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「ファンです」の元祖は「紫のバラの人」ではなかろうか?-姉・S子

M美ちゃんのお友達ありがとう。
年末、私の友達に「交換日記のほうの文章、テンポが悪いよっ!」と指摘を受け、原因と対策を練っていたところだったので、温かいお言葉、励みになります。

「ファン」って確かに、昭和のにおいがやや漂っていていいよね。
K-POPだと「ペン」という言葉でいまだにおなじみですが、
日本語の「ファン」は確かに「推し」に押し負けて使われなくなってきているかも…。

しかし、私にはこの言葉、とてもなじみがあります。
なぜなら私は「ガラかめ愛読者」だから。

ご存知かもだけど、「ガラかめ」とは、美内すずえ先生の演劇界のスポコンマンガ『ガラスの仮面』でございます。

私は、『ガラスの仮面』は人生のバイブルと言っても過言ではないくらいのめりこんでいて、中高時代は演劇部に所属し、先輩と「ガラスの仮面同好会」を発足し、
先輩から出される「ガラかめクイズ」に日々答えるという鍛錬をしていました。

そのクイズのレベルは、「東大王」に匹敵する難しさで
「このセリフの後の人物のセリフを、感情をこめて答えよ」とか
「舞台〇〇の幕が開いた時のマヤのポーズを取れ」とか
「決勝に残った3劇団のそれぞれの主人公の役名と演じた役者を言え」とか
「マヤが出たドラマのスポンサー名を答えよ」とか
(これ以上書いても理解してもらえないからやめときます)、
もうとにかく、すごいレベルでした。

そして、『ガラスの仮面』になくてはならない存在。
それが、大都芸能の若き社長・速水真澄。
彼は、主人公マヤの行く手を阻む憎まれ者。
しかし、彼はマヤの舞台を見て、心動かされ、思わぬ行動に走るのです。

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紫のバラを買い、名前を名乗らず、「あなたのファンより」というメッセージを添えて、マヤにそっと贈ります。
以来、マヤは正体分からぬ「紫のバラの人」からの励ましで、女優道を歩むのです
(これ以上書くとウザいのでやめときます)。

というわけで、「あなたのファンより」は、「ガラかめ愛読者」には、お決まりの名文句で、ただ「あなたのファンより」と書かれただけのマステが、ガラスの仮面展で販売されるほどでした。

『ガラスの仮面』も、今年で連載46年目。
願うことは、どうか私が生きているうちに連載を終えてください。
美内先生、Twitterもいいですが、マンガの続きも描いてください。
ということです。

あれ?
何の話してたんだっけ??
あ、お友達に「紫のバラ」を催促しているわけではないとお伝えください。

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