見出し画像

05.ハード作りを許される者

画像1

コンセプトはサービスをはじめた最初の1人か2人によって作られる。

コンセプトを決めるには、感覚と理論の両方が要求される。
考えればできるというものでもなく、感性が鋭く敏感な人ができるというものでもない。
右脳と左脳のバランスが良く、しかも両方使いこなせる人にしか作り出すことができない。
もう少し正確に説明すると、右脳で得たこれまでの情報や経験、感じたことなどを、左脳で見出し、まとめ、説明でき、伝えることができなければならない。

右脳で得る情報は量に頼らなくてはならず、イメージを明確にする前提として、そのサービス分野での行動、経験、調査、知識の豊富さなどが必要とされる。
しかも、思考が未来を向いていなくては、結局不満の姿が明らかにされるだけで終わってしまう。
コンセプトは過去の事例や現在うまくいっている実例を見て作るものではない。
それはあくまで情報の一部でしかなく、未来のイメージを強くはっきりと持つ人だけが、その情報をオリジナルのコンセプトという形にすることができる。

画像2

これほど困難な作業と才能や感性を必要とするので、コンセプトは最初の1人か2人によって作られる。
誰にでもできることではない。
このプロセスで

画像3

がハードを作ることを許される。
コンセプトを忠実にハードに反映することができる。

表面上の理解しかない、自分中心の解釈を行う人がハードの担当者になったとき、そのハードはデザイン案の好き嫌いや最先端であるかどうかなどで決まってしまう。
そうして決まったハードは見てくれはいいのかもしれないが、コンセプトが反映されず、サービスとマッチしなくなる可能性が高くなる。
したがって、ハードの構築はコンセプトを守ることができる者が、最初からハード構築を担当する必要がある。



前話:  04.コンセプトが反映されないケース
次話:  第6章 01.基本サービスを作る



・・・・・・・・

メディア・出版関係者のお問い合わせはこちらからどうぞ 
 ➔ info@esmose.jp



フォローやシェアをしていただけると嬉しいです。 よかったら下記ボタンからサポートもお願いします。 いただいたサポートは大切に松原靖樹の《心の栄養》に使わせていただきます!