攻撃時の意識≠守備時の意識Part2

守備

(通常論的に考える)

守備の目的は【ボールを奪う】【ゴールを守る】です

攻撃の時と同様に戦術構築としての考え方はピラミッド型になります。

画像2

個人戦術が土台となり、グループ戦術、チーム戦術への積み上げです。  大切なことですし、これがベースであると思います。

例えば…『今日はたくさんインナーセプトできるように…』と、トレーニングを構築します。ウォーミングアップで全体的なものを見せて、TR1で個人を意識付け→TR2ではグループを積み上げ→GAMEでチーム構築といった流れで本当に選手たちは改善されていくのでしょうか?

トレーニング方法は、たくさんあり…答えはなくても良いと思います。  しかし、選手たちに起こる現象には答えがありません。特に、守備では。

そう考えた時に、試合での守備戦術は…まずチームとして、Where、Who、Howに奪うか?が明確となり、それに合わせてグループとして何をするのか?、個人としてどのような判断をするのか?で構築が進んでいきます。 特に、勝ちたい試合や勝たなければならない重要な試合では…      そうだとするならばトレーニング構築もチーム戦術→グループ戦術→個人戦術という流れでトレーニングを進めることがグランドで起こる現象に合ったものになるはずだというお話です。

そして…もっとも重要なことは『ボールを奪える』チームは、失点をしないチームだということです。

守備の場合は、まず全体像を作り出して…そこから逆算を行い、グループや個人が決断にできるようにトレーニングを段階的に落とし込んでいくことが重要となるはずです。それがグラウンドでの選手に納得してプレーしてもらうための積み上げなのだと思います。

仮に、個人戦術の方から考えてみましょう。

個人戦術の中のマークの原則に

【ボールとマークを同一視】

【インターセプト可能且つ背後を取られないポジション】

というのがあります。

サッカーをしたことがある人は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

この戦術を理解することはもちろん大事です。

しかし、試合中の中ではどうでしょうか?
【ボールとマークを同一視】

【インターセプト可能且つ背後を取られないポジション】
この2つを実行して入れると常に自分の前に相手がいる状態なので、【オフサイド】を取ることは100%出来ませんし、すごく間延びしてしまう可能性があります。

それではまずいですよね、、、?

例えばプレミアリーグ、リバプールの選手が常に
【ボールとマークを同一視】

【インターセプト可能且つ背後を取られないポジション】
をとっているでしょうか?
そのポジションから、あのように圧迫感のあるプレッシング、インターセプトができるでしょうか?

ほぼほぼ無理ですよね、、、

リバプールというチームとして、どのようにゴールを守る、ボールを奪うという明確なビジョンのもとでグループ、個人が判断しているからこそ、あのようなプレーができるのだと思います。

皆さん、それぞれのチームの中でもまず、チームとしてどんな守備をするのかが明確に合って、その中にグループ戦術、個人戦術が存在しているのではないでしょうか?

そうすることで、プレーモデル、プレー原則が明確になり、選手の理解も深まっていきます。

図2

サッカーの中で当たり前、普通と考えられていることも、深堀りして捉えてみると新しい発見があります。

いつもとは少し違う捉え方、少し違う角度から考えて見ることが指導者としてのレベルを上げるきっかけになるかもしれません。


*****おわり*****

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?