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Weekly HRTech #13(21/12/19~21/12/25)

今週チェックしておきたいマストワン

タレントパレット、「Schoo」社が提供するオンライン研修サービスと連携 一人一人の能力や目指すキャリアに基づいた効果的な人材育成、社員の自律的キャリア形成支援を強化

株式会社プラスアルファ・コンサルティングは、データに基づいた人事戦略の実現を目指すタレントマネジメントシステム「タレントパレット」と、株式会社Schooが提供するオンライン研修サービス「Schoo for Business」との連携開始を発表。

今後、Schoo社が提供する約6500本のコンテンツ利用をタレントパレット上から受講でき、またタレントマネジメントシステムにおいて業界初の機能として、「タレントパレット」に蓄積された膨大な人事情報を基に各研修へのマッチ度を算出し、社員一人一人に最適化した研修コンテンツをレコメンドすることで、自律的学習を促進することも可能になる。

11月にワークスHIの人材管理システム「COMPANY」が各種HRTech企業との連携を開始したように、タレントパレットも含む人事データを収集する企業には人材データの分析で終わらず、その先の具体的な"答え"、解決策の提示まで提供してくれるようなサービス作りが求められる流れができているのかなと感じます。



今週のHRTechニュースまとめ

2021年12月19日から12月25日にかけて発表された国内HR Tech関連のニュースは18件、内訳は以下の通りです。

①サービスのローンチ・新機能 4件
②業務提携 4件
➂資金調達・M&A・上場 1件
➃調査 6件
➄その他 2件


①サービスのローンチ・新機能 4件

学校と外部人材をつなぐ完全無料プラットフォーム、サービス開始

国立大学法人東京学芸大学が主導する「未来の学校みんなで創ろう。PROJECT」に参画する株式会社カモマンは、学校と外部人材をつなぐ完全無料プラットフォーム「REACHER BASE」を2021年12月20日に開始する。

リーチャー・ベースは、「直接ピンポイントな人材にリーチしたい教職員」と「得意を活かして学校教育にリーチしたい外部人材」をつなぐ完全無料プラットフォーム。ゲストティーチャー・学習支援員・部活動指導員・事務補助員・ICT支援員等、幅広い外部人材の関わりを一元化し、教職員と外部人材が双方向で募集・応募を進められる。また、有償・無償、オンライン・オフライン等の諸条件の設定の自由度を高くすることで、教育委員会による雇用とは異なり、教職員による即時単発の適材適所な人材確保を支援する。


【適性検査クラウドJobgram】組織や候補者の性格データを分析できる「分析機能」をリリース!期間限定で無料の性格診断枠が3倍になるキャンペーンも開始

グラム株式会社は、提供する「適性検査クラウドJobgram」の新しい機能として、組織や候補者の性格データをグラフ化し、チーム・ポジション・活躍度ごとの傾向を可視化できる「分析」機能をリリースした。

Jobgramは、今まで定量化できていなかった「人間の性格傾向データを可視化」して「人間の思い込み」を是正することでミスマッチを防ぎ、企業の採用課題を解決するアセスメントツール。サービス提供から1年半が経ち、採用・組織課題の解決事例が十分に集まったことから、これまでのデータを集約し、企業毎の課題感や規模に関わらず「わかりやすい」「ミスリードしない」分析機能を開発し管理画面内で提供開始した。


採用モンスターがスカウト代行に特化した採用支援サービス「Crew Hunt」をリリース!

