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ユージーン・スタジオ 新しい海 EUGENE STUDIO After the rainbow (東京都現代美術館2021.11.20-2022.2.23)感想
〈ホワイトペインティング〉シリーズについて。 白のモノクロームは信仰の対象、イコンとして機能するのは自明の事として、そこに口付けるというのは一見、冒涜的である。が、記録写真からはそのような印象は受けない。参加した人々は至極等身大な愛情の対象を白のモノクロームの中に投影しているように見える。そこに崇高さはない。マレーヴィチからロスコに至るまで、モダニズム絵画の崇高さを作り替える一つのやり方なのだろう(ミニマリズム的な還元とも違った方法で)。これまでの文脈では見出されないような人