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新社会人が取得すべき資格3選

医師や弁護士など独占業務系の資格以外、キャリアには基本的に意味がないと思っている私ですが、新社会人に限定すると、取得してもいい(というか、知識を身につけた方がいい)資格はあります。

具体的には「フィナンシャル・プランナー(FP)3級」「簿記3級」「ITパスポート」です。ITパスポートに至っては、以前に「エンジニアになるのに無意味な資格」で紹介しました。しかし、新社会人という意味では、この知識はあったほうが今後のビジネス人生に役立ちます。

フィナンシャル・プランナー3級

まず、FP資格ですが、この資格は生活するうえで必須の知識です。税金や住宅ローン、保険、相続、資産運用など、個人が直面するお金に関する知識が網羅されています。
この知識は学校で教えるべきだとさえ思っています、ほんとに。

しかし、残念ながら学校では教えてくれないので、自分で学ぶしかありません。そのときに有効になるのがFP資格です。体系的・網羅的に学べるので、資格を取得しなくても勉強する価値があります。

今後ますます、公的年金が後退し、確定拠出年金など自己責任的な対応が求められるので、お金の知識は必要不可欠です。

ただし、3級で十分でしょう。2級・1級は漢検準1級・1級や英検準1級・1級と同じで、生活においてはマニアックな知識になっていきます。

簿記3級

FPが人生に必要な知識なら、簿記はビジネスに必須の知識です。ビジネスは突き詰めるとお金の話。お金の流れが大切になります。

お金がどう動いているのかを知るのに、簿記の知識が役立ちます。ビジネスでは貸借対照表や損益計算書といった財務諸表が大切になります。財務諸表を読み、企業のお金の流れを知り、その企業が健全な経営をしているのか、問題があるのか。問題があるなら、どこにあるのかを理解できるのが、簿記の知識です。

もっといえば、収益と支出を理解できれば、もっと効率的に働けます。継続的な企業経営に売上はあまり重要ではなく、利益がもっとも重要です。なぜなら、売上を向上させても、そのぶんコストがかかってしまったら利益は上がらないからです。

費用と損益を計算し、利益を算出するのも簿記の知識です。基本的な理解は3級レベルで十分で、中小企業以上の財務状況の詳細を知りたい場合は、2級まで勉強したほうがいいでしょう。

ITパスポート

エンジニアになるのにITパスポートは不要と断じた資格ですが、新社会人は身につけて損のない知識です。というのも、現在のビジネスでITに関わらないことがないのが1つ。もう1つはITエンジニアと働く・関わるのにあった方がいい知識だからです。

今、ビジネスは「IT×○○」という流れです。自動運転は「IT×自動車」ですし、スマートファクトリーは「IT×工場」、FinTechはその名の通り「IT×金融」、YoutubeやNetflixは「IT×メディア・映像」です。

ITと掛け算することで、ビジネスが成長しています。ITの基礎知識がないと、自分たちのビジネスを理解できない時代がやってきているのです。逆な言い方をすると、日本の企業がいまいちイケていないのは、日本の経営者の多くがITを理解できていないから。だから、新社会人はITを学ぶ必要があるのです。

多くのビジネス・サービスがITによって成り立っています。つまり、ビジネスにかかわる限り、(直接的・間接的に)ITエンジニアにかかわることになります。
良くも悪くも、エンジニアの世界は独特です。わかりやすく言えば、エンジニアは黒船でやってきたアメリカ人で、みなさんは幕末の日本人です。言葉も文化も風習も違えば、戦争が起こるか、どちらかが従属するしかありません。どちらにしろ、幸せな未来は待っていませんが。

しかし、彼らの文化や言葉がわかればコミュニケーションをとることが可能です。そのために必要な知識がITパスポートです。

まとめ

新社会人がビジネスパーソンとして生きていくために、必要な3つの資格を紹介しました。人によってはTOEIC(R)が必要かもしれません。ただ働く人全員に共通するのは、FP・簿記・ITパスポートです。

これから社会人になる方、あるいは社会人になりたての方は、取得してもいいのではないでしょうか。

よろしければ、サポートをしていただけると嬉しいです。サポートが今後の活動の励みになります。今後、求職者・人事担当などに有益な情報を提供していきたいと考えています。