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エストニアの気になる国技

「スカイプ発祥の地」というフレーズは電子国家・スタートアップ・e-レジデンシーという言葉と共に何万回と繰り返し宣伝されてきた。

人口130万人程度の小国であるということ。

これまで他の国の支配下にずっとあったこと。

などの歴史的・デモグラフィック背景を考えれば「エストニア発祥」のものがすごく少ないのも理解できる。そんな数少ないエストニア発祥品だけど、実はあまり知られていないものがある。

それはエストニア発祥のスポーツだ。

え?そんなのあったの?聞いたことないよ?

エストニアに在住している人でさえ知らない人も多いこのスポーツ。それは、、、、


ブランコだ。


え?ブランコ?


そう。ブランコ。


あの行ったり来たりするやつ?


そう。あの行ったり来たりするやつ。


・・・・・


正確にはブランコの進化版という方が正しいかも。


その名も。。。


Kiiking  (キーキング)

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Wiki より https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=32499383

キーキングはエストニア独立後の1993年に誕生した。
鋼でてきたフレームは360度回転することが可能で、
競技としては誰が一番長い長さのフレームで一回転させることができるか?を競う。

今のところのレコードは2018年にSven Saarpereが打ち出した7.38m。(ウェキペディアより)

これがどれだけすごいことかはやったことのある人間にしかわからない。

数字だけきいてもピンとこないだろうから実際の様子を見てもらうのがイチバンだと思うので、👇からどうぞ。


どうだろう?このキーキングがスポーツである所以がわかって頂けただろうか?

ボクも2年前くらいに初挑戦したのだが、4mでも一回転できなかった。

元サッカー部のプライドがズタボロだった。

まぁ、よく考えたら中学までしかやってなかったので、無理もない。見た目以上に結構な力とテクニックが必要になる。

一度のサイクルで2度ほどスクワットをすることになるのだが挑戦し終わった後、足を地におろすと生まれたての小鹿のように足ががくがくブルブルになって自分の体力の無さにビックリした。💦

そしてまた意外だったのは両腕も疲労しきっていたこと。

両足と両腕がしっかり固定されているのだが、上の方にいくと結構な高さがある。無意識のうちに恐いから手をずっと本気で握りしめていたようだ。。


このキーキングは主に夏場になると移動式で、エストニア各地を回る。
タリンの旧市街すぐ外にもよくやってくる。
エストニアを訪れた際には是非チャレンジしてほしい。



そして知名度があがっていつかオリンピックでこの競技をみることを密かに夢見てる。


そしてそれをテレビで見たあなたが、

あ、これ知ってる!エストニアのスポーツでしょ!?

と言ってくれればこの記事を書いた甲斐があったと思える。w



ちなみに、言うまでもないかもしれないが、
キーキングはエストニアでも超マイナースポーツなのだ。

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