見出し画像

Mt.Ophir / Gunung LEDANG 1276M マレーシア登山

マレーシアの山に初めて登ってきましたのでメモがてら。一枚でまとめたのは以下。

1、初Gunung

22年5月、コロナ禍からようやく抜け出し日常が戻りつつある東南アジア。シンガポールからマレーシアへの入出国に関してはまったくなんの検査も隔離も事前登録もないので完全にノーマル。今回向かったのはマレーシアは南部、ジョホール州にあるMoutain Ophir (1276m)、現地マレー語ではGunung Ledangとなる。Gunungってのはマレー語で山、ちなみにそれより低いとBukitがあてられる。正確な定義はないんだろうけど一緒に登った中華系マレーシア人のおっちゃん(大雪山や朝日岳なども登ってる)曰くだいたい1000mが基準ちゃう?とのこと。ちなみにシンガポールの最高峰はBukit Timahですが160mちょいなのでこれはもちろんBukitですね......。というわけでシンガポールにはGunungはなく今回はマレーシアはじめての登山だったので個人的には初Gunung。ちなみに地理的には以下の感じでマラッカの近くです。

マラッカに近い。


2、荷物申告/入山

シンガポールを前日夜に出発し、Woodlandのイミグレ通過して対岸のジョホールバル(以下JB)から入国。とりあえず市内に一泊して、翌朝4時半にJB出発!ちなみに今回は知らない人たち20人くらいのパーティです。朝食休憩も経て8時前に駐車場着。

ガイド詰所っぽい建物。ここでまず荷物の申告をする。


どうやらこちらでは事前に持ち込む荷物の申告をする模様。おそらくゴミ対策ですね。着用含む衣類、プラスチック袋にはいった食料、紙に入った食料、プラボトル、ヘッドライト/バッテリー、その他みたいな感じで記載していきます。税関申告っぽい。特にカバンの中全部チェックされることはないのでその点はある種自主申告とも言える。帰りにチェックがあるので特に食料とか衣類とか何をカウントしたか日本語でいいので横にメモっておくと安心かと。恐らく数が入山時より少ないとゴミを捨ててきたとみなされてしまうのだとおもう。その際は入山時に預けるデポジットから控除されるシステムのようだった。(ようだったというのは今回はツアー的に参加しているのでガイド料やデポジット料はちょっとよくわかんない次第)
ガイドからコースについての説明を受けていざ入山!どうやら最初だけ階段がちょっとあってその後は山道を登り。途中チェックポイント(以下CP)がいくつかあって、途中からはハシゴやロープゾーンになるとのこと。天気が良ければマラッカ海峡やインドネシア(対岸のスマトラ島と思う)も見えるぞと。ちなみにマレーシアで6番目に難しい山だと言っていました、有名な東南アジア最高峰のキナバルが13番目くらいだと。基準はわかんないけど日本でも必ずしも富士山は技術が必要かといえばそうでもないので、キナバルもそんな感じなんだろうなと思って聞いていた。地図はざっくり且つ途中が薄くなって(手書きされてるけどそれも薄くなってる笑)いるけど一応写真を撮っておく。ちなみに当日は、というか当日も東南アジアなので30度くらいの気温。服装は半袖Tシャツ、長ズボン、帽子、手袋、トレランシューズ(サロモンのセンスライド)で行きました。運動履の人もいたけど水場も一応ある+岩は滑るかもなのでせめてトレランシューズ/ローカット登山靴がいいと思う。荷物は35Lのザックに食料(行動食やパンとかナシレマとか)/水分4.5L/雨具/ヘッドライト/予備電池などをいれてもっていきました。水は結局3L弱は飲んだ!詳細不明だが、一定地点より先はガイド必須っぽいことが書いてあった。道的には迷わなさそうだけど国立公園なのでそういうルールがあるのかもしれん。