株式会社採用モンスターは、スカウト送信に特化した採用支援サービス「Crew Hunt」をリリースした。「Crew Hunt」は、スカウト送信に特化した採用支援サービス。スカウト送信で実績を持つプロ人事が、媒体選定、文書作成、スカウト送信、面談日の調整などの代行を行い、採用の支援を行う。


従業員エンゲージメント向上クラウドサービス「モチベーションクラウド」 多言語対応のさらなる強化により、グローバル企業への導入を加速

株式会社リンクアンドモチベーションは、従業員エンゲージメント向上クラウドサービス「モチベーションクラウド」について、既に対応している英語、中国語、インドネシア語に加えて、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、タガログ語、ベトナム語の7か国語を追加した。これによって、主要11か国語でのサーベイの実施が可能となる。


②業務提携 4件

タレントパレット、「Schoo」社が提供するオンライン研修サービスと連携 一人一人の能力や目指すキャリアに基づいた効果的な人材育成、社員の自律的キャリア形成支援を強化

株式会社プラスアルファ・コンサルティングは、データに基づいた人事戦略の実現を目指すタレントマネジメントシステム「タレントパレット」と、株式会社Schooが提供するオンライン研修サービス「Schoo for Business」との連携開始を発表した。

今後、Schoo社が提供する約6500本のコンテンツ利用をタレントパレット上から受講でき、またタレントマネジメントシステムにおいて業界初の機能として、「タレントパレット」に蓄積された膨大な人事情報を基に各研修へのマッチ度を算出し、社員一人一人に最適化した研修コンテンツをレコメンドすることで、自律的学習を促進することも可能になる。


採用管理システム「sonar ATS」、対話型AI面接サービス「SHaiN」とAPI連携を開始

Thinkings株式会社が提供する採用管理システム「sonar ATS」は、株式会社タレントアンドアセスメントが提供する対話型AI面接サービス「SHaiN」とのAPI連携を開始した。これにより「SHaiN」で実施した面接の進捗や結果を、「sonar ATS」上でリアルタイムに確認・管理ができるようになる。


複業・転職マッチングプラットフォーム「Offers(オファーズ)」、国内最大級のレンタルサーバー「ロリポップ!レンタルサーバー byGMOペパボ」と連携開始

株式会社overflowが運営するプロダクト開発人材の複業転職プラットフォーム「Offers」は、GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社が運営する「ロリポップ!レンタルサーバー byGMOペパボ」と連携。
今回の連携により、Offers会員限定の福利厚生・特典に「ロリポップ!レンタルサーバー byGMOペパボ」が追加になる。


HRBrain、十六銀行と業務提携

株式会社HRBrainは、株式会社十六銀行と顧客紹介における業務提携を開始した。この提携により、十六銀行取引先企業へのタレントマネジメントシステム「HRBrain」・従業員エクスペリエンスクラウド「EX Intelligence」の提案を進めていく。


➂資金調達・M&A・上場 1件

みらいワークス、株式会社And Technologiesの株式取得(完全子会社化)

株式会社みらいワークスは、株式会社And Technologiesの全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。

みらいワークス社は「プロフェッショナル人材が挑戦するエコシステムを構築する」をビジョンに掲げ、プロフェッショナル人材向けのビジネスマッチングや転職支援、副業プラットフォームを展開してきた。一方でAnd Technologiesは、転職希望者とエージェントおよび人材プラットフォームを結びつける、リード獲得DXプラットフォーム『FIND CAREERS』を運営し、ハイクラス人材向けのニュースやイベント情報など信頼性の高い情報コンテンツを発信。同社は今回の買収で既存サービスの新規登録者数の増加を狙う


➃調査 6件

【調査発表】今の時代にあった採用コミュニケーションとは?「大学生の就職活動調査2021」の結果を発表

株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、2022年卒に向けて就職活動を行った全国の大学4年生、修士2年生1,287名に対し、「大学生の就職活動調査2021」を実施した。学生の仕事に対する価値観変化などの調査結果をもとに、入社後も社員がいきいきと働き、職場に定着・活躍するための採用・就職活動のポイントなど、結果から見える実態について公表した。

・内定を得ている学生のうち、2021年7月時点で2社以上から内定を得ている学生は57.1%。半数以上が1社を辞退することに。
・重視したい社風を比較すると、「協調/親和」のカテゴリにある「相互の思いやりとあたたかさ」「オープンなコミュニケーション」が選ばれている
・学生は、社内の人間関係・職場の雰囲気、具体的な仕事内容や進め方、勤務時間など働く自分をイメージできる情報を求めている


