「禅と日本文化」からの気付き
「禅と日本文化」を読んで、提供したい「間」をについて再考しり。
今、日本人は何を失ってしまったのか?を起点にした気付きをまとめ。
【参考文献】
禅と日本文化(鈴木大拙)
【感想】
日本人が日本人たるゆえんを思い起こすための教科書。
「日本のこころ」3大名著といわれる、武士道、代表的日本人、茶の本とも通ずる内容が多く気付きが多かった。
間のサービスを考えるにあたり、原点となる本になると確信した。
【気付きのまとめ】
■温暖化影響による四季の喪失、科学技術発展による季節感の欠如
・季節感やアニマリズムといった芸術的感覚
・日本の伝統的な色は400色を超える、自然に目を向け、共存して、愛でてきたアイデンティティのひとつ(日本の伝統色に立ち返ってみる)
・季節と共に色が存在する、四季を感じられるように
・その時々の季節の茶花やテーマにあった掛け軸を選定する茶道
https://watsunagi.jp/tradition/1104/2/
https://www.dic-graphics.co.jp/navi/color/traditional.html
http://www.ikiya.jp/color/scheme/spring.html
■豊富で華美であることへの憧れによる、わび(貧困)さび(孤絶)の感覚欠如
・経済成長とグローバル化による思想の変化
・足るを知るではなく、豊富であるほどいいマキシマリズム⇔ミニマリズム
・季節に合った、自分に合ったものを選ぶ
・「ない」ことの美しさを取り戻す、ピースをあえて削る
・俳句への回帰(メッセージを575や短い一文で情景を想起)
・自然の美しさにわびさびを感じやすい
■自然に想いを馳せ、一体化し、精神を見出すことがなくなった
・ビル群の中、自然を感じられない
・星野リゾートを参考にするとローカルが起点
・非日常というコンセプトだが、むしろ昔の日常の風景なのでは?
・自然の空気、土や緑や花の香り、色を五感で感じる機会が圧倒的に減少
・その時間・空間は家にいるのを忘れるような隔絶する感覚を求める
・非日常へのトリップ…現代人が自然を感じて癒される
■「忙」心を亡くす状態に陥る
・心をつかさどるのは脳の前頭前野なのに、なぜ心臓に手を当てて心が痛むというのか?
・脳が感情を生み出し、自律神経に信号を送り、血流・脈拍が変わって心臓に変化が起きる
・血流・脈拍を感じることで「心」を取り戻す、自己認知をバイタルから
⇒例えば、時間を測定するのではなく、手首の脈を20回カウントするとか
今日はゆっくりだとか、早いという気付きを得られるのでは?
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