〈名詞〉を拾いあつめよ ~今はじめる人のための短歌入門 岡井隆/著~
はい、おはようございます。とある男です。
共同マガジン「自分と向き合う文章術」の(個人として)3回目となります。今回は「今はじめる人のための短歌入門」から得た気づきです。
常々、私は短歌や俳句をたしなんでいます。
なんて自己紹介で言えたら、カッコいいですよね。
そんな短歌や俳句と無縁なとある男が、とあるきかっけで短歌を詠むイベントに参加することに。
せっかく参加するんやったら、まぁ基本は押さえておきたいな。
少なくともNGワードを使ったりして、恥をかくのはイヤだなぁ。
そんなポジティブとは言えない動機で「今はじめる人のための短歌入門」を、イベント直前に読みました。
すると、けっこうおもしろい。
短歌の世界って全然知らなかったけれど、こんな構造と機能があるんだ。
普段書いている散文(エッセイ)との共通点、相違点も見えてきました。
特に印象に残っているのが、下記の一文。
1回目に紹介した 文才がいらない文章術~10倍速く書ける超スピード文章術・上阪徹/著~ では
ということを書きました。
その学びに近いんですが、短歌ではより具体的に“〈名詞〉を拾いあつめよ”と。
なぜなら
とのこと。
ここからは私のつたない解釈となります。
俳句や短歌とは五・七・五や五・七・五・七・七と定型があり、なにより言葉の数が散文に比べて極端に少ない。
なので、心情を事細かに表す言葉を書き足すことができません。
限られた文字数と定型、その制約の中で豊かな心象・情景を表現する。
そのためには字数の制限がない具体的な事実ではなく、一言で表せる事物・名詞を核に据える必要がある。
中でも、象徴となる名詞を一つ見つけることが大切である。
そんな意味だと、私は解釈しています。
間違っていたら、ごめんなさい。
ここで名歌を事例に出して紹介したいのですが、正直この本で紹介されている事例の歌の良さを、私は理解できていません笑
「そうなんだろうな、ふーん」ぐらいにしか分かっていません。
難しいです、短歌を理解するって。
なので、その学びを実践した私の事例を紹介させてもらいます。
はい、前回の 分文主義~KING JIM ポメラDM200~ です。
タイトルにも使っていますが KING JIM ポメラDM200 が、この文章での象徴となる名詞となります。
その本文では、手書きの日記に使うペン、フリック入力するスマホ、キーボード入力するポメラ。
この三つの文章を書くための手段・デバイスは、並列であり優劣はありません。
なので、ペン・スマホ・ポメラからどれを取り上げてもいいんですが、私はポメラを選択しました。
その理由は、ポメラ=文字入力に特化したマニアックなデバイスであり、このデバイスを使って書く文章は、日常の私とはまた違ったワタシが表出される。
そんな意味を込めています。
まとめます。
短歌では、キーワードとなる名詞を一つ見つけることが大切である。
文字数制限のない散文では、それは求められていない。
しかし、散文でもその文章で伝えるメッセージを絞る重要性は認められている。
よって、散文でもそのメッセージを反映した名詞、メタファーとしての名詞を一つ決めることは有用である。
上記が「今はじめる人のための短歌入門」を読んだ私の解釈と、そこからの見解となります。
はい、ちょっと文体が徐々に堅くなってきた感があります。
普段はフニャフニャとらえどころのない文章を書いていますが、たまにはこんなカッチリした感じも書きたくなります笑
ではでは。
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