【調査発表】なぜ「期待の若手社員」は突然相談もなく辞めるのか「上司評価とワークメンタリティに関する実態調査」の分析結果を発表

株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、2019年5月~2021年10月までにマネジメント支援ツールINSIDESを利用する23,005名の社員とその上司に対し、「上司評価とワークメンタリティに関する実態調査」を実施し、「上司評価とワークメンタリティの関係性」「上司評価とワークメンタリティのギャップが高まる年代やその要因」の実態について公表した。

▼ワークメンタリティと上司評価には「ねじれ」が存在する
・「上司評価は高評価だが、ワークメンタリティが不調」のパターンはおよそ4人に1人の割合で存在する。
・勤務年数別にみると、2年目以降、ワークメンタリティと上司評価のギャップが大きくなり、「上司に評価されていても、ワークメンタリティが好調でない人」が一定数存在し続ける。

▼ワークメンタリティ不調者は、「仕事への誇りを持てる」「フィードバックと承認がある」が好調者と比べて大幅に低下
▼さらに、年次を重ねるにつれて会社や組織に対する課題感が高まる傾向も


「DXに関する人事担当者調査」第2弾 「DX」に伴う『リスキリング』は、2020・2021年度ともに実施は3割強 『リスキリング』実施は二極化傾向

株式会社リクルートは、「人的資本経営と人材マネジメントに関する人事担当者調査(2021)」を実施した。

▼2020年度に「DX人材」確保が必要と回答した者に、確保状況を聞いたところ、「必要人数より大幅に少ない」は32.4%、「必要人数より多少少ない」36.2%と、7割近くが少ないと回答
▼DXに伴う『リスキリング』の実施状況について聞くと、2020年度、2021年度ともに、実施していないとの回答は4割を超えるものの、実施との回答も、2020年度は31.1%、2021年度は32.6%と、ほぼ同率の3割強。実施の二極化傾向が見られる。


Indeedが「就職・転職活動のストレスや課題」に関する調査を実施 求職者の3人に1人以上が、応募企業から連絡が来なかった経験あり コロナ禍が就職・転職活動にポジ・ネガ両面で及ぼした影響も明らかに

「Indeed 」の日本法人であるIndeed Japan株式会社は、直近1年間で仕事探しを行っている16〜69歳の1,240名を対象に、「就職・転職(新卒の就活生を除く)活動のストレスや課題」に関する調査を行った。

▼現在の仕事探しが「順調ではない」人は40.5%で「順調である」29.6%を上回る。アルバイト・パート職希望者のほうが、社員職希望者よりも苦戦している傾向。
▼コロナ禍で仕事探しにネガティブな影響を受けたのは全体の73.9%。
 ・影響を受けた内容として、アルバイト・パート職希望者は「応募条件や選考が厳しくなり、仕事が決まりにくくなった」(19.4%)が最多。
 ・社員職希望者は「業界の先行きが不安になり、憂鬱な気持ちで仕事探しをすることになった」(28.3%)が最多。
▼採用面接がオンラインでも良いと感じる人の割合、最終面接では49.8%、最終以外の面接では59.1%。社員職希望者のほうがオンライン面接でも良いと考える割合が高い。
▼オンライン面接ツールに期待すること上位3位は、「自分が応募条件を満たしているか簡単に分かる」「求人企業・団体と面接日を簡単に調整できる」「応募段階で自分がWeb面接に進めるかすぐにわかる」。
▼求職者全体の3人に1人以上が、応募したのに、企業・団体から何の連絡も来なかった経験があることが判明。応募した企業・団体から返信が来るか不安になったことがある人も、45.4%にのぼる。
▼応募した企業から何の連絡もない場合、75.9%の求職者がストレスを感じる。応募した企業から連絡が来るまでの待ち時間が非常に長い場合にも、74.9%の求職者がストレスに。


