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室内トマト

 10月の半ばから、ここオレゴンはほぼ雨。今週末は特にずっと降りっぱなしで、ただでさえ水捌けの悪いうちの庭はグチャグチャな上、綺麗だった紅葉は大量の落ち葉となって芝生に被さり、下からキノコが元気よく成長する始末。キノコの繁殖力ってすごいのね。

 さて、そんな庭にある、野菜を育てるエリアでは、夏の終わりに身をつけ出したミニトマトが、ぐんぐん伸びて緑の実をたくさんつけていました。そもそもこれは、8月に私たちが引っ越してきたときには10cmくらいの大きさでした。前の人が家を開ける際に、畑も綺麗にしていたので、ちょっと残った分だと思います。要は、畑にはそのトマトしかなかったので、養分独り占めでぐんぐん伸びていきました。

 太陽の日差しがあった9月はトマトも赤くなり始め、庭の収穫に家族で喜んでいましたが、次第に曇りや雨が多く、気温も下がり、10月になる頃には、全く赤くなりませんでした。どうにも勿体無いので、まずは黄色がかった実を室内で熟成してみることにしました。スペインでトマトを紐で括って長くもたせるようなトマトがあるので、それをヒントに。第一弾は実験なので、黄色味のある実と、緑の実と、室内にぶら下げました。

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 ゆ〜っくりと赤くなるトマト。やった!成功だ!!二週間くらいで、緑も赤くなりました。しかし、寒さのせいで、サラダを食べる欲がなくなり、トマトの使用頻度が下がってしまった。困った、トマトはどんどん赤くなる。

 直射日光も葉っぱからの栄養もなく、自力で赤くなったトマト。やっぱり畑で赤くなったものよりも味は薄いし、新鮮さがない。Pan con Tomate (スペインでパンに直接トマト果汁をこすりつけてよく食べます。)としてはちょうどいいけど、使っても1〜2個だから全然減らない。ということで、大量の室内トマトたちは、トマトソースに活用されました。これが結構美味しくて、シーフードと相性がいいソースになりました。

 室内トマトも現在3回目。トマトソースも3回目。いよいよ外のトマトの成長は止まったので、近々片付けます。鮮度は劣っても、約2ヶ月室内で食事と可愛い見た目で楽しませてくれたミニトマトたちに感謝。無駄なくいただきます。

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