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「息し辛い世の中で息し辛く」

 皆さんは、2020年の始めって何してましたか??オリンピックイヤーだなあとか。ゴーン!とか。平手ちゃん!とか。マスクがない!とか様々にニュースがあったなあ。

 僕にとっては記念すべき大事な年でした。役者、エンタメ方面だけで何としても食っていこう。そのために実戦が必要だ。よしやったことないことばかりだけれど、舞台を主宰しよう、音響・照明・大道具とにかく全部やってみようと思い立ち、2020年に3回自主企画をやることを目標として動き始めた年。

1.コロナとほぼ同時に踏み出した新たな一歩目

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 ぼくがある日思い立って、自主企画の舞台をやり始めたのが2020年の2月。演出家さんとして

平元啓くん(https://noimnotex.hateblo.jp)

他作家さん・役者さん・スタッフさんの力を借り、1回目の公演を池袋GEKIBAにて主宰としての一歩目を踏んだ。何とか1歩目を踏み終えたがちょうどこの企画が始まるか終わるころに、神戸のクルーズ船内での集団感染が発生していたと思う。

 ぼくはその直後、後述の花房青也くんに声かけいただいて二人芝居をやったりと活動を続けられていたが、世の中はどんどん変わっていった。WHOのパンデミック宣言、志村さんが亡くなり、4月には国内で1回目の緊急事態宣言。人が出歩かない、出歩けない。電車に乗るのが怖い。警備のバイトでの出向先の銀座は夜真っ暗。生活が景色がこんなにもかってくらい変わった。

2.mix.02「向こう側へわたる人」

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 会社、お店、劇場、ライブハウス、他多数の施設が休業・閉鎖が続き、色んな舞台も中止・延期。テレビも再放送のものばかり。

「ああ、今年あと2回自主企画なんて無理かなあ。ワクチンが完成するまで。9月に予定していたけれどこれは来年に延期だ。」

と思いながら過ごしていたが、エンタメヴィレッジメンバーの山田さん(https://note.com/shimeji_entame)主宰ユニットShimejiから声かけいただいて2回のオンライン公演。1個は自宅から12人の浮かれる日本人、もう1個は劇場から「SION」オンライン公演へ出演。浜田カオスさんの舞台はアクリル板でステージと客席を隔ててお客さんを入れて上演。加えて大道具、舞台監督の話。コロナ明けを待たずに四苦八苦しながら動き続けている人たちの行動とジョジョ(主にアバッキオ)に支えられて、2020年にもう一本はやろうと決意した。


 企画書を書く前に、たぶん自分はまだ経験不足だし加えて情勢があるから心が折れるだろう。もしも自分がへこたれても、企画書を読み返したときに自分が目標地点が再確認できるように。自分が機能していなくても、演出さん、スタッフさん、役者さんが迷ったりしないように、絶対折れない旗印となる企画書にしようと決めて、2回目の企画を開始。

 どうしても企画に使いたかった曲、新潟のシンガーソングライター

Sahnyaさん(https://sahnya.jimdofree.com/

にお願いして、シンボルソング「向こう側へわたる人」挿入歌「許してあげたい」を劇中にて使わせてもらえることになった。快諾していただきありがとうございました。

 ここからは、ほぼ丸投げで進む。

演出家に花房青也(https://mobile.twitter.com/seiyahana_HE_h6)

作家、浜田カオス、稲村幸助

宣伝美術:篠崎ぃ~ず

 自分には勿体ない方々へ、企画書こう!この曲だ!トウキョウソナタって映画のイメージだ!よろしく!とw

 あとは好きなこと、試したいこと、やりたいことがあればやって欲しいと。

 結果がもはやどうなるか、主宰には分からない。そういう実験の場にしたいと思ってやり始めた「いぜるい~あ」でもある。4人とも経験豊かであるので、僕の拙い企画書から想像以上に色んなことを考えてくださり、作り、提案、助言してくださった。

 助け、紹介、立候補様々あり顔合わせにたどり着いて、稽古場のイスに座ったとき、周りを囲んでくれたのは上4人に加えて、映像・舞台様々に経験を積んできている役者さんばかりの9人。ちょっと震えた。

 コロナという状況下でなければ集まれなかったメンバーだった。個人個人のことはまた振り返ることにする。ちなみに舞台「向こう側へわたる人」は絶賛配信販売中です。ぜひSahnyaさんの曲と共に2作品お楽しみください。

3.人並ですがただただ「人に助けられて」終演

 とにかく、助けられた。

いぜるい~あの作品の目標は「息し辛い世の中で息し易く」

 作品を見てくださった方々へ。嫌なこと、人に言えずに抱えていること、すこしでも「ほっ」と一息つければと思って。たんだけど、僕が息詰まってテンパっているのを、とにかく演出・花房くん、共演の皆様に助けてもらった。

 花房くんは言ってくれました。

 「企画書にある「息し辛い世の中で息し易く」って、なんか今のコロナの中でマスク付けて、いろいろ気にしなければいけない生活とか今の情勢と合致してるよね。」と。

「あ!ほんとだ!!!」とその文字を企画書に残していた自分自身が思ってもみなかった意味に馬鹿みたいに驚き、なんだか勇気づけられました。

 作家さんは思い思いにその目的に沿った作品を提案してくださり、

 稽古最中にはフェイスシールドと検温と消毒に出演者さんには協力してもらい、宣伝し辛い中集客にも協力いただき。

 来場いただいたお客様にも、マスクの着用、検温、キャストによるお客様の見送りなしという事にもご協力いただき。

 照明・制作スタッフさんにも当日消毒や、制作としての感染症対策に関して助言もらったり、協力も下さり。

 共演の鹿島裕介さんは、ライターの方へこの企画を紹介してくださり、ライター・嶋恒くららさんには自分たちの活動を素敵な記事にしてくださり。

(嶋恒さんの記事はこちら!!https://audition.nerim.info/int-report/int-2020121101.html

 Sahnyaさんの提供してくださった歌に、新潟からのエネルギーに支えられ、終演。

 僕ができたことは、ほんと企画書作るくらいだったなあと。あと感染症対策準備くらい。この企画に少しでも触れてくれた皆様に本当に感謝申し上げます。

最後に

 次へ進むエネルギーをお客様、関係者の皆様にいただきました。本当にありがとうございました。良い経験をさせてくれた2020年よありがとう。何か書き足りないと思いながらここでこの文を終えます。

 2021年も地道に活動していきます。いぜるい~あ自主企画に加えて、エンタメヴィレッジでの共同主宰。そして直近の3月27日ハーフムーンライダーズ(花房くんとの二人芝居)。機会がありましたら見に来てください。

 長文でしたがもしも最後まで読んでくれた人がいらっしゃいましたら、配信映像等々をみて、出演している方々を応援したり、興味を持っていただけると幸いです。さらに感想も賜れるとありがたし。


向こう側へわたる人配信映像はこちら↓
https://ezelys.thebase.in/

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