Indeedが「採用担当者の業務実態」に関する調査を実施 応募者と連絡がとれなくなる『ゴースティング』経験者は74.9%にのぼる 最も重要な「面接」の実施に至るまでにはさまざまな課題が

「Indeed 」の日本法人であるIndeed Japan株式会社は、企業において直近1年間で採用実務に従事している方1,647名を対象に、「採用担当者の業務実態」に関する調査を行った。

▼採用・人事業務以外も従事する採用担当者は72.4%にのぼる。販売・営業や総務などその他部門との兼務が多い傾向。
 ・採用に割けている時間は業務全体の43.4%、採用も含む人事関連業務に割けている時間は51.0%。
▼採用業務で、最も重要なのは「面接」。一方で、採用フローの中で「面接」にかける時間は採用フロー全体の16.1%にとどまり、面接を行うまでの各種調整に全体の52.4%の時間がかかっている。
▼74.9%が、応募者と連絡が取れなくなる『ゴースティング』を経験。
▼採用業務における課題/問題意識で多かったのは、1位「求める人物像と異なる人の応募が多い」(41.9%)、2位「求人に対する応募が増えない」(40.7%)、次いで3位「面接日程・方法の調整にコストがかかっている」(21.7%)、4位「書類選考にコストがかかっている」(19.5%)。


新卒採用における学生の「優秀さ」の定義、コロナ前後で変化も? コロナ後は「スケジュールを守る」が4.8ポイントアップ 一方、コロナ前後不動の第1位は「課題解決力が高い」

技術者・研究者のキャリア支援に特化した事業を15年にわたって続けている株式会社アカリクは、22卒新卒を10名以上採用するBtoB企業の経営者・役員104名に対し、「企業が求める優秀さ」に関する実態調査を実施した。

▼コロナ感染拡大「前」の新卒採用における学生の「優秀さ」の定義、「課題解決力が高い」(50.0%)や「論理的思考力が高い」(42.3%)
▼コロナ感染拡大「後」の新卒採用における学生の「優秀さ」の定義、コロナ「前」と比較し、「スケジュールをきちんと守る」が4.8ポイントアップ
 ・上位は「課題解決力が高い」が46.2%、「論理的思考力が高い」が37.5%と変わらず


➄その他 2件

株式会社エージェントが運営する口コミ情報サイト『みんなのキャリア』が「2021年度フリーランスエージェントカオスマップ」を公開

株式会社エージェントは、運営する口コミ情報サイト『みんなのキャリア』にて、フリーランスエージェントの利用に関する調査をもとに「2021年度フリーランスエージェントカオスマップ 総合版」を公開した。


ビズリーチ、「2021レジュメ検索トレンド」を発表 即戦力人材スカウトのための検索ワードは「DX」が最も上昇 DX関連求人も昨年比3.3倍

株式会社ビズリーチは、転職サイト「ビズリーチ」で2021年に企業の採用担当者がレジュメ(職務経歴書)を検索したワードのうち、昨年比で検索数が上昇したワードを「2021レジュメ検索トレンド」として発表した。ビズリーチ上で、企業の採用担当者がどのようなワードで会員のレジュメを検索しているかを知ることで、積極的に採用している人材やポジションの特徴・傾向がわかる。

【ランキングから読み取れる傾向】
・2021年は「DX」が最も上昇。DX関連求人も昨年比3.3倍に
・IT人材ニーズは堅調、採用難度が高まる
・SaaSがトレンドになり、大手企業向け「カスタマーサクセス」のニーズ増
・雇用の流動化が進むなか、中途採用の内製化と人的資本経営が加速
・企業の持続的成長への意識の高まりを背景に「ESG」がランクイン


さいごに

今週のWeekly HRTechは以上となります!
TwitterではHRに限らず決算情報など幅広く情報発信しているので、もし興味があれば覗いてみてください!

では、また来週!

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