3、登山開始〜CP5

0825出発!最初はコンクリ舗装の階段だが数分で終わる。高い木のジャングルの中なので影があり助かる。0840最初のCP1到着、0850、CP2到着。標高示された看板がCPにはあって名前もついている

ジャングルの中をひたすら登る
CP2、こんな感じで標高付きの標識がある。地図は入り口にあるのと同じだけど薄くなってて不明瞭。
CP3のところにはでっかい石があった。

0915 Batu OrkidというCP3に到着、こちら標高540mとなっている。でっかい石があるのでマレー語で石(stone)を意味するBatuなんだろうな。日本でも天狗岩とかそういうの目印にするのと一緒ですね。ここからもひたすら登り、というよりここまでひたすら登り。奥多摩とか東丹沢の最初の方を思わせる修行のようなひたすら登り。

トレラン女子もいました。

CP3の後も登っていると看板がありSIMPANG BUKIT SATUDUA(695m)と書いてある。ここで0950、登り始めから1時間半弱。C P4は通行止めになってる道の方にある的なことを言ってたので多分この看板のkolam gajah方面にあるのかも。ここまで特に分岐などはなくひたすら登っただけだったけど他に道あるのかな。

CPではない。Simpangはマレー語でjunctionらしい。

ここから下りになりしばらく下ると水のせせらぎが聞こえてくる。1020 Sungai SegitagaというCP5に到着。Sungaiはマレー語で川だったはず。

CP5に向けて60mほど下り。
看板汚い!
水場があって休憩好適地。

石の間を水が流れていてせせらぎと川の間くらいのイメージ。もちろん飲めないけど顔洗ったりするときもちいい。

4、ハシゴとロープをひたすら......

CP5で休憩、ここに11時くらいまでにつけない場合は引き返すかショートカットした方がいいと思う的なことを事前に言われていた。んで道自体もここからが核心部や的なことを言っていた。ハシゴとロープが多数出てくると言われていたのでここで手袋を装着して出発!しばらく登っていくと短めの梯子が何度か出てくる。特に序盤は場所によっては梯子やロープを使わずとも木の根っこなどが出ているので登れる。梯子自体は結構しっかり整備されてる感じで特に不安はなかった。途中KFC(Killing fitness center)という看板があり、ケンタッキーフライドチキンちゃうで!!って陽気なガイドが言っていた。1110にGua KambingというCP6に着く。ここで925mなのでさっきのCP5から300mほど登ったことになる。

Guaはマレー語で洞窟の意味らしいが洞窟があったかどうかは確認できなかった。

CP6でもしばし休憩、このあとは連続梯子(梯子つかうしかない)があったり、最初のロープ場が出てくる。

ハシゴは結構しっかりしている。ガイド必須ぽいのでガイド代とかが整備になってるんだろうねぇ。
最初のロープ場。ここはまだロープなしもしくは補助的に使う感じでもいけなくはないが。2本垂れてた。

最初のロープ場を越えると標高1000mのポールがたっている。CPの看板とは別に恐らく50mおきに標高ポールもたっている。その後間髪いれずに再度ロープゾーン!このロープゾーンが一番長いロープだった。3本垂れてるゾーンから4本垂れてるゾーンに連続して大きな石を登っていくが、あまり足場にくぼみなどはないのでロープに頼るしかない感じ。ロープ自体はしっかりしてるし綺麗なのであまり不安はないが特に後半の4本ゾーンは結構長いので手が疲れてくる。ちょっと怖いけど後ろ振り向くとなかなかいい景色である。

3本ゾーン。ここは左端などは割と足場もある。
4本ゾーン、これはなかなか高度感もある。

ロープゾーンをそれなりに疲れて終えるとなんとなく日本の山っぽいなといきなり思ってら松が生えててしかもBonsaiという看板があった。

Bonsai
CP7 1130m
開ける!

1205くらいにCP7、そこを越えると一回開けたところにでてテンションが上がる!空が開けた!頂上が近い感じが出てきますねぇ。可愛いピンクの花もあった。

ピンクの花!

