見出し画像

Weekly HRTech #8(21/11/14~21/11/20)

今週チェックしておきたいマストワン

統合人事システム「COMPANY」、HRテック関連サービス7社と11月より順次連携を開始

株式会社Works Human Intelligenceは、同社が提供する大手法人向け統合人事システム「COMPANY」のアライアンス戦略の一環として、「COMPANY」と他社製品・サービスとの連携構想を発表。2021年11月下旬より、サービスごとに順次提携開始予定。

画像2

連携製品・サービス名
WinActor®(株式会社エヌ・ティ・ティ・データ)
KAKEAI(株式会社KAKEAI)
Carely(株式会社iCARE)
ServiceNow HR Service Delivery(ServiceNow Japan合同会社)
sonar ATS(Thinkings株式会社)
テックタッチ(テックタッチ株式会社)
Microsoft Teams(日本マイクロソフト株式会社)
モチベーションクラウド(株式会社リンクアンドモチベーション)


以前HERP社の庄田さんが日本のHRTech市場について以下のようにコメントされていましたが、今回の「COMPANY」の連携開始はまさにこの一気通貫のサービスへと進化させるための布石と言えそうです。

庄田:今の日本では、 HR Techサービス同士の連携がまだまだ薄いのが課題です。本当はもっと連携することで多くの価値を生み出すことができる。海外の事例を見聞きするたびにそう思います。

海外の先進事例ではアメリカのWorkdayなどがありますね。
こことの比較も近日noteにまとめる予定です。


今週のHRTechニュースまとめ

2021年11月14日から11月20日にかけて発表された国内HR Tech関連のニュースは16件、内訳は以下の通りです。

①サービスのローンチ・新機能 6件
②業務提携 3件
➂資金調達・M&A・上場 1件
➃調査 5件
➄その他 1件

①サービスのローンチ・新機能 6件

freee勤怠管理Plus提供スタートのお知らせ

freee株式会社が、freee勤怠管理Plusのサービス提供を開始。特に51人以上1000人以下の法人のニーズをカバーしており、多店舗・多拠点、フレックスなど柔軟な働き方にも対応。

画像1


タレントパレット、人事評価者のスキル向上を実現する診断機能/e-ラーニングを標準搭載

株式会社プラスアルファ・コンサルティングは、タレントマネジメントシステム「Talent Palette」において、蓄積した評価データを使用した評価者のスキルを判定するための分析機能を新たに搭載。

画像4

具体的には、蓄積した評価データを分析して「中心化」「厳格化」といった評価者のタイプを自動判定する「評価者タイプ判定機能」、評価者が自分自身の評価の傾向を自己診断できる「評価エラー診断機能」を搭載。
また、「ミッション分析機能」も同時にリリース。評価シートに入力された目標などのテキストデータを、弊社独自のテキストマイニング技術を使って分析し、部署別や職種別などで比較して特徴ワードを抽出し、各組織が目指している戦略や注力するテーマを視覚化する。


会社説明動画が見放題の採用マッチングプラットフォーム「JOB TV for新卒」11月17日よりβ版提供開始

株式会社ベクトルは、2021年11月17日(水)より、採用/就職活動の入口を動画で完結することにより、スピーディなマッチングを実現する採用プラットフォーム「JOB TV for新卒」のβ版提供を開始。

各企業説明会のプレゼンを動画化、各業界TOP企業を中心にラインナップされており、学生は完全無料で全ての動画が見放題。動画を見て、興味を持った企業には自己PR動画を用いたエントリーが可能となっている。


ZENKIGEN、動画解析AIによりマネージャー・メンバーの関係性を定量化 つながりを強化する1on1改善サポートAI「revii(リービー)」提供開始

株式会社ZENKIGENは、11月17日、動画解析AIを用いてマネージャー・メンバーの関係性を定量化し、つながりを強化する1on1改善サポートAI「revii」の提供を開始。

画像5

「revii」を使って1on1を実施するだけで、コンピュータービジョンや自然言語解析をもとに、AIが発話量や内容、顔や目線の動きなど、マネージャーとメンバーごとにそれぞれ10項目以上の特徴量を測定して関係値スコアを算出し、50パターン以上の改善案から最適な施策をアドバイスする。1on1を複数回継続することでデータが蓄積され、より良い関係性を築くためのPDCAサイクルが生まれる。また、1対1の関係性スコアを組織図にマッピング化することで、組織やチーム全体の関係性の状態を可視化することができる。


