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ベルセルクを読んで生き残ろうと思った話

長期連載漫画「ベルセルク」の作者、三浦 建太郎さんが亡くなったニュースを見たときは本当に驚きました。まだ訃報を耳にすることになるような年代の作家さんではなかったので。
完結が読めなくなってしまったことは残念ですが、未完であっても素晴らしい作品を世に送り出していただいたことには感謝しかありません。


深夜の都心でベルセルクを読んで生きようと思った話

当時、新卒1年目くらいだった私は都心の漫画喫茶で夜を明かそうとしていました。
先輩社員に1~2時間ほど人格否定の説教をネチネチとされた後、そうしても今日中に終わらせないといけない仕事を片付けていたら終電の時間を超えてしまっていたからです。
もう1年目にしてメンタルに不調をきたしていたのですが、当時はまだ新卒ですぐ辞めたら人間のごみ扱いだ、くらいのイメージがまだ残っていたころでした。
小~大までどちらかというと優等生的な人間だったので、プライドが邪魔していたのもあるでしょう。今思うと根拠のない数字ですが、3年は耐えようと考えていました。

翌日は休みとはいえ、疲れているので仮眠でもと思っていたのですが、睡眠障害も出始めていたので眠れず、漫画でも読むことにしました。
たまたま目に付いたのが「ベルセルク」そういえば大学の時に途中まで読んだことがあったな・・・。容赦ない展開で驚いた記憶がある・・・。
なんとなく、この辺からまだ読んでない気がする。というあたりから読み始めました。

それがちょうど「断罪の塔編」。
ネタバレにならない程度に書くと、大勢の人が犠牲になるようなどえらいことが起きるんですが、それが勇敢であれ臆病であれ、周りに流されずに自分が生き残るために自分で考えた人たちだけが生き残る。という展開でした。
(大筋ではもっとストーリーの根幹につながる話が展開してるんですが、自分の印象に残った部分を抜粋してます)

朝になって動き出した電車で自分部屋に帰る際中。
私は生き残ろう、と決意しました。

ちなみにこの編で一番好きなセリフは「神に会えたら言っとけ!放っておけってな!」(うろ覚え)です。
私は神とか運命とか信じない人間ですが、その後の人生で「こんな不幸襲ってくる?」みたいな事態になった時はこのセリフを心の中で叫んでいます。

#マンガ感想文

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