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ヘルシンキのローカル紙のコーヒーマシーン特集

1年前2ヶ月弱ヘルシンキにいた。太陽が昇る時間が短く雪は積もっていた。
エアビーに滞在していた。広めのワンルームを部屋の真ん中で区切ったような間取りだった。フィンランドに限らずヨーロッパの部屋の灯りは日本のように明るくはない。といって薄暗いというわけでもない。
さて、そこはエアビーではあるが、ある日帰ってきて玄関を開けると、ポストから投入しただろうローカル紙が落ちていた。拾い上げてリビングで読んでみようと思った。
普段そういうものには一切目を通さない。直でゴミ箱に行く。ただ、フィンランドの新聞など読んだことがなかったし、どういう内容になっているのか気になった。
Google翻訳の機能で読み進める。若い頃からこの時代に生まれたかった。いや、もうちょっと言えば同時翻訳のイヤフォンが当たり前の時代に生まれたかった。と思っていたら「きのこの山」がイヤフォンの販売を始める。127ヶ国語の翻訳を自動でやってくれ、世界中で販売するという。まぁその話はいい。

初雪の日 ここから積もる一方


新聞を読み進めていると1ページの半分以上にコーヒーマシーンの写真があり、なんでもそのマシーンの良し悪しの記事だった。なぜ気になったかというと、そのエアビーにあったコーヒーマシーンと同じだったからだ。しかし初日に「壊れてるよな?」と思って一度も使っていない。
結局インスタントコーヒーを買ってきて飲んでいた。1回きりのフィルターコーヒーはどこを探しても売っていない。あれは日本だけなのかもしれない。
ともあれ記事には公平に良いところと悪いところが書いていて、無駄に褒めないし無駄にけなさないなるほどな文面だった。

一人当たりのコーヒー消費の1位がフィンランド。5位内にノルウェーとアイスランドとデンマークが入る。北欧が4カ国もランキングするぐらいコーヒーを飲む。
だからかコーヒーマシーンを論ずる内容が記事になるのかと思った。日本なら取り上げるのはYouTuberな気がする。
ヘルシンキにスタバは1店舗しかない。スタバフリークなのは日本とアメリカで、特にヨーロッパではあまり人気がないように思う。北欧にはスウェーデン資本のエスプレッソ・ハウスというスタバのようなチェーン店があってとにかくよく利用していた。甘すぎるがカルダモンロールがあってカプチーノと一緒によく食べていた。食べながら仕事をしていた。

近所のパン屋 店主が珍しく黒人経営で英語はもちろんフランス人とフランス語で話していた

この時期すでに雪が積もっていて、しかも9時半に日が昇り、3時には暗くなるので雪の積もった歩道をひたすら歩いてエスプレッソ・ハウスやフィンランド資本のフェイザーというカフェに出没していた。
毎日暗くて、雪で、たまに雪の中トラムを待ったりバスを待ったりして、なんの変哲もない日常の風景で、しかも各国いろいろなところに行ったりすんだりしたのに、なぜか印象強く記憶に残っている。あのなんの変哲もない生活が合っているような気がするし、実際に合っていたのだろう。

少し思いを馳せてみた。
可能なものなら残りの人生はヘルシンキに住みたいと思ってる。そのために必要な色々はそもそも面倒で条件がどうのこうのなんだが。
もう結構日本人やってきたから、気持ちとしては国籍変えることも死ぬまでに、早めにやっておきたいことではある。簡単にできるならすぐにでもやるんだがな。。


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