シュートについて
決定力不足、ストライカー不足
日本のサッカー界でよく聞くワードの一つです。
なぜ、こんなにも得点が入らないのか、どうすれば得点できる可能性が上がるのか、今回はシュートについてフォーカスします。
本題に入るまえにキック、ヘディングなどで打つ局面の部分をシュートと定義して話を進めていきたいと思います。
まず、得点が入らない原因がどこにあるのかを考えてみましょう。
2つの問題に分けて考えていきます。
1.シュートにまでいけない
2.シュートの質
それでは、一つずつ考えていきます。
1.シュートにまでいけない
シュートにまでいけない(シュートが打てない)… この問題はなぜ起こって来ると思いますか?
シュートにまでいけない?…なぜ?
シュートが打てない?…なぜ?
どこから問題が起こっているのか?溯って考えます。
サッカーのコートを3つに区切った、サードオブザピッチを利用して考えていきます。
シュートが起こりやすい場所はアタッキングサード(3分割で区切った一番相手のゴールが近い場所)です。
シュートのトレーニング=アタッキングサードで起こり得る可能性があることを切り取って考えてしまいます。
トレーニングとしては、何度もシュートにいける、シュートが打てるような現象(反復性)を構築します。
しかし…いざ試合になったら全然シュートまでいけない、トレーニングでやったことが全然出来ない。 こんなことが見られるのではないでしょうか?
これがまさに、シュートまでの過程を考えられていないということです。
切り取ってはならないこと、シュートにおける大切な要素は…シュートまでの過程(アタッキングサードへの侵入)が不足していると分析します。
どのようなシュートで点を獲りたいのか?をトレーニングしているにも関わらず、そのシュートシーンにいくための過程を切り取ってしまっているからこそ…トレーニング(反復性)を行ったにも関わらず、トレーニングしたことが出ない、そもそも…シュートまでいけない…となります。
ロングボールを入れて侵入する、ドリブルで侵入する、スルーパスで侵入するといったように方法は数多く存在します。
例えば、FWにメッシがいる場合で考えてみましょう。 メッシにロングボールを入れてアタッキングサードへ侵入をする場合と、 メッシがドリブルでアタッキングサードへ侵入する場合では… どちらが、メッシ自身がシュートに行ける確率が高いでしょうか?
極端な例を出しましたが…(笑) 圧倒的に後者だと分析します。
以前の記事でも書きましたが、攻撃においては個人のキャパシティは守備に比べ高くなります。
↑(詳しくはこの記事に書いてあります)
その中で個人のキャパシティを活かすために… チームとして、どのようなシュートを意識したアタッキングサードの侵入していくか? それがシュートにいく ”きっかけ” を作る鍵になるのではないでしょうか?
トレーニングを構築していく中で自分たちのストライカーはこんな特徴があるから、このようにビルドアップしていくほうがいい…といったように… シュートから考え、そのためのアタッキングサードへの侵入、ミドルサードでの攻防、ディフェンディングサードからのビルドアップ開始を思考しながら構築して行くことが大事だと分析します。
その局面だけにとらわれずに、もっと広く全体像から考えていくことが… 現場での実際の選手たちの変化が望めるのではないでしょうか?…
フットボールの本質は『11人… 105m✗68m…』なのですから…
*****続く*****
次回、2.シュートの質
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