未来を予測できるようになれば・・・
未来を予測できれば・・・と思う人は多い。
未来の世界がどう変わるのかが分かれば、ビジネスやマーケティングに役立つだけでなく、人生を左右するトラブルへの備えもできる。
しかし、同時に未来の予測がとても難しいのも事実。
予測力の研究で有名なフィリップ・テトロックによれば、学者、評論家、ジャーナリストなど集めて3~5年後の経済や未来予想をさせたところ、その精度はコイン投げと同じレベルでしかなかった。
未来予測はあまりにも複雑な作業なので、どれだけ優秀な専門家でも、予測が当たる確率はほぼ50%しかなかった。
なんとも気落ちしそうな結論だが、一方でテトロックは予測力は高めることができるとも断言している。
特定の思考法を身に付ければ、誰でも未来の予測率を上げられるという。
テトロックが使った手法は複雑だが、ざっくりまとめると次のステップで行われる。
①問題を分解し、「自分はこの問題について今、何を知っているのか?何を知らないのか?」を判断する。
②「他にも似たような問題はないか?その問題とこの問題は何が違うのか?」を考えて発生確率のベースラインを出す。
③他の人の見解や新しい情報などを探し、ベースラインの発生率をアップデートしていく。
このように手間のかかるステップを何度も繰り返しながら、少しずつ制度を高めていくのがテトロックのやり方である。
問題に関する自分の知識レベルを確認し、そのうえで本当に役立つ情報を探し、新たなデータが加わるたびに結論を修正する。
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