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求人広告は信じていいのか

制作している張本人が、「信じていいのか」と疑問を呈するのは、これ如何に。と思われるかもしれません。

しかし、それくらい求人広告は信じられていないのが現状です。求人広告=釣り広告と思っている方も少なくないと思います。

多くの人が求人広告を信用していない。正確に言えば、求人広告”だけ”で判断しているわけではない、というほうが正しいでしょう。それは、エン転職が行っているアンケートからも明らかです。

■転職で使うのは「企業サイト」「転職サイト」「口コミサイト」

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転職する際に、参考にしているのは「企業サイト」「転職サイト」「クチコミサイト」の3つです。

今後、InstagramやFacebookといったSNSによる転職が増えてくるかもしれません。実際、WantedlyやLinkedInというサービスも登場しています。ただ、SNSが転職の主流になるのは、まだ先でしょう。

新卒でリクナビやマイナビを使うことが当たり前になっている今でさえ、上記のアンケートでは、転職サイトは2位。求職者にとって、転職サイトは信頼性を欠いている可能性があります。

■なぜ、転職サイトは信じられない?

求人広告は企業が作っている=いいことしか書いていない、と求職者は思っています。そのため、第三者性(客観性)が低いと感じられているのが現状です。

第三者性を高めるために、各社努力はしています。

◎エン転職
取材担当者と取材担当者からのコメントを掲載しています。
◎マイナビ転職
「マイナビ転職編集部より」という項目を掲載しています。
◎doda
「取材レポート」という項目を掲載しています。
◎type
「取材担当者より」という項目を掲載しています。

リクナビNEXTは「リクナビNEXTの取材から」という項目がありますが、実態は社員インタビューなので、第三者性があるかと言われると…

エン転職以外は、ここ最近で導入したばかりなので、まだまだこれから、といったところです。

■求人広告は信じられないの?

この質問に対して、制作者として「信じられる!」と断言することができません。

しかしながら、大手転職サイトは「全国求人情報協会」に所属し、一定の基準を設けています。記載すべき項目や企業審査などを行っています。

例えば、「固定残業代」について。改正青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)が施行され、明示義務が法的根拠を持ちました。協会としても、会員(求人サイト)に対して明確な表示をするように指導しています。

にもかかわらず、記載がない・記載が不十分な求人はブラックだと判断してもかまわないでしょう。(なぜ、記載がされていないのかは闇が深すぎて、いずれ)

私個人としては、正しい情報提供、信じられる求人制作を心がけていますが、全員が同じ職業倫理感を持っているわけではありません。

転職サイトを運営する企業が直接、制作しているのであれば強く言えるものの、代理店による制作も多く、掲載企業に対して「正しさ」を主張できない、あるいはそもそも倫理観がない(主には営業が受注するために掲載企業の言いなりになっている)、というケースも。

もちろん、魅力を強調するために、大袈裟に表現していることはあります。しかし、それは広告的手法であり、「存在するもの」を拡大しているだけです。嘘と断ずるものではありません。(やりすぎはNGですが)

このnoteを通じて、少しでも「正しい求人」が増えることを切に願っています。

※このnoteはあくまで個人の意見・感想であり、所属する企業・組織・団体、また関係する企業・組織とはまったく関係ありません。(とエクスキューズしておきます)

よろしければ、サポートをしていただけると嬉しいです。サポートが今後の活動の励みになります。今後、求職者・人事担当などに有益な情報を提供していきたいと考えています。