スタジアム、エクサウィザーズ社と共同開発のAIサポートサービスに「書類選考」機能を追加

株式会社スタジアムは、AIの社会実装で実績を持つ株式会社エクサウィザーズと共同開発したAIサポートサービス「im AIエクスプレス選考 Powered by ExaWizards」のラインナップに、従来の「録画面接」に加え、新たに「書類選考」機能を追加した。過去のエントリーシート・適性検査、「通過・不通過」等のデータを学習したAIが書類選考をサポートして採用担当者の業務を大幅に削減。これによって、「評価基準の統一」および「評価工数の削減」を実現する。


まずは副業として働き、相互に納得したうえで転職・採用するマッチングサービス『Co-work採用』をスタート

株式会社マイナビが運営する副業・兼業人材と企業のマッチングサービス『スキイキ』は、転職活動を行う求職者と企業を副業を通じてマッチングする正社員採用サービス『Co-work採用』を開始。

画像6

『Co-work採用』は、“一緒に働いてから、採用する”をキーワードに、副業での業務を通じて、相互に納得した場合のみ入社するという採用スタイルをサポートするサービス。面接・面談や書類という採用活動では得られない「一緒に働いてみてどうだったか」を企業・個人双方が得ることにより、ミスマッチを防ぎ、それぞれの成長への貢献を目指す。


②業務提携 3件

導入企業数1,000社突破のクラウド人材管理システム「HRBrain」とSaaS一元管理ツール「メタップスクラウド」が連携開始

株式会社メタップスが提供するSaaS一元管理ツール「メタップスクラウド」が戦略人事を実現するタレントマネジメントシステム「HRBrain」とのSAML認証によるAPI連携を開始。


「HR Ads Platform」、foredge「トラックマンJOB」と提携を開始

株式会社イオレが提供する運用型求人広告プラットフォーム「HR Ads Platform」が、株式会社foredgeの提供する求人サイト「トラックマンJOB」と提携開始。これにより、「HR アドプラットフォーム」に入札された求人広告が「トラックマンJOB」のサイト上にも掲載されるようになる。


統合人事システム「COMPANY」、HRテック関連サービス7社と11月より順次連携を開始

株式会社Works Human Intelligenceは、同社が提供する大手法人向け統合人事システム「COMPANY」のアライアンス戦略の一環として、「COMPANY」と他社製品・サービスとの連携構想を発表。2021年11月下旬より、サービスごとに順次提携開始予定。

画像2

連携製品・サービス名
WinActor®(株式会社エヌ・ティ・ティ・データ)
KAKEAI(株式会社KAKEAI)
Carely(株式会社iCARE)
ServiceNow HR Service Delivery(ServiceNow Japan合同会社)
sonar ATS(Thinkings株式会社)
テックタッチ(テックタッチ株式会社)
Microsoft Teams(日本マイクロソフト株式会社)
モチベーションクラウド(株式会社リンクアンドモチベーション)


➂資金調達・M&A・上場 1件

外国人向け求人掲載メディアのYOLO JAPAN、総額3.3億円の資金調達を実施

226ヵ国20万人の在留外国人が登録している日本最大級のメディアを運営する、株式会社YOLO JAPANは、日本再興投資事業有限責任組合などを引受先とした第三者割当増資により、総額約3.3億円の資金調達を実行。今回を含む累計資金調達額は、金融機関からの融資契約を含め総額で約14億円となる。


➄調査 5件

【ビジネスパーソン5,995人のキャリアや学びに関する意識調査】コロナ禍で67.1%が「働くうえで重視すること」が変わったと回答

定額制の社員研修「Biz CAMPUS Basic」を提供する株式会社ラーニングエージェンシー は、2021年8月23日~10月15日の期間、ビジネスパーソン5,995人を対象に「ビジネスパーソンのキャリアや学びに関する意識調査」を実施。以下の特徴が明らかになった。

▼コロナ禍で「働くうえで重視することが変化した」ビジネスパーソンは67.1%
▼コロナ禍において重視するようになったことは、「リモートワークの可否」が最多。
▼コロナ禍で、キャリアに関して新しく「特に行ったことはない」人が64.1%
▼キャリアプランを見直し、19.4%が「全く違う仕事にチャレンジしたい」と転職活動をスタート


「マイナビ 2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」を発表 6割を超える学生がSNSでインターンシップ・就活情報を収集

株式会社マイナビは、2023年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(4,192名)を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」の結果を発表。以下の特徴が明らかになった。

▼6割を超える学生がSNSでインターンシップ・就活情報を収集
▼就活専用SNSアカウントを保有(保有予定含む)する学生は22.4%。非公開設定に変更したのは17.4%
▼インターンシップ参加後に企業から連絡があった学生は72.4%
▼インターンシップ先で社員に聞きたいが聞きづらいことは、「年収」「残業や休日出勤の実情」「会社を辞めたいと思ったことがあるか」


企業のD&I担当者149名が選ぶ「D&Iの取り組みが進んでいると思われる企業ランキング調査」でP&Gが1位を獲得!

