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#105 -ヨメが I NEED to eat pizza と言ったらピザを作るしかないの巻。

I NEED to eat pizza

ヨメがそうぼやいた。

WANT ではない。

NEED だ。

食べたい。ではなく、

食べなくてはならない。のだ。

ヨメ言語の中ではNeedはMust・have to などの言葉と互換的に使われる。

ヨメとはもうかれこれ14年の付き合になる。ヨメ言語検定もまだまだ中の上級レベルだが、これくらいのボキャブラリーは流石に知っている。

ヨメがNEEDを使う時は大マジだ。Seriousだ。Dead seriousだ。

WANTくらいなら聞き流せる。ハイハイ。って言っても鋭利なキッチン器具が飛んでくることもない。

しかしだ。NEED が使われた時には、ボクはサバンナにいるミーアキャットのごとくピクン!と反応する。

ボクの返答によっては中期~長期の夫婦痴話げんかへ発展しかねない。
いくら学習性の低いボクでもそうそう同じ過ちは冒してはならない。

恐る恐る慎重に言葉を選ぶ

ボク「Pizza?」

ヨメ「Pizza.」

ボク「Now?」

ヨメ「Now.」

長年付き添ったカップルは文にする必要などない。
1言がすべてを物語るのだ。
ボクからの返答は不要であることを悟った。


しかしだ。

夜の23時なのだ。

エストニアの地方都市ではこの時間は何一つやっていない。

となると解決策はひとつしかない。

台所の棚を確認する。

小麦粉はある。

よし。

ちゃちゃっとGoogle様に簡単なピザ生地の作り方を教えてもらい、
発酵なしの冷蔵庫にある残り物を集めてのMidnight snackが出来上がった。30分もあれば作れるんだ。と新しい発見をした。

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・サンドイッチ用のハム
・サンドライトマト
・プランターで育てているルッコラ
・キノコ
・チーズ

準備無しでこれほどのものが作れたのは自分でも驚きだった。
ヨメにも、どや顔して披露した。

いつものように願いは叶わないと思っていたようで、
案外ビックリしていた。

深夜24時、ピザを食べながらのNetflixタイム。

うーん、大人って最高。



何口か食べた後に

「ちょっと生地があれだね」

といけしゃあしゃあと言った時には

「頭ハタいたろかっ!」と喉の上の方まででかけたが、
ピザと一緒に飲みこんでおいた。

「今度はナポリ風がいいなー」と言うヨメ。


ほう。。。


次回に続く・・・



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