覚にもレンズに水滴がかかって上が白くなっちゃいましたが、雨天時にも関わらずこの抜けの良さと空気感です
僕がこのレンズに期待するのは、モダンなコントラストとカラーフィルム時にシャドー部が冷たく青くなるところに惹かれています
( Nikon F2 Retina-Curtagon 28mm f/4 f値開放 ILFORDxp2 )
モノクロ、これも何だか雰囲気なコントラストだと思いませんか、このレンズも上のニッコールと同じ年代のもの、モノクロでの描写はその時代が写るような気にもさせます
( Nikon F2 Retina-Curtagon 28mm f/4 f値開放 Kodak200 )
ラストはカラーで、
これはつい最近、自宅の近所で撮ったものですが、クルタゴンらしく瑞々しいコントラストがあって湿気を帯びだした5月末の風も残せたのでは‥と思います
ということで
今日紹介している2本のレンズ、その作例を見ていただいてわかると思いますが、晴れの時はニッコール、曇雨天時はクルタゴン、とゆうように同じ画角でも使い分けてるんですよね(結構大事なことです)
ただ使い分けと言われれば、この画角をどう扱うかって話しにもなりますけど、標準と比較して広さはやっぱ利点なんで、場面によってその広角に助けてもらうことはあります
僕の場合、撮影するものにたいして広さが必要なことも少ないので、24mmの画角まではいらないのと、35mmは欲しいと思う場面が多いんですが、それも28mmで応用が効くのでまだ購入には踏み切ってないとこです
もし新しくレンズを導入するとしても、特徴というか、やっぱり個性的なものに魅力を感じるので、必要なイメージが見付かるまでにはまだ時間がかかりますかね‥
とりあえずこの28mm、的を捉えた話しになってないところですが、僕にとって広角というより「準標準」という感じでテンポよくも使えるので、撮影時には必ず持ち歩いています
この2本の28mmは、お世辞にも描写能力が高いとは言えない現代ですが、長く生きてきた時代、それによって個性を持った息遣いと鼓動、その時間を与えてくれるとても頼もしいレンズです
あ‥
マイカーの調子ですが、バッテリーが弱ってただけで交換して元気になりました、よかったです(笑)
e.