株式会社ヒップスターゲートと株式会社グローシップは、D&Iの取り組みが進んでいると思われる企業についてアンケート調査を実施。以下の特徴が明らかになった。

画像3

D&Iの取り組みが進んでいると思われる企業ランキングの結果は、
1位 P&G
2位 カルビー株式会社
    株式会社三菱UFJ銀行
    株式会社資生堂 となった。(下線部に参考ページURL)


【20代転職経験者アンケート】コロナ禍で転職した20代の6割が転職後にギャップを感じている。ギャップを感じる点は「会社の雰囲気」「仕事の進め方」「上司や同僚との人間関係」が上位。Web面接の影響か?

株式会社学情は、【コロナ禍(2020年4月~2021年10月)に、転職を経験している20代】を対象にインターネットアンケートを実施。転職の満足度について、以下の特徴が明らかになった。

▼コロナ禍で転職し20代の6割以上が「転職後にギャップがあった」と回答
▼転職後にギャップを感じている点は「会社の雰囲気」が56.9%で最多。次いで「仕事の進め方」45.1%
▼コロナ禍で転職し「満足している」人は64.4%、「満足していない」人は31.8%
▼転職先に不満を感じている理由トップは「会社の雰囲気が合わない」


Indeedが「仕事とジェンダー」に関する3ヵ国比較調査を実施 どの国も4割の女性が「働く際に自身の性別が不利になる」と感じている結果に

Indeed Japan株式会社は、SDGs達成目標の一つとしても掲げられている「ジェンダー平等を実現しよう」に着目し、日本と、ジャンダーギャップ指数ランキング2位のフィンランド、及び、ダイバーシティ先進国であるアメリカ(ジェンダーギャップ指数ランキング30位)の3ヵ国において、現在就業中の20~40代の男女計各300人(計900人)を対象に、「仕事とジェンダー」に関する調査を実施。以下の特徴が明らかになった。

▼【仕事に対する価値観】3ヵ国とも働くことを「安定して生活するための手段」として捉える割合が高いが、日本人女性が特に顕著。さらに、日本よりも海外の方が仕事に対する価値観が多様な傾向。
▼【働く上で感じる男女差】どの国も男性より女性の方が「自分の性別を不利」と感じている。日本では職場でのハラスメント、海外では発言権のなさが上位の課題。
▼【昇進・昇格への意欲】どの国も昇進・昇格したい理由の上位は「給与増」「スキルアップ」だが、昇進・昇格したくない理由に日本と海外で差。
・昇進意欲が最も高いのはアメリカ。日本は男女とも昇進意欲が低い。その理由に男性1位「仕事よりプライベートを充実させたいから」、女性1位「仕事で大きな責任を負いたくないから」


⑥その他 1件

メタバースを活用したマッチングDX事業の実証実験の開始

ポート株式会社は、次世代のマッチングサービスとして、メタバースを活用したマッチングDX事業の実証実験を開始。以下の実証事件を行う。

▼メタバース内での就職相談イベントの開催
現状実名での活動が原則の就職活動において、新卒就活生向けにメタバース上で匿名の就職相談会を開催を計画。新たなニーズの発掘や会員シェア率の拡大への寄与を期待している。

▼メタバースを活用したバーチャル合同説明会の開催
メタバース上での就活生向けの合同説明会開催を検討。よりリアルに近い感覚を担保しつつ、オンラインの特性である開催場所の物理的な距離や人数キャパシティによらない開催を両立し、リアル開催よりも量・質ともに高いマッチングイベントの開催を目指す。


さいごに

今週のWeekly HRTechは以上となります!
先週i-webが書類選考の効率化を進める機能を開発したかと思えばスタジアムが同領域に進出、KAKEAIを紹介したかと思えばZENKIGENは1on1支援に進出と、HR領域の機能開発とシェアの奪い合いは激しさを増しますね。
そんな中、なかなか日本で存在しなかった横断的なHRのプラットフォーム化へと舵を切り始めたWorks Human Intelligence。目が離せません!

TwitterではHRに限らず決算情報など幅広く情報発信しているので、もし興味があれば覗いてみてください!

では、また来週!







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?