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25歳、それぞれ。

何度も迷って、苦しみながら、自分の選択が正しいと信じて歩いた。立ち止まったら負けだと思って、悲しみや痛みにも必死に目を瞑った。

見知らぬ土地で1人、ボロボロになって走る自分は、一体何ができるようになったのか。定期テストの順位のように、見えるものがあればいいのに。いや、あったら何も変わっていないことが分かるだけかもしれない。

辛かったと振り返るのは、成果が出てから。



でも時々、ふと顔を上げて横を見ると
自分は時間を無駄にしているんじゃないかと、
急に足に力が入らなくなる。

自分にもう少し、勇気があれば。
自分がもう少し、器用だったら。
自分がもう少し、心が強かったら。

私は、きっと、不正解の人生を歩んでる。


今、あの頃を振り返ると、
あまりにも無責任。世間知らず。
そして自由で自信家だ。


大人になるっていうのは、
自分に責任をもつこと。
何者にもなれない、中途半端な自分と
終始顔を突きつけて。
逃げ出しても、歯を食いしばっても、
自分を見捨てることだけは許されない。

大人なんていうのは見かけだけで、
本当はまだ全然待ってほしい。
もっと自信を持って、世の中に心を開けるまで。


また来てしまう明日を、どう生きる。

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