その後再び梯子が出てくる。ガイド曰く18ラダーあるぞとのこと。しばらく細かい梯子をいくつか登ってたら最後にどーんとでかい石の横に垂直な梯子がながーいのがある。みんながまだーあるのかーと言いながらも、これ終わったらもうすぐ山頂やで!とのことで登ると、山頂っぽい!登ると開けた感じ。

ラストラダー!

5、山頂

長い垂直梯子を登りきると小ピークに出て山頂かと思うが、このあと少し鞍部があり、最後に金属製の梯子を登ってようやく頂上に。1235くらいだったので休憩含め4時間ちょいの登り。頂上は開けていて360度の展望が広がりきもちいい。広めで数十人一気に滞在できる。

山頂から登ってきた方の小ピークを望む。小ピークと山頂の間に短い鞍部がありそこから金属製の梯子(一段の間隔が広い)を登って山頂!

一緒に登った人によると最近新しくできたという地図のピンマーク付きのGunung Ledangという標高付きの立派な写真スポットあがあり、だいたいみんなここで写真を撮っている。これとは別にもう一つ石製の標識もあり、四隅には各街の方角が乗っていた。

Puncakはマレー語で頂上の意味だと教えてもらった。比較的新しいという標識。
これは前からあるらしい。奥で写真撮ってる前にあるのが上の新しい写真スポット!

登ってきたのと反対側には電波塔があるが。登る前に電波塔は軍事施設なので写真撮らないようにと注意があった。頂上は高い木はなく、日陰がないので太陽が照ってくるとなかなか暑い。電波塔方面に少し下ったら分岐がありそこは木陰もあるのでその辺りで休憩するのも良さそう。

6、下山

下ったところが分岐点となっていて今回は左側のコースで下るとのことだった。右側がどこへいくかはわからない。しばらくかなり急な(トレランで走れないような)岩場や梯子なども含む道が続きガンガン高度を下げていく。

左の矢印方面で下った。
急なくだりが続く。

20分ほど下ると小さな水の流れと小屋があり蛇口も2つついていた。ここの水は飲めるとのことで飲んでいる人もいたが、僕は頭を洗うに留めた。

小屋と水場。

その後は急という感じのところはないが多少アップダウン繰り返しながら下っていく。途中で気づいたんだけどこの小屋すぎて少ししたあたりから行きと同じ道に合流していた模様。

またここに帰ってきた。
ポケモンみたいな植物もあった。たぶん食虫植物?

1400ごろに小屋出発して、1515に上記のSimpang Bukit satu dua、1600Batu orkid (CP3)、1620 Hentian Meranti (CP2)と下ってくるそして1645ごろついに元の場所に戻ってくる!

Hentianはマレー語でStopの意味と出てきた。

下山後はでDeclaration済の荷物のチェックがあるので名前を言って提出済みの申告書とそれぞれのアイテムの数の確認がある。アイスとジュースも売っていた。ジュースは100PLUSやコカコーラ、ネスカフェ、ミネラルウォーターなどがあってだいたい1本2.5リンギットくらいだったと思う。トイレがシャワーも兼ねているので、水シャワーだが汗を流すことができる。トイレの個室の中にシャワーヘッドがあるだけなのでビーサンなどを持っていって浴びた方がよさそう。ちょっと汚いけど写真は以下です!シャンプーなどはない。

もちろん水シャワー!

休憩入れて下りは3時間半、という感じでした。正味歩行時間は2時間45分〜3時間弱くらいかな?木陰はあれど気温は高く汗もかき体力が奪われるので休み休みいくことがよさそう。以下のガーミンのデータはところどころ止めてしまって再開忘れているのがあるのでご参考まで。他の参加者のログデータみると12.4kmくらいだった。

途中計測ミスあり...
他の参加者のログは12.4kmでした。